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[上がった声>>*11に、あー、わかるわぁ、としみじみしつつ]
俺が前に押し付けられた時は、人を送るつもりはなかったけど結果的にー、ってノリだったんだけど。
今回の言い方だと、最初から人ごと想定じゃねーかな、って。
[持論を説明しつつ、選べないのに、という言葉にはあー、と短く声を上げた]
確かにそーだよなぁ……制御できるんならまだしも……。
って言っても、そこまで考えてないんじゃないかね。
でなきゃ、自分じゃできない何かがあるか。
今回は動けないー、とか言ってたし。
[そういや、前ん時もどんどん身体透けてたよなあいつ、なんて思い返しつつ]
しかし、そもそもなんでこんな事になったんだかなー。
[零れたのは素の疑問。*]
[丘を下る我邑を見送った後、自分は反対側へと踵を返す]
にしてもなぁ……。
[宛てなく歩きつつ、ふと浮かんだ疑問を実際の声にも出す]
前は……時計が壊れかけたとか壊れたとか言ってたけど。
今回はそも、何が起きてこーなったんだ、あいつ?
[前に巻き込まれた時に聞こえた時計の音は聞こえなかった。
その辺りもなんか違うような気がして]
……っと、そう言えば、と。
[ふと思い出して取り出したのはスマホ。
表示は予想通りのぐちゃぐちゃで]
あー……でも、通話とかメールとか以外は生きてんのか……って、おう、ミュージック生きてる。
[すげぇ、と思いつつ気晴らし兼ねてランダム再生。
流れるのは、生き生きとした声音の男性ボーカルと、楽し気にそれに沿う旋律。
以前、担当していた患者から教えてもらったバンド。
まだメジャーデビューには至っていないらしいが、それでも結構人気があるとは聞いていた。**]
/*
ふと。
ウチの自PCって、その気になれば全員繋がれる事に気づいてわらったなど。
ばっくんはまあ、間接的に関われる、だけど。
進矢はふつーに患者になり得るし、善ちゃんも嫁が患者ってあるあるなんだよなぁ……。
それは認める。
[兎の勝手さは前の時にも思い知っていたから、返すのは同意。
深く考えていない、というのもまるっと同意だった]
いちおー、なんか原因みたいなのはあるんだろうけど。
そこら、ほんっと説明しねぇからなぁ……。
[ある意味、考えても仕方ないのかも、なんて。
過ったのは、そんな考え。*]
[耳を澄ませば聞こえる程度のボリュームで曲を流しつつ、ふらりと歩く。
その目の前をまた、綿毛がふわっと過った]
………………。
……お。
[先はするっと逃げられたけれど。
今度の綿毛は、ふわっと手の中に納まった。
そのまま、飛び立つ様子もなく手の中でころころとしている。
それと同時に、足元に咲いていたトケイソウが鮮やかな色彩を取り戻した]
……おう戻った……って。
[小さく呟いて、手の中のふわふわと、足元の花を見比べて]
そーいや、今回はあれだな。
鍵とか螺子とか言われてねーな。
[そこからしてなんか違うのか? なんて。
ちょっと思っては見たが、答えは出なかった。*]
……否定する要素が全然ねぇ、って、ある意味すげぇな。
[何かやらかした、というのは、先に聞こえた声からも想像に難くない。
ただ、何がどうしてどうなっているのか、がはっきりしないのが、ちょっともやもやしているだけで]
まー、とりあえずは、やれるだけやってみる、か。
[他にどうする事もできないし、というのは。
恐らく言わずもがなで察しがつくだろうけれど。*]
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