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――ヒトを捧げよ。
この少女が言った言葉が、窯神様の「お告げ」ならば。
窯神様は、何を望んでいるんだろうね?
わたしは直接儀式に出た事はないのだけど。
[ヂグの声に、其方を見つつ頷いて]
大丈夫?
[ポルテの様子に、心配するような言葉をかけ。胡散臭い、というのには]
そうかもねー。
[言って小さく笑う。ビセが訪れれば、ひらと手を振り]
うん、そう。
父さんから話は聞いていたからね。
儀式は…… 一人か二人ずつ、「消えて」いくものだと。
[ヂグに答え、最後は曖昧に、呟くように。アンの方をふと見遣り、口端へ歪んだ笑みを浮かべたが、ほんの一瞬の事で、誰にも見られなかっただろう]
おはよう。そうだよ、そうらしい。
血なんかが苦手なら、あまり見ない方がいいかもねー。
[ビゼにかける言葉は、至極軽く。まるで普段通りのそれ。ぼりぼりと、飴を噛む音が*響き*]
相も変わらず元気で頑固だよ。
うん、飴屋になると言った時はすごい剣幕で反対された。
最後は怒り疲れたのか、呆れたみたいに「勝手にしろ」と言われて。
[父親についてヂグに答えてから、村に関する話には]
神の心なんて人間には理解しきれないさ。
村が寂れたのは……
[ふ、と言葉を途切れさせ]
逃れられない運命。
……逃れなければならないもの、なのかなぁ。
[最後は微かに、独りごち]
[広間に着くと、椅子の下に置きっ放しにしていたスーツケースを取り、中から飴の袋や、板チョコ、チューイングガムなど出して近くの机の上に置き]
良かったら皆で食べてねー。
[ヂグに向けてかそう言いながら、自分用だろうチョコスナックの袋を取り出して]
わたしはちょっとその辺を散歩してくるよ。
[スーツケースを机の下に置き、唐突ながらも何気なく。それに視線や反応があれば]
大丈夫、別に逃げたりするわけじゃないから。
逃げようとしたって、逃げられないだろうけどねー。
[そんな事を言い残し。チョコスナックを食べつつ建物の外へ、散歩に*出かけた*]
/*
ザ・自由人。
いや、場にいるとどう考えてもpt足りなくなrげほしゅ。
まあそのうち戻るさ……。
これで疑われたらそれはそれで良い。
*/
― 外・建物の周辺 ―
[チョコスナックの空き袋を畳んで帯の隙間にしまう。手を重ねて腕を上に、うーんと一度伸びをして]
んー、……晴れてるなぁ。
雲一つない天気、とはいかないけど。
[空を見上げ、煉瓦の建物を振り向く。煙突から吐かれる黒い煙、目を細めて]
と……
[響いた音に足元を見下ろす。小石でてこのようになっていたのか、綺麗に折れた木の枝。
かけられる声に顔を上げ、フユキの姿と、その手に抱えられたバクの姿を認め]
おや。フユキ君。
おはよう……と、いうには遅いかな。
散歩かい?
[何気ない風の挨拶と、問いかけ。バクについては聞かず、ふ、と小さく笑い]
そうなんだ。
まー、子供だし、結構ショック受けてたみたいだったからねー。
早めに眠っちゃっても仕方ないかなぁ。
[説明には改めてバクを見つつ]
ああ、うん。そうかもしれない。
これで割と白状な人間なだからねー。
[冗談のように返し。
まだ、という言葉に、何かを言う事はなく]
それも白状な人間だからだよ。
多分、ね。
窯に放り込まれたら? ――それは、あまり芳しくないねー。
わたしは……生贄になるよりは、人狼に食べられる方がいいなぁ。
まー、それが「必要」な時なら、また別の話だけど。
[軽くも、含みを持った言葉。
フユキに続いて建物へ入り。ベッドに寝かされるバクを、少し離れたところから見]
そうかな? 案外辛かったりするかもしれないよ?
……そうだったら、甘党としては名が廃る思いだけど。
うん、きっと甘いよ。
[取り出された飴を見遣り、紡がれる言葉に]
じゃあ、食べる気になったら――
[声は曖昧に、溶けるように途切れ。口元を押さえ、一つ欠伸をし]
……そろそろ眠いみたい。
部屋から……そうだね、そうする事にしよう。
[促されるままに部屋を出てから、一度、フユキと、奥のベッドに眠るバクとを見]
お休み。
[一言を残し、別の人がいない部屋へと移動する。隅の椅子に腰を下ろすと、程無くして静かに寝息を*立て始めた*]
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