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[突き倒されたが、すぐに起き上がり。]
乱暴だねぇ。大人げないよー?
今日盗まれたって、別に一日でどーにでもなるもんじゃないよー流石にね。
馬鹿でもわからなくても結構。
だってルリもよくわかんないもんねっ。思っちゃうものは仕方ないよねー。
[からかうようないたずらっ子のような顔が、不意に真剣な顔になり。]
壊したい?
お好きに、どうぞ。
そうルリはさっきから言ってるよ。
せんせー、ちゃらんぽらんだと思ってたけど、本当に科学者だったんだね。
[驚いている]
人もロボットも変わんないじゃんとか、そういう話?
叙情的に表現するなら、『寂しくなった神さま』が『自らの形をまねて土をこねて人間をつくった』とき、生きるために与えた命令だ。
これを感情という。これが魂の正体だ。
気取って言っても種を明かせばそんなものだ。
別に人間にしか存在しないような、大したものじゃない。
そう思う。そう思った。そう思っている……。
[喋りつかれたように言葉を区切り、大きく呼吸する]
[ルリを強烈に睨み付けた後順次再生記録を追っていくとある場所で再生を止めた]
ジュンヤの持ってる端末、文字が変わってるわね。
ズームして何が書いてあるのか調べてみるわ
¿QuIéN hAcE eSpIoNaJe?これはスペイン語か
誰がスパイ活動をしているのか?
[SiE WäHlTeN EiNe LüCkE AuS]今度はドイツ語
あなたはその隙間を埋められる
んー隙間では変ね
犯人を絞ることができるということかしら?
そしてiNcOrReCtO
不正解
この不正解は誰へのもの?
どこかで誰かの名前を入力したのかしら?
ああ、そうだ。今まで、誰にも話したことが無いことがあるんだ。
私の最古の記憶はなんだと思う?
[視線はジュンタに向けたままだが、オトハとユウキにも聞こえるような声量]
秋田犬に追いかけられて転んだ記憶なんだよね。
私はルリちゃんよりもっと小さかった。そうだな、幼稚園位だったのかもしれない。
犬の名前はゴロウ。
[一拍置いてから、先を続ける]
立花家にも同じ名前の犬がいた。
どういうことなんだろうね?
そのとき、私はわけもなく泣きたくなった。
そ。あしなが叔父さんから姪たちへの最後の贈り物。
[相変わらず頬杖つきながら、簡潔に言って]
泣いて、笑って、拗ねて、怒れば良いと思うよ。
それが本物そっくりに起こるなら、それはきみたちのたましいだ。
[自由に生きてごらん。……自由に生きて欲しいから。と]
わけもなく泣きたくなった。
だけど、涙は出なかった。
どうしてか?
[ポケットに手を入れて、元ブレスレットであった石達を握り締める]
私は、泣き方を教わっていなかったから。
知らないのに、泣きたくなるなんて、歪んでいると思わないか?
イヴそのものが無傷でもね。
……『危険なことになりそうな事がキケン』。
まぁ、自分で危険って思わなきゃどーってことないってのがルリの持論ー。
……あのイヴはルリみたいにいーかげんじゃないだろうから、危ないね。
子作り、って…
[純太が返す言葉に一瞬苦笑いを浮かべるも、すぐに憮然とした面持ちで]
合意の上でなら、彼女たちも身の危険を感じないでしょうしね。
[ハツネと純太のどちらが疑わしいかといえば…]
つまり神によって存在の元が作られたときに与えられたプログラムが魂だと。
それって、本能のことだと思ってたけど。
感情もプログラム…ねぇ
[ニュアンスは理解できるが、すべてを解せるわけではなかった]
純太ーーーーーこっち来て解析手伝ってよーーー。
おねーさん、やる気ないみたいでさーーー!!
[オトハに聞こえるように。わざとらしく大声で叫ぶ。]
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