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― 駅 ―
定期入れ、持たなくなって久しいな。
[今でも使っている者は少なからずいるのだろうが。携帯と一緒にできるようになってすぐ変えてしまったから、個人的には懐かしい]
鋏の音も、聞かなくなって久しいんだな。
リズム良くて嫌いじゃなかった。
[軽く目を閉じて当時に思いを馳せる。
チャッチャチャッチャ、パチン、チャッチャチャ……
人が通ると変化していた音]
― 駅 ―
電子音より、楽しかったな。
[懐かしい改札を、さっき見送った備瀬の背中が走り抜けていった。妙な笑い声と一緒に遠ざかって、途中で掻き消える]
……なんだ、今のは。
[風音荘に向かったはずの備瀬がここにいるわけない。
首を捻っていると、建物内のはずなのに、さやさやと風が吹いて囁いた]
「ごめんね、ごめんね、まきこんで」
[風は、そう言っているように聞こえた]
備瀬さんは巻き込まれただけ、だったのか?
[無人の有人改札で呟いたが、風からの答えは戻ってこなかった**]
― 駅 ―
「ちーがーうー。
みんな、大事なものはちゃんとある、よ」
[風のかわりに答えてくれたのは、あの兎だった。
ててて、ととと。
言うだけ言って外に出る階段を駆け降りてゆく]
巻き込んだのは、兎の失敗にってことか。
[駅前から伸びる商店街も今は静かだ。
時折、蜃気楼のような過去の場面が浮かんだりもするけれど、なぜか長く見続けることが出来なかった]
あの空間の狭間、危険な場所ならあの兎ももっと慌ててるだろう、かな。
とはいえゆっくりしてたいわけじゃないし。
備瀬さんの開放のためにも、早くワスレモノを見つけなきゃな。
ここは、10年前も今も変わらない。
この頃から古めかしかったからなあ。
[日焼けしても構わない、とばかりに古本屋の店先に積まれた文庫本を手にとって、パラパラと捲り始めた**]
― 商店街 ―
『ねえ、きみ。省吾君?』
[不意に背後から声を掛けられた。
驚いて本を戻し振り向くと、白いワンピースを着た女性が立っていた]
ええ、そうですが。
お会いしたことありましたっけ?
[軽く首を傾げて問う。
女性の顔は影になっていて見えない。首を横に振って否定された]
『この街に来たのは20年ぶりだから。
お祖父さんは元気?』
[仕事から戻った「今」なら既に他界している。
10年前なら入退院を繰り返しはしていたけれど、まだ存命中のはず。
どう答えたものかと迷っていると、何も言わないのに女性は口元を押さえた]
『そうなんだ。…お大事にって伝えて』
[その先は声も聞こえなかった。何度か首を振って、逃げるように背を向け走っていってしまう。
突っ立ったまま見送ってしまった。
白昼夢かなにかのように、角を曲がったわけでもないのに白い裾が大きく揺れて消えた]
名前、聞けなかったな。
[振り払うように頭を振る]
知らないものは知りようがないか。
[再び本を手に取る気にもなれず、商店街を抜けてブラブラと歩き始めた]
―― 元気といえば、元気です。
―― 最近は病院に出たり入ったりですが。
[そう答えたはずだ。あの時は]
―― 俺、これで帰りますが。
―― 一緒に来ます?
[祖父の知り合いなんだろうとだけ思った。
それ以上は気付かないことにして、誘ってみた。
女性はきっと断るだろうと予想しながら。事実その通りになって、それっきり]
― 街中 ―
良かった、いつものロッカ君だ。
[同じく安堵した顔になり、六花に笑いかける]
いや、良くないのか?
同じようなことになってるってことは、面倒掛けられてるのと同義だよな。
[言ってから、また少し迷うように首を傾げる]
ああ、いや。
さっき過去から呼びかけられたりしたもんだから、ロッカ君も幻かと思ったりして。
[大丈夫だよというように、笑い直した]
ロッカ君はワスレモノって何だか、分かったか?
/*
………。
ええと、挨拶し損ねたから中発言なしで行こうかとも思ったのですが。これは今から謝っておきたい…。
兎猫です。毎度お世話になっております。
情報欄の霊話ON、見落としてました!Σ
何かが見えるかもって、これのことか!!
うわあ、備瀬さんごめんなさい!思いっきり無視して動き回っちゃいました。
駅のとかは無自覚すぎた力の暴走ってことでヒトツ(汗
墓下発言Ptが見えてるって時点で何故気付かないかな、兎猫の馬鹿orz
くろねこさん他の皆様にも、ごめんなさいです。酷い混乱はさせてないといい(汗
ギリギリ修正できるかなあ。
*/
― 街中 ―
……うん。
会えたらラッキーくらいに思っておくよ。
[ロッカの笑みの奥にあるものには気がつかないまま。女の子には秘密もあるものだと、妙な理論で流してしまった]
かもしれない。
まあ、何もしないよりはずっといいはず……
[答えながら、風の運ぶ声を聞いてしまい。
道の向こうに顔を向けた]
俺達と同じにこっちに引き込まれた人の声。
多分、兎の言ってた「空間の狭間」に落とされてる。
[左手で顎を撫でながら考える]
最初の子とは、会えてないのかな…?
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