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『お電話有難うございます。
こちらは、T社お客さまサポートセンターです。
申し訳ございませんが、
只今のお時間は営業時間外となっております。
9時から21時の間におかけ直しいただくか、
この後にメッセージをお残しくださいませ。…』
…
『 ――ピー 』
…申し上げます、申し上げます
こちらは、
四辻村の【―ざざ―】です
【―ざ ざざ―】
四辻村に アンテナは 【―ざ―】りません
繰り返します
四辻村に アンテ【―ざ―】【―ざ―】せん
お願いします ぜったい
おねがい
【―ざ―】たくないから
『 ピー―― 』
…
[少年に携帯電話の使い方を
教えた者がいた「前回」の*話*]
村建て とうご記す
アンケートに答えよ(気が向いたらでOK)
■1.200ptはいかがでしたか?
■2.元ネタSIRENは知ってましたか?
■3.DMによるミッション、視界ジャック、囁きログの制限、いろいろ決まりがたくさんある村でしたが、いかがでしたか?
■4.この村で印象に残るホラーがあれば。
■5.200ptでこんな村はどうだと言ってみて!(無茶ぶり
[ピラニアとフグと鯨とシマウマを足して3で割ったようなイキモノの後を追う。
噛まれた左手からは血がとめどなくあふれる。
近所のドウゼン先生が歯磨きをしながらえずいているときのような音が聞こえた]
大正100年9月XX日、午前6時をお知らせします。
[地面には、数え切れないくらいの時計が散らばっている。
それを見て、適当な時を告げた]
―― →教誨所 ――
[落ちていたメガネ――それがオトハの物かは知らない――を拾い上げ、決めポーズする屍人アン]
18年間無遅刻無欠席だもんね。
[説教机をずらして、床の隠し扉を開いた。
闇の奥底から、びちゃびちゃという音と、秒針の音が*聞こえる*]
「 『助けて』 」
「 『殺すしかないの』 」
[何時の記憶。
微かに、赤涙と妖しく笑う少女のあどけない顔。
自らの指先は赤く、そして相手の持つバットは赤く滴っている。]
『―― 5時55分**秒を ――』
[大音量のラジオが]
[昭和86年8月 都内 某所]
生温い部屋の片隅、
机の上に無造作に広げられたノートが一冊。
申し訳程度に付けられた空調の微風に、
ゆらりと揺れている。]
[ノートの持ち主は、平家 直海。
数十年教鞭を執り、教育に従事してきただけの
ごく在り来たりな一介の教師である筈の彼女が、
何故此処まで熱心に、
村の謎へのめり込んでいるのか。
当の本人しか、知る由は無い。]
[ふと、動く空気にページが大きく捲れ、
新たな文字が夏の日差しに晒された。
「ツチノコ」「土着信仰」「受け継がれる民話」
「外部との接触を頑なに断ち」「独自の文化」
「三十五年前」「災害」「傷害事件」「眠り姫」]
[凡そ日常ではあまり目に触れることの無い単語が、
そのノートには、極当たり前のように*記載されていた*]
「 … 教誨所 ‥ あそこに 不朽体の… そして… ――が 」
[何時か、自らの口が語った言葉。]
「 『境界は教誨に通ずる』 」
[――…破かれた地図、繋がれた地図。
異界の中で、場所が繋がる。異界の裡同士の境界。そして…――]
―― オ知ラセシシシシ ――
[大音量のラジオが時報を繰り返す。
さっきから同じ時刻のような気さえした]
『繰り返してる』
[無意識の思いを見ないようにして歯を食いしばる。詔は導くことを己はよく知っている。撃たれた右腕、自分の体液でぬれた手を杭に添える。肌の焼ける様な音、熱]
いいから『そいつ』を寄こせ!
[有象無象の記憶たちを蹴散らすように叫び――
杭を中心に広がった光に突き飛ばされるように、地面を転がった]
[不浄を討つ――知らない。
杭の名前――知らない。
神の名?――知るもんか。
うるしにかぶれるだとか。
正しい時を刻むだとか。
神に捧げる体だとか。
ヴェールをかぶった眠り姫だとか!
“きょうかい”だとか!!]
……。
[地面をいくらか転がって]
―― 5時55分**秒をお知らせします ――
[その声を聞いた]
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