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[それの現れ方は、またも唐突だった。
てんてん、てんてん。
マイペースで跳ねながら、目の前を横切ろうとしていた兎は、不意に耳をぴこりと動かして立ち止まった]
『あれ、今、空間揺らいだ?
あーあーあー……誰か、狭間に零れ落ちちゃったみたいだね!』
[こて、と首を傾げつつ、軽く綴るのはやはり、問題発言だった。
突っ込み>>13なんて気にしているはずもなく]
『んー、確かに空間自体は不安定だから、そーゆー事もあるんだろうけど』
『……『時計』の修復を望んでない力が働いてたりもするのかなぁ』
『まあ、とにかく、ちょっと急がないとまずそうだし、早めに『鍵』と『螺子』見つけてね!』
[どこまでも一方的にそう言い置いて。
兎は再び、てんてん、てんてん、と跳ねて、ふわりと消えた。**]
[☆業務連絡
兎との遭遇タイミングは皆様やり易いようにどうぞ。相変わらず多重遍在な上に時間軸も超越しております]
[ひとたび、背中を流れる汗の不愉快さを意識すると、
暑さがやけに気になってしまう。
自分が見たのは、本当に人影だったのだろうか。
そう思っただけではないのか?
いつもの幻覚だったのでは……?
不安になった初音は、ハンカチで嫌な汗をぬぐいながら、
周囲に視線を巡らせた。
無意識に助けを求めているのかもしれない。]
風鈴が……
鳴っているのは、どこ……?
風が吹いている?
[黒ずんだ板塀の上からも、朝顔がわさわさと緑の葉と蔓を伸ばしていた。]
/*
今日は通常通りに帰って来れた(めしゃあ
昨日はクールダウンタイムを入れられずお見苦しい独り言を落としてしまい申し訳ない。
リアルでふぎゃー!ってしてると変に連動してしまうのはいかんな…。
もう落としてしまっているので言ったことは撤回しません。
その時にそう思ったのは事実ですので…。
ああなった解説と言う名の言い訳をしますと、こちらが猫を離れさせた心算で描写を落としたのに相手に伝わっていなくて、行動を上書きされた気分になっていたのですよね。
「居るならば」と確定はされてなくても、台詞があるとその場に居る前提に見えるのです。
だって居なければその台詞は出てこなかったはずですから。
居るかどうかぼかすのであれば、台詞は入れない方が良いのでは、と思っている次第です。
尚、猫はハツネに「こっち来て」と言われた時点で離れてる心算でした(非情
/*
ふぎゃー!ってなってない状態であれば、相手のロールにある程度合わせてから居なくなる選択も取れたと思うのですがね…(今は冷静になったのでそう思えるようになった、とも言う)。
ぐちゃあ、と愚痴ってしまった大体の原因は自分でした、すみません。
とことん自分が短気で、トラブルに見舞われると普通の心算で居てもパニクってて、尚且つ見識が狭くなる人間なのだと知りましたorzモウヤダ
[ウミが兎を見たのと同時刻。
飼い猫もまた、少女が消えた場所で同じ兎を見つけていた。
まるで飼い猫に聞かせるように呟いていく兎を、飼い猫は目を細めて見定める。
低い体勢でそろそろと近付いていき、距離を詰めたところで猫パンチを繰り出そうとしたのだが、それよりも早く兎が、てんてん、と跳ねた]
「……なぁう」
[飼い猫はしばらく兎を追いかけて行ったが、途中で消えられてしまい。
道路の中心に腰を下ろし、瞳を細めたまま尻尾で地面を何度か叩いていた**]
[付近の建物はどれも住宅らしいが、
控えめに見ても築50年……いや、もっと古そうな建物ばかりだ。
板塀、土壁、白い漆喰。
白壁の建物は昔ながらの土蔵だろうか。
故郷のK市の町並を思い出して、初音の胸は落ちつかない。
それに、朝顔も。]
[パオリンやゼンジは何か話しているだろうか。
彼らの声が酷く遠のいたように思え、初音は慌てて手を伸ばす。]
まっ、待って……
[遠ざかる。
何もかもが。
初音の足はもつれ、
ふらつき、
よろよろと数歩進むのがやっと。]
[揺れる自分の体を支えようと取りすがったのは、
朱色の円筒形――標識でも看板でもないそれを、
初音はぼんやりと眺める。
郵〒便
POST
白字で記されたそれに気づくまで、ずいぶん時間がかかったように思われた。
見上げれば、目の前の建物には「診療所」の看板が掲げられている。]
─ 診療所 ─
[木製の飴色のドアは両開きで、
何度も乱暴に開け閉めされたのか、ずいぶん傷が付いていた。
ノブに手をかけたのは、深い考えがあったからではない。
ただ、本能的に涼しさを察知していたのかもしれない。
レトロな丸い形のノブを回して引くと、
予想したように、そこは待合室だった。
全体が三和土になっていて、靴を脱がずに待つようだ。
ドアと同じ飴色の木製のベンチは、ローカル線の古い駅のそれ。
白い天井扇がゆるゆると回っていた。]
─ 診療所 ─
[木製の飴色のドアは両開きで、
何度も乱暴に開け閉めされたのか、ずいぶん傷が付いていた。
ノブに手をかけたのは、深い考えがあったからではない。
ただ、本能的に涼しさを察知していたのかもしれない。
レトロな丸い形のノブを回して引くと、
予想したように、そこは待合室だった。
全体が三和土になっていて、靴を脱がずに待つようだ。
ドアと同じ飴色の木製のベンチは、ローカル線の古い駅のそれ。
白い天井扇がゆるゆると回っていた。]
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