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[今日も、陽の光で目を覚ます]
[ベッドの中でまどろみながら、昨夜の食事風景を思い返していた]
………。
[久々に交わしたマティアスとの会話(と言っても言葉を返すことは出来ないのだが)、暖かな食事、ニルスの気づかい……。
マティアスを拘束していた縄も、解いてもらう事が出来た]
[勿論、良いことばかりではなく、ウルスラの姿を改めて確認した時は、やはり辛かったが。覚悟していた分、衝撃は少ない]
[屋敷の中で、惨劇が起こっていることなど夢にも思わず――]
[穏やかな表情で、いつの間にか再び眠っていた]**
[彼は、夢を見ていた]
[それは、彼が故郷にいた頃の――まだ口が利けた頃の夢]
父上。
[目の見えない老婆が籠に乗せられるのを見て、少年時代のクレストは父親に尋ねた]
あの方は、どこへ行かれるのですか?
[父は答える。“災いを鎮めに行くのだよ”と]
[その頃の少年はまだ知らない事だったが、彼の生まれ育った地域には、ある伝承があった]
[『身体の一部に欠損がありながらも生き永らえている人は、神の加護を受けている証であり、災いを退ける力がある』――…。
すなわち。
彼らは大切に扱われる一方で、その地に災いが降りかかった際には、生きたまま供物となる運命を背負っているのだ――]
[“だけどお前は鎮めてはくれなかった”]
[“お前が逃げたから、町は滅びてしまった”]
ちがう。
僕は。
逃げてなんて。
[しかし、その叫びは音にはならず、ひゅうひゅうと喉が鳴るばかり]
……ッ!!
[彼は飛び起きた。全身が、汗でぐっしょりと濡れている]
[……夢だ、という事は分かっている。父も母も、自分を死なせないために、この村に逃がしたという事も、知っている]
[そして、そのせいで故郷が――]
…………。
[彼は首を振った。じくじくと手術痕が鈍く痛む。手をやると、少しばかり腫れているようだった]
[風呂でも浴びてこよう、とベッドを出て、ようやく外が騒がしい事に気づいた]
[簡単に身支度を整えて廊下に出る、と、むせかえるような酷い血の匂いに、思わず顔をしかめた]
[そして聞こえてくる、イェンニの叫びと嗚咽]
………。
[ドロテアの身に、何か大変な事が起こったのだ、と理解して、彼は彼女の部屋に足を向けた]
[自分が、ドロテアの立場であったなら――そんな考えが、幻の父の罵声と共に過ぎる]
……。
[馬鹿な事を。そんな事を考えたところで、ドロテアが帰って来る訳でもなく、イェンニを余計に苦しめるだけだというのに]
[制止の声(>>42)を聞いた上で、彼はドロテアの部屋に入った。大丈夫、とレイヨに目で告げて]
………っ。
[しかし、そこにあったのは、想像していた以上の惨状であった]
[血だらけの、惨状]
[血の海に沈む、ドロテア]
[彼女に縋りつく血まみれのイェンニ]
[血]
[赤]
[錆びた]
[鉄の匂い]
[むせるような]
[父も]
[母も]
[友人達も]
[みんなこんな風に]
[自分のせいで?]
[そうだ]
[違う]
[そうだ]
[違う]
[色々な言葉が、色が、匂いが、ぐるぐると回る]
[……辛うじてレイヨの姿を認め、ごめん、と唇が言葉の形を作り――]
[意識が途切れた]**
/*
マティアスが占われて人間判定……だと……!
初回吊りフラグゆんゆんだから
みんなに吊し上げられたところを
出ない声を絞り出して反論するとか
実は狼で
♪あんなーに、いーっしょだーったのにー(種)
な展開とか
パンダ判定が出て
真偽問わず占い師に食ってかかるとか
目論んでいたのに……!(酷)
うん
放っておけないキャラだよねマティアス
[ぐるぐると淀む意識の中――耳に届くのは、ユノラフとヴァルテリの会話]
[昨夜、マティアスを探している時に耳に入ってきた“人狼を見破れる力”の持ち主(>>1:91)は、どうやらユノラフであるらしく。
それによると、マティアスは人間であるという(>>94)]
[人が、集まってくる気配。ざわざわという喧騒に、次第に意識が戻されー―]
…………。
「薄目を開け、様子を伺う。どうやら、ドロテアの部屋ではない、らしい]
[意識は戻ったが、すぐには動けない。静かに、再び目を閉じて、周囲の音に意識を巡らす]
[……ヴァルテリの声、マティウスの声、イェンニの声]
[包帯を取り替えようとしているのか。そして、マティウスの傷の事]
[周囲に意識を巡らしているのは、倒れた時の事を思い出さない為でもあるのだが]
[それは無意識の自己防衛であり、彼自身は、その事に気づいていない]
[起き抜けに“人狼”という単語を耳にして(>>132)、再び身を硬くする]
……ッ。
[ぎゅう、と己の胸元を掴み、務めて平静を装う……が。心臓は意思に反して早鐘を打つばかり]
[マティアスにも、ウルスラにも、いつものように手を伸ばし、笑みを向けたいのに、身体が思うように動かない]
………ッ。
[心臓が、痛い]
[だけど]
………。
[マティアスの言葉(>>141)を聞いて、彼に目を向ける。そして、身振り手振りで、伝えようとする]
[力なんて、そんなものがあろうとなかろうと、自分はマティアスが人間であると信じていると]
[マティアスだけではない。この中に人狼がいるなど、信じる事が出来ない。
しかし、信じざるを得ない現実が、ドロテアの部屋に広がっていたのも事実で]
[イェンニの言葉(>>145)で、落ち着きを取り戻し、目で感謝を伝える]
[口が利けないのが、なんとももどかしく、不便なことか――。何か書くものを、とジェスチャーで伝えるが、誰か気づくだろうか]
/*
「叫び声も上げられないまま、惨殺される」
というシチュ目当てで喋れないPCにしたCO
そしたら見当違いの方向にどんぐりころころ・・・・
[ぺこりと頭を下げ、ウルスラからペンを受け取った(>>153)]
『おれは みんなを しんじてる』
[と、丁寧な字で走り書きをしたものの、浮かない顔]
『けさのこと』
[と、ここまで書いて、ペンが止まる]
[心配させないよう、思いがけない惨状に気分が悪くなっただけ――そう告げようと、書こうとして、やめた]
[頭の中で言葉を推敲し、書きかけの紙を破り捨て、ゆっくりと、書き記す]
『とおい とおい ところだから』
『なにもわからない けど』
『そんなことをするひとが』
『このなかにいるとは おもえない』
[しかし、それができない事は、分かっている。この建物の中に人狼がいる事は、あの惨劇から明らかなのだから]
………っ。
[くしゃくしゃに顔を歪め、彼は頭を抱えた]
『もし』
[再びペンを取り、文字を書き始める]
『うわさが じじつなら』
『うまく ひとにまぎれているはず』
『かんたんに みやぶられるなら』
『ほろびたりしない』
『おれからだせる じょうほうは これだけ』
『やくにたてなくて すまない』
[ユノラフの笑顔で、少し安心したのか、彼もまた笑顔を作る。いつもの笑顔より、少し弱々しかったけれど]
『すこし やすみたい けど』
『もし レイヨがきたら つたえてくれないか?』
『あのとき とめられたのに きかずにはいって』
『てまをかけさせて ごめん と』
[もう、大丈夫。そんな穏やかな笑顔をマティアス(>>182)に向けて]
『ありがとう』
[丁寧な、読みやすい字で告げた]**
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