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あーっはっはっはっはっはぁ。
暑いね、まったくもって暑いね。
アレは何だ?
野球部? ああ、野球ね。アメリカ人以外もやってたのか。
しかし暑っ苦しいね。
炎天下で日傘も差さずに走り回るなんて僕には無理だな、尊敬してあげよう。
あっちは?
水泳部のプール? 冗談だろう、爺。
僕をいつまでも物を知らない子供だと思ってないかい。
プールがあんなちっぽけな場所に収まる訳がないじゃないか。
バスルームじゃないんだぞ。
………そうなのか?
いや、しかしそれでは水中花火を鑑賞しながら舟遊びしたいときはどうしてるんだ?
……なんだって!まっすぐ泳ぐだけ?
しかも25m毎に折り返す?
世の中には僕の知らない苦労が沢山あるんだな。
爺、僕はいまあまりの驚きとこの暑さでまいってしまったよ。
部屋に戻って少し休もう。
お茶はいつもの、甘味はそうだな…オレンジのシャルロットなんてどうだい?
早速手配してくれたまえ。
[すたすたと校舎に*歩いていった*]
爺、何故部屋に戻ったのに暑いんだい。
クーラー?
部屋というのは勝手に涼しくなるものじゃなかったのか。
良く分からないが早急に対処してくれたまえ。
[窓から顔を出すとカズキがフライ捕球練習中]
爺、野球部君が面白いことをしているぞ。
やあ、また捕った。
しかし大変そうだな。爺がボオルを投げてやったらどうだい。この窓を使って良いよ。
[爺がグラウンドにボールを次々放るのを横目にアイスティーを*啜っている*]
ん?カズキはまた一人で練習してるのか。
暑いのに頑張るよな。
はっ!!いや!違う!!
な、何かどっかの窓からボール飛んできてる。
どういうことなんだこれ。
おいおい。かわいそうだぞ、なんか。
どんどんボールきてんじゃねぇか。
負けるな!カズキ!!
しかし。どこの部屋から飛ばしてんだ。
コーチ、ちょっと休憩しませんkグホッ!!ガッ!
はぁはぁはぁはぁ……。
[抗う気力がなくなったようだ]
[傍らで、交通安全指導のベニヤ板製コーチが笑顔を振り撒いている]
誰もいないようだな。
改めて出直した方がいいだろうか。
どう思う人間(あいぼう)。
…(さーどーかなー)
貴様に聞いた俺が愚かだった…
許せ人間(あいぼう)
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