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それでも、
おばさんが燃やしてくれなかったら
[何処にも存在しないと嘯くヘイケ女史の傍を、
彼女の目には見えない幽霊がすうと通り過ぎて]
からっぽの俺もうるしさまに捧げられて
かぶれていたよ
[宙空へ翅根屍人浮かぶ、御湯治場へ姿を現す。]
あんなふうに
[赤い海から還る。還る
罪が購われるまで]
[罪]
[“ギンスイはあたしのものだもん
神さまになんか、あげない”
それは過ぎた刻の、己が声の木霊]
―― とある、いきものの視界 ――
[ほぼ360度パノラマの村の景色。
白々と夜が明けていくその様は、まるであの世のようだと、誰かは思った*]
[上空からでは、山間の四辻村、生い茂る木々に阻まれ獣道を走るズイハラを捉え難い。
翅音を低く響かせながら、低空へ…そして、横道に反れたズイハラに気付かず、鉱山の出口近くに投げ出された、大音量の『ラジオ』へ向かう。]
”…んん…?”
[くぐもった声を洩らし、地上から数十cm浮かんだ状態でラジオに屈み込む。]
……天使、……
[空に在る発光体――常ならば見えない筈のそれ――を眺めて、嬉しそうに、男は笑った]
……っひ。
はぁ、ははは。はぁぁ。……
[体を揺らし、捻れた笑い声を零す]
……取材。しないと。記事……記事……
[ぶつぶつと呟きながら、赤く染まった手帳を取り出し、歪んだペンで人外の文字を書き付けるようにする。何度も何度も、塗り潰すように。
視界とは別に、異質に音ならざる言葉を得ていた男は、力の基たる呼び声に蝕まれるままに。人間としての裡の多くを喪った、屍人と化した。
そして、ただ、彷徨っていく。
赤い村を、赤い姿で、赤い意思で――**]
[ズイハラ氏が投げたラジオの転がった先。
大音量にかき消されるはずの声が、ひそり]
『 俺に任せて 』って言った
あれは 嘘なの?
[――乃木 梧郎氏の名残りへ*問いかけた*]
/*
折角なので575ったりしつつやられてみた。
ゴルゴに狙撃されたようです。
そしてねんがんの屍人化。うぇーいwww
やり切った(気になった)
[走ってもいっこうに距離が離れない。むしろどんどん縮まっていく]
まさか、この村で真に恐れるべきは、あの生き物――?
[諦念浮かぶ視線の先、教誨所が見えた。
最後の力を振り絞って、走る**]
[かち、かち、――
“境界”の出現する時間、
日の出のちょうど2分前は過ぎ去った。
結果的に、屍人は役目を果たしたと言える。
境界を暴く者達は、時間になっても所定の場所に辿り着けなかったのだから]
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