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つまらないじゃない
つまらない
あの女は何も言わなかった
何も言わせなかった
あの口から何か零れる前に、切り開いてやったから
[笑い声。足音だけの路地にそれはよく響いた。すぐそこで笑っているみたい。けれどほら、角を曲がっても誰もいない。
濃い血の匂いに袖をまくる。
あの時、ナイフで傷つけてしまった手首の傷は、もう完全に塞がっていた]
あらぁ……
綺麗にお化粧したのね、坊や
[薄暗がりのなか、赤く染まった眼鏡の男。
路地の影から声をかけ、一歩踏み出で視線を向けるは、祝福の言葉が待つ方へ]
何を言ったかしら
[死ぬ人は何を最後に思うのだろう。
がり、と手首を掻きながら、それでも微笑みは婀娜めいて]
夢?
夢、ねぇ
それはなあに?どんな夢?
[何かあったかしら。そう首を傾げて、血を流し始めた手首を掲げ、唇を寄せた]
あまり、面白くはないの
[ぺろり。舌を伸ばす。
じわ、と唾液がにじみ出てくる]
それは、そう
とても ……とても楽しそう
[赤く濡れた指で少女のように己の頬を包む。
とても、うらやましかった。
確かに楽しかったのに、女を手にかけるのは楽しかった、けれど。あれは一瞬の――否、一瞬ですらなかった。時の狭間に快楽と共に消えてしまった]
いいわよ?
私が何か、払えばいいのね
なぁに?
[瞳を大きくして、そのまま近づけた。
唇をほとんど触れさせるようにして]
身体、とか?
[囁いた]
[赤い、赤い舌を出して、人差し指をゆっくり舐めあげる。
関節のあたりを食んで、甘く歯をたてた]
随分安く売るのね
……嫌いじゃ、ないわ
[音を立て人差し指から唇を離す。そのまま唇を捉えようと舌を伸ばして――]
[舌を差し入れ、焦れったいほどゆっくりと歯列をなぞった]
やだ、貴方
あの子とキス、したの
[眼鏡に手をかけ、もう一度唇を重ねる。取り去ることが出来たなら、瞼を閉じ深く重ねようと]
[深く追って、時折僅か隙間をあけてわざとらしく音をたてる。
濡れた音が入るだろう耳を擽り、項へと指を滑らせた。
あの女の首を割いた時と同じよう、今は何も持たぬ手を動かして。
どうやって殺してあげよう。
激しくなるキスにものぼせぬ頭で*考える*]
……ねぇ
[唇を顎から喉へと滑らせる。
どくどくと脈打つ血管の上でとまり]
何、考えてるの…?
[胸に置いた手に少しだけ、力をこめる]
やぁね
[とん、と胸を押した。
少しでも傾ぐならば、そのまま相手を引き倒そうとする。無理やりにではない。ここが寝室ならば、きっと自然だろうくらい、手馴れた仕草だ]
嘘は、女だけに任せて
男の嘘は、役立たずだもの
優しく、愛してあげる
[押し倒した身体。裾を割り開いて露にした膝で、胸のうえにのりあげる。
服に手をかけ肌に指を滑らせる]
痛いかも、しれないけど……
[ゆるく、首を傾げた]
男の子、だもんね
泣いてもいいのよ?
いい趣味
[目を閉じたのを確認して、閉じたままでいて、と瞼に口付けを落とし、ゆっくりと身体から降りた]
気が合いそう……
[スカートの裾を絡げて、足を晒す。ぼんやりとした灯りに白い肌が煌いた。
そのまま軽く持ち上げて――]
嬉しいわ!
[声と共に、尖ったヒールを、思い切り男の鳩尾へと振り下ろした]
[一度、二度。同じ場所を踏みつける。
引き抜いたヒールは赤く染まり、薄暗がりの中では黒ずんで見えた]
ねえ、
[少しずらして下腹を踏む。
一撃で死にそうな場所は、あえてずらしていた]
めちゃくちゃにされた気分
[す、と息を吸い込んで、思い切り
足の間――局部へ向けて足を踏み下ろした]
どう?
[微笑みは、その声音は
何処までも優しかった]
ねぇ坊や
[突き抜けた先、地面に踵を擦り付ける]
私はね、貴方みたいな坊やのここ……
[ガツッと鈍い音が響く]
ここを可愛がるのが仕事なの
[身を屈める。
血は流れ続けるけれどまだ足りない。
はたして人は痛みだけで死ぬだろうか]
いつも噛み千切ってやりたいと思ってたわ
[優しい仕草で頬をなぞった。
血濡れていても未だ綺麗な顔。
口元はやはり濡れていて]
あらぁやっぱり声が出ない?
[左右に振られた首に小さく舌打ちを洩らす。
もう一度唇を重ね、そして大きく音をたて啜った。
二つの下品な音は真っ赤な唇に相応しいもの]
何か言いたいことはあるかしら
[問いかけても、もう聞く気はない。
立ち上がると、乱れた姿のまま最後の笑みを贈り]
またね、坊や
[薄く開かれた瞳目掛けて、綺麗なままのもう片方のヒールを降り下ろした]
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