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―――――…。
[窓側で空を見上げる。
その視線は酷く冷めたもので。
先生がさようなら、という声にも何も返さない。]
―――――…。
[しばらく空を見て満足すれば。
ぼろぼろのカバンを片手に教室を出た。]
[白い雲が流れる。
雲はいい、とても自由で。]
―――――…。
[今日は飼育当番だったことを思い出したが、動物は嫌いだ、と素通りした。
それよりも山の上で雲を見たかった。
伸ばしっぱなしのボサボサの髪が風に揺れた。]
―神社への道―
[空を見上げながら歩くいつもの道。
神社に近づけば、こころなしか風が冷たくなった気がした。]
神様は……怒るのかな。
[雷は雷様が怒った証。
ここの神様も怒れば何かするのだろうか。]
雨雲は遠い…かな…。
つまんないな。
[小さく溜息をついた。]
[神社の階段を上れば人影が見える。
同じ日陰にいれば、自分にも影が落ちる。
いつもと同じように見る。]
――――――…。
[流行のフォークだったか。
興味がないからかよくは知らないが。
冷めた目でその姿を見上げた。]
………ナニ、してんの、それ。
[見上げたまま言った。
興味はないが。]
―――――…。
[それから視線を落として。
溜息をついた。]
すとーん…、りちゃ…?
[そういえば雑音の混じったラジオからそんな言葉が聞こえた気がする。
鮮明に覚えていないのはきっと興味がないからだろう。]
―――――…煩い、ね…いろいろと。
[視線を落としたまま、少しだけ笑って。
もっとも目は笑っていなかったのだけれど。]
雨は遠いよ。
でも…夏の空は気まぐれだから。
どこかの誰かと一緒で、さ。
[空を見上げて言った。]
―――――…。
[階段を降りていく姿を静かに眺めて。
それから階段に座り込む。
ぼろぼろの鞄。
破られた理科の教科書を大事そうに開く。]
―――――…。
あの雲は…晴れの証。
今日の雲模様は快晴。
傘の心配はいらないでしょう。
[ラジオで聞いたそれを真似て紡ぐ。]
――――――……。
[家に帰ったところで、壊れたラジオがノイズ交じりに天気を教えてくれるだけだけど。
それが楽しみであり、それしか楽しみないのであり。
学校へ通うのもいい大学に入って予報士になるためだから。]
――――――…。
[蝉時雨降る中、しばらく空を*見上げた。*]
[集会所では今日もまた。
大人たちがいろいろと相談しているのだろう。]
テレビ…欲しいよね…。
この村だとネギヤさんのとこ1台ぐらいなもんだし…。
きっと…天気をテレビで予報する時代が来ると思う…。
[教科書を開いたまま。]
そうすれば。
[視線を階段へと落とす。]
そうすれば。
わたしを馬鹿にしてる連中を見返すことができる。
時代は進んでる。
[小さく呟いて。]
雷様も…単なる自然現象だし。
―――――…。
[挨拶をされると教科書で口元を隠すようにして視線だけで返事する。]
――――こんぺいとう…?
みぞれか何かじゃない?
……神隠しだなんて…そんなの人為的な現象でしかない…。
[教科書を膝へと戻し、視線を外しながら。
話かけられた相手へと返した。]
……輸入…。
それは…さすがに突飛すぎるでしょ…。
[視線を外したまま立ち上がる。]
ニュータウン化、反対なの?
それとも神隠しが見たいの?
[階段を降りて追い越してから。
はじめて視線を合わせた。]
[通り過ぎた悦子には目を合わせることなく。
すぐに恵美子からも視線をそらした。]
神隠しって…じじいとかが言ってる話でしょ。
ニュータウン化計画反対派の。
頭悪いよ…、ホント。
時代は流れているのに…。
[安全で綺麗は己にとってはどうでもよいが。]
……わたしにはあまり話かけないほうがいいよ。
じゃあね。
[そう言って空を見上げながら階段を降り始めた。]
――――――…。
[最後に少しだけ立ち止まり。
声をかけるという声に分かりやすく溜息をついてから階段を降りた。]
別にテレビがただ見たいわけじゃない…。
[集会所に向かう方とは別の道を歩き。
そして雑貨屋へとたどり着く。]
味噌と醤油のハーフ。
[と、注文する。
怪訝な顔をされたが。
それは味に対してなのか。]
―――――――…。
[己に対してなのか。]
今度、黒酢ソフト置いてよ。
いつか流行るから。
[ワンピースの少女の姿が見えて。
隠れるように物陰でアイスを食べ始めた。]
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