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>>+4
久しぶり。
[パオリンににこりと笑い返す]
>>+5
で、でも……来るよ。きっと来る。
落ち着いたら、何処にバスが来るか聞いて来ようね。
ええとね、かーさんからおみやげ、お団子はヌイの奥さんの分もあるんだよ。
あと、おいらが作ったんだ。
[何かを思い出したかのように声を上げた]
──あ。
ねーちゃん……ケーキありがとね。食べれなくて、ごめん。
うん・・・わかってる。
きっと、わかってるの。
これはわたしの、ただひとりの、わがままなの。
・・・でも、わかりたくない。
わかりたくなかったの・・・。
ずっと、ずーっと、みんなと一緒にいたかっただけなの。
[パオリンの腕の中の赤子に気がついた]
あれ? すごい可愛いね。
きっと将来美人さんになるよね。
[目を細めてそっと指先で頬を撫でる]
スイ、カアサン?
[額に手を当てて逡巡していたが]
ああ。
スイ、スイは器用に誇らしいぞ。
[目を細めて頷いた。そしてふと]
それならばあの俺はどなた様であろうか?
んー。
[なんと声をかけたものかしばらく思案していた]
儚さ含め愛でられる桜のように、人の繋がりもまた永遠でないからこそ大切なものである。
って、おじいちゃんが言ってたわ。
[>>+9 ヌイは文字通り首を捻った]
『あの俺?』おいらには難しいな。ええと……。
まず、ギンは『トウサン』じゃないんだ。
[紙袋から顔を出したギンの頭をなでなながら答えた]
ヌイさんは、バスを待ってたの?
[ここならバスが着くと思っていたけれど、
未だ待ち人きたらずなヌイに、
心配そうに尋ねる]
あら、鉄道屋もしてましたの?
[やんわり微笑んで、ユウキを見つめている]
あなたはいつも、何も話して下さらないんだもの。
私、何も知らないまま――。
願うことは、悪いことじゃない。
ここは、叶えられなかった願いを叶える場所だからな。
きっと。
[俺もよくは知らないが、と付け加えて]
けどな、そっから先に進めなかったら、意味がないんだ。
[紙袋から現れたギンに]
父サンもお出かけか。
スイが大きく父サンを運ぶなれば幸せに感じよう。
バスは…さっきまで乗ったように感じるであったが気の違ったであるな。
スイの心配が嬉しく頂戴するが、直に来よう。
[やっとのことで涙が止まると、頬に涙の筋を残したまま、三人三様の言動をじっと見ている]
・・・・そうなのね、みんな、もう準備ができてるのね。
わたしだけが、ここにこだわっているのね。
[淋しそうに呟いた]
>>+11
にゃ?
[ヌイの父サンに反応してギンが首をかしげる]
バス来るかな。
じゃあおいらも少しだけ一緒にまとうかな。
だーかーらー。
ギンは『父サン』じゃないんだって……あれ。もしかして、ヌイの実家の方の言葉だと……『父サン』って……。
『父サン』って何?
[真顔で聞いた]
[きょとんとちかを見やる]
あらいやだわ、お母さん自分だけは蚊帳の外だと思っていたみたい。
心の準備なんて出来てないわよぉ。
[くすくす笑ってから、ユウキの問いに笑い声をぴたりと止めた]
知らないまま、お別れしてしまいました。
“あなた”と。
[芝居がかった調子で言った]
それは違うよ。チカ。
[眉を下げて、ぽつり言う]
じーちゃん。寂しい。本当に寂しい。
家とかじゃなくて、皆がいなくなるのが、やっぱり寂しい。
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