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ほーかほーか。
やっぱりヨシアキはいい奴ながや。
友人で良かったわ。
なんて、思わず釣られて真面目な事言ってしまったじ?
私はいつでも真面目やけどな。
/*
(さっきの独り言の続き)
ちょっとドキドキしてみた。
惚れてまうやろー!
いや、まさか独り言まで切れるとh
喋り過ぎの呟き過ぎや……
40回 22pt/0pt ←こいつあほ
入り直して2000pt/700pt見て戦慄したわ……
それはもう、一たび街を歩けば百人に声をかけられるってレベルやじ?
……まあ、実際問題、モテるといったら兄貴がかなりなんやけどな。
つやつや黒髪ロングの天然美少女。
モテ要素が一言分にぎゅっとや。
毎度、それと気付かんでフっとるみたいやけど。
全くもって、罪な女や。
[アンの方を一瞥しつつ話す。アンは視線に気付いて此方を見たが、んー? と首を傾げるとすぐに元向いていた方を向いてしまった]
やよな? 気になるわ。
幽霊、見た事なら何度もあれんけどな。
この学校に来てから。
行ったら一緒に写真でも撮りまっし。
しっかり心霊写真にしてやるさけ。
そっちがなったら撮ってやるげん。
え、ほんなら、悪い奴なんけ?
おっとろしいわあ。
[はっと大仰に身を引いてみせ]
私は真面目で大人しい文学少女やよ。
オカルト好きはオプションや。
真面目やなく見えるなら、心の眼鏡のレンズが曇っとるんやないけ?
[くい、と中指で眼鏡を押し上げる真似をし]
天然って、おとろしいもんやなあ……
[腕を組み、しみじみと頷き]
おもろいかとは、流石は三日芸人経験者やわ。
まあ、私も外見より中身派やけど。
美形でもだめんずってやつやったら困るし。
かなりあちこちで見てん。
多いのは図書室ねんけど。私がようおるから。
あ、そうそう、丁度昨日初めて撮ってんよ。
[心霊写真。と、携帯で撮った例の写真――顔とオーブが映り込んだもの――を見せ]
宜しく頼むじ。と……確かにそうやな。
ほんなら、折角やから後で撮らんけ?
今日はデジカメ持ってきてんよ。
心霊写真が撮れたらアレやし、でなくても夜の校内やら集合写真やら色々撮れるさかい。
きゃあー、悪い狼さんやあー!
[両手の指を組み合わせ、大根な悲鳴をあげてみせて]
えー? 此処とか、其処とか、あそことか?
[胸元や腕や膝を触って示したりし]
私の眼鏡は水色眼鏡やよ。
青いお空を飛んだから。
飛ーんだーかーらー。
[歌っては、現状もう青くはない空を仰いだ]
そうやろうなあ。
だめんずに惚れ込んでしまうっていうのも、ある意味駄目やしな。
本が好きな幽霊もおるやろうしな。
私みたいなタイプの。
私の初化け出勤先は別に決まったけどな。
[表示されている時刻を確認してから携帯をしまい]
じゃ、後で。
忘れられん一枚にはなりそうやじ?
折角の肝試しやさけ、準備は完璧やよ。
予備込み懐中電灯は基本として、[聴診器]とか、[ダーツセット]とか、[コルト社357マグナムリボルバー]とか……
[所持品を並べ語っていく。一部、フィクションも含まれていたかもしれないが]
じゃまないじゃまない。
ヨシアキが変態なんていう噂が流れたら、私がちゃんとより広めとくげんから。
安心しまっし。
[ひらひらと上下に手を振って]
いやーん、視線がやらしいわー。
赤飯炊かんとー。
[きゃ、と胸元に腕で十字を作りつつ]
どうせ色眼鏡なら綺麗な方がいいやろ。
青くない……やよなあ。
なーん、心の目で見れば万事解決やが。
[やがて、校門に新たな姿が見えたなら]
あ、十人目!
[勝手に認定しては、また唐突に――相手が乗り気でなければ強引に――肝試しに誘い込んだ事だろう。自己紹介なども*交えつつ*]
おお、あんやとな。
ヨシアキも精々気を付けまっし。
私より、ヨシアキのがそういう危険がありそうやがい。
そうやなあ。おりそうやな。あと本屋とか。
おー、歓迎するじ?
目線付きでテレビに出られるかもわからんじ?
[鞄の中身について――校門に一旦戻ってきたタカハルにも――感想を零されれば]
たっだ色々持ってきてんよ。
殺し合いにはならんくても、何があるかわからんし。
非常食もばっちりや。
嫁の貰い手がなかったら貰ってやってもいいじー?
家事洗濯掃除諸々任せるげん。
ショッキングピンクの眼鏡なんてあったら、皆変態に見えそうやなあ――っと。
[参加の経緯を話すタカハルとヨシアキの視線に気が付けば、ぐ、と親指を立ててみせた。
それから、もう一つ増えた姿が視界に入れば]
お、君は……一年け?
私、二年の葛城真代っていうんよ。
宜しく頼むじ。
[タカハルやゴロウマルとの様子を見、会話を聞きつつ、ふと呼びかけて挨拶した。参加表明する様を見れば、うんうんと頷いて。
ふいにケンが慌て出すのを見ると]
何や、まーたそんなんけ?
全く……
精々警察沙汰にならんようにしまっしま。
[溜息を吐いて呆れたように零し、ひらひらと軽く手を振って、素早い去り様を見送った]
ハツネ、な。こっちこそ宜しく頼むわ。
[名乗り返すハツネには、そう挨拶していただろう]
ん? 七不思議の七つ目?
[辺りで飛び交う会話の内容を聞けば、首を傾げ]
それなら、知っとるけど。
リウ先輩も知ってんやないかな?
[そうぽつりと言った]
え。……何ぞ、……すごい車やな……
じいや? ……セバスチャンってやつか?
ん、ああ。ほうか……残念や。またな。
……お嬢様やったんか。
驚いたけど、なんか納得したわ。
[車と去るハツネには、吃驚しつつも見送り]
おー、宜しく頼むわ。
[セイジの申し出を聞けば頷く。リウが何処まで準備しているかは知らないが、助けはあればある程やりやすいだろうと]
あー、いーけないんや、いけないんや。
ヨシアキがタカハル泣かしとるー。
[二人の様子をびしりと指差して]
そうけ? ならいいけどー。
下級生をあんまいじめんようになー?
[ヨシアキとタカハルの返事を聞けば、そんな風に言ってから、そうそう、と]
七不思議の七つ目はな。
他の七不思議を全部見届けると、恐ろしい事が起こる……ってもんらしいんよ。
知ったらやなくて、見届けたらなんよね。
妙な話やけど。
おとろしい話やろ。
具体的に何が起こるのかはわからんけど……
他の七不思議みたいに、死ぬとか消えるとかって考えるのが自然やろね。
[こくりと頷く。セイジの言葉にも頷き]
皆で七不思議を試していった結果……
とか、ありそうやよね。
――丁度、今みたいに。
[最後はいかにも恐ろしげな、低く潜めた声色で]
[泣きそうなタカハルを見れば、けろりと表情を変えて]
なーん、じゃまないって。
もしもの時は守ってやるさかい。
さっきも言ったやろ。
[歩み寄り、ぽんぽんと肩を叩いて言った]
そやそや。
あんまり起こる起こるって考えとると、それこそ起こってしまうもんやじ?
おとろしいんが嫌なら逆に堂々としときまっし。
[タカハルに、きっぱりとした調子で頷き]
身をもって体験、やったら……
普通の人間には無理ですねえ。
何かお化けやら化け物やらなら別でしょうけど……
餅は餅屋というか、ミイラ取りがミイラというか。
だらな話ですね。
[リウが話すのを聞けば、肩を竦めて]
……あーあー。全く、何してん。
[ヨシアキとゴロウマルが揉め出すのを見れば、はあ、と息を吐き]
喧嘩なら校舎裏でしてきまっし。
先生には見付からんようにな。
[半ば本気半ば冗談のように言い、払うようにひらと手を振る。ヨシアキが宥め連れて行かれれば、それを*見送って*]
んー?
何って、そのまんまの意味やよ?
[ゴロウマルの問いかけにならない言葉には、首を傾げつつ返していただろう]
私は、さっきパン食べたし。
おにぎりとか菓子とか、あれこれ持ってきてんよ。
お腹が空いたら言いまっし。
[夕食の話題になればそう言って]
……
難儀やなあ。
[場を辞すゴロウマルには、引き止めはそこそこに、ぽつりと呟いて肩を竦めた]
お姉さんおるんか。
何か、イメージぴったりやじ?
[タカハルの話には、そう感想を零しつつ*]
おいね、なんというか……
弟キャラ、って言うん?
そういうのが似合うなあと思ってんよ。
[タカハルにこくりと頷く。その姉の恐ろしげに語られる像を想像してみつついて]
ほい。
[セイジに言われれば、肩にかけた鞄からおにぎりを取り出して渡し]
ほい、ヨシアキも。これ使いま……
……って、何しとるん。
[ヨシアキには懐中電灯を差し出して――タカハルとの様子を見れば、ぱちりと瞬き]
弟弄りねえ。
てっきり、猫追い祭でもしとるのかと思ったじ?
タカハルも愉快なやっちゃ。
[ヨシアキの返事を聞くと首を傾げ、きょとんとするタカハルをじーっと見て]
まあ、ちょっかい出したくなる気持ちはわかるわ。
少し……というか、たっだわかるわ。
精々引っ搔かれん程度にしときまっし。
[ヨシアキの力説には頷いて同意し]
やっぱり愉快なやっちゃなあ。
[辺りを見回すタカハルの素振りを見れば、ぽつりと]
私は猫じゃらしでも用意するげんよ。
あとかつおぶしとか。
この辺、他にもよう猫おるし。
[ヨシアキには頷き]
そうやな、滅多に見付からんもんながや。
人聞きの悪い事言いなさんなま。
ただちょっこし戯れてみようってだけやが。
お手とかお座りさせてみたりして。
[ヨシアキに、招き猫のような手振りをしてみせ]
ある意味いつでも会えるけど、ある意味いつまでも会えん……って感じやなあ。
タカハルの場合。
そんな事は……
あれんけど。弄られキャラを見たら弄りたくなるのが人情ってもんやろいね。
[悪びれず言い、タカハルの言葉には]
それ、好かれとるんやないやろ。
ターゲットにされとるやろ。いろんな意味で。
気を付けて生活しまっし。
[ヨシアキに重ねてツッコミを入れておいた]
人生真面目ばっかりやとだちゃかん。
時には遊びも入れんとな。
優等生の息抜きってやつや。
可愛い少女なら許されるやろ。
おっさんは許されんけど。
[少女もけらけらと笑い]
おじさんが動物って、小さいおじさんやあるまいし。
いや、あれは妖精か。
学術的な分類でなら人間も動物ではあれんけども。
……そうやなあ。
なんというか、きかんなんてレベルやない姉さんを持っとるみたいやな。
[ヨシアキにしみじみと頷いた]
だら、最初からに決まっとるやろ。
ほんでもって、やっぱり色眼鏡がかかっとるようやな。
あ、変態赤飯改めて炊くが?
[ヨシアキに向き、己を指差し、タカハルを見てから米をよそうような仕草をして]
大きいおっさんはなあ……
かっこいいおじさんならいいんやけどな。
タカハルを襲うようなおっさんはなあ。
母は強し、また姉も強し、やな。
[きょとんとするタカハルには]
まあ、狼やないな。どう見ても。
こんな可愛い子を前にして、おとましい奴や。
そんなんやと本当に一生独り身やぞ?
末次義章、無職<53>歳独身、ってな。
男に興味があるって言ってたら……
一部の女子には好かれそうやな。ある意味で。
[訊ねられれば少し間を置いて]
年下か年上か、どっちかと言ったらな。
若い時は年上に憧れるもんやじ。
[他人事のように年寄りじみた事を言い]
ほー。守りたくなるようなタイプが好みなんか。
ヨシアキったら、狼やなんておとろしいわー。
[と、軽く囃し]
女好きでどんならん奴、なあ。
どっかの誰かさんを思い出すわ。
[先程去っていった姿を思い浮かべつつ呟き]
見かけはなかなかそれっぽいじ。
[先も話題にしたような事を言った]
魂が篭っとらん!
[びし、とヨシアキを指差して]
まー、精々頑張りまっし。
見付からんでおったらからかいに行ってやるさけ。
独り身でも寂しくなくて安心やろ。
我ながら優しいわあ。
[掌でぱんぱんと肩を叩き]
男は幾つになっても子供、って言うしな。
世の中、なんやかんやでうまく出来とるもんや。
なーん、かっこいい事言うじー?
俺を信じてついてこ! って感じやな。
あれはなあ……
今頃どんながなってんやろうな。
またハイパー修羅場タイムしとるんかなあ。
[腕を組み、やれやれ、と]
それそれ。イケメンってやつや。
ホストとか似合いそうやぞ。
[謝り落ち込むタカハルと、それを慰めるヨシアキとを眺めていて]
私がいきなりおどおどし出したらアレやろいね。
今時、可愛い女も強くあってこそや。
結婚してもちゃんと行ってやるわいね。
きっちり食事奢られに行くが。
楽しみに待っときまっし。
な、何処からどう見ても優しいやろ。
[にやりと笑い]
子供子供。
大人になったら一体どうなるんやろなあ。
ヨシアキも皆も。
おお、勇ましいじー?
日本男児代表やな。
[ぱちぱちと拍手をしてみせて]
新聞やらテレビやらに出たりせん事を願うわ。
私立セバス学園高等学校に通う男子生徒が……
なんてなったら困るさかい。
まあ、せんやろうなあ。
見かけは似合うけど、ヨシアキには似合わんわ。
やろ? 人間自然体が一番やって。
[ぽん、と胸を叩く。動揺しているらしいタカハルの様子に気が付けば、其方を見やり]
……と。
いつの間にか、いよいよ暗くなってんねんな。
[辺りを見回し、空を仰ぎ]
もうじき開始やじー?
[言いつつ、懐中電灯をかちかちと*点灯させた*]
え。何言うとるん。
それは、仲悪くはないやろけど……
何やもう。
[セイジの言葉と笑みには、否定はせずも肯定もし切らないような、少々ぎこちない反応を返して]
タカハルはタカハルで、全く……
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