―― 18時・自室→食堂 ――
やっぱり写り悪いよ?
[届いた写メにツッコミ。
パチンと携帯を閉じて食堂へ向かうその爪先は、テントの入り口で猫の置物を蹴飛ばしてしまう。
あっ、と息を飲んで、布を持ち上げようと*しゃがみ込んだ*]
[夜明けの合図、メールで写真が送られてきた]
うっひゃあ……すげえなー。
加工写真見るとなんか申し訳なくなるなぁ。……杏ちゃんとの勝利の為だ、許してくれおっさん!
『杏ちゃん、今日もよろしくな!占い師の偽者を出しても平気な日なんだけど、やってみたかったりする?』
[メールを送信した]
―自室―
昨日の写真が見れねえええええええ!!マジでっ?
見たかったのにちくしょおおお……
[ひどく残念そうに肩を落とすが、ぽちぽちと操作は済ませる。そして新たなメール。]
っと、新しい写真だ!うっわあ……やっぱりすげえぜマジやべえ!フォトショぱねえ!**
……まさか、これって私のぶんまであるの?
うわあ……
[新たに届いたメールを気持ち悪く思いつつ、新たに届いたメールを返信する]
『今日も頑張りましょう。
偽者として現れるのはいい作戦だと思います。もし今日占い師が出てきたら対抗として出てみようかな、と思うのですがどうでしょうか』
[受信したメールを見て]
よーしっ、人狼っぽくなってきたかんじじゃん?
『いいと思うよ!せっかくなんだから占い場所も結果も、杏ちゃんが好きなところに決めるといいと思うぜ。あ、俺に狼判定とかだって全然かまわねーからっ。どっちかが生き残れば二人とも勝ちだしな!とりあえずやりたいトコにやってみるのがいいよ。頑張って!』
ちょっと難しい言葉並べすぎたかなぁ……ガイドブックあるだろーし大丈夫だよな、きっと。
[送信した。]
今日から占い結果があるし、昨日より考え進むだろーな。あ、俺は能力者じゃねえよ。ソレっぽいコト言ったのに全然盾になってねえやー。
[残念そうに猫の置物をなでなでした]
またあのキモメールが届くのかなぁ。あれ、天ぷら粉まみれなんだっけ?
[ベッドに転がり、携帯の電源を入れる]
…おじさんまで、いい年してなにやってんの。これってケチャップなのかなー…?うえ。
そして、チカノン、お前もか。
[部屋を出る直前、足を止め再びベッドに腰掛ける]
そっか。これって部屋の中だったら…。
[アドレス帳を開いて、番号を押す]
昨日の調子だと、メールじゃ開き方が分からなかったとかいいそうだもんね。
あ、もしもーし、占い師イマリですけど。
でんげん、これか。
[ペケレとバクの合力により、初めて携帯電話が動き出す。ありがとう、と、再度心の中で礼を言う]
人狼の脅威が高いゆえ占い師が名乗りでないのも頷けるが、情報がないというのもな……
[画面に表示されたものに、顎を撫でる]
私が占い師だと言えば本物は守られるか……いや結果を聞かれては困るしな。
しかし悪趣味な写真を。まさか本当に死んではいないだろうな……とおおお?
[突如鳴り出すサンダーバードの電子音に着信!?と携帯電話をお手玉*]
―食堂―
……さて、そろそろ言ってもいいのかな。
[一呼吸置いてから、こう言った]
私が占い師です。
ペケレさんを占いました。……人狼でした。
あはは。何も迷うことなくなった。
アンちゃんに投票すればいいんだよね。
[前言撤回、そう呟いた]
訊いてみたいな。
どうしてあたしを占ったの?
私も、決まりました。投票先。
[占い理由を聞かれて]
……えーと、まあ。
とりあえず、昨日いっしょに話したことある人を占ってみようかと思って。
そしたら、この通り。
背高さん、ですよね?
わたしゲームのこと良く分かんないのでちょっと相談したくて。なぜ背高さんにお電話したかというと、さっき私の占いで背高さんが狼でないということが分かったからです。
これは今日みなさんにこの結果話したほうがいいんですかね?
[ガイドブックにカリカリ書いては丸を書いたり、×を書いたり]
ホントこういうの考えるの苦手で。
君が、占い師か?
[携帯電話からの内容は、さすがにタイミング良すぎて声がうわずった]
……。今、占い師の事を考えていたのだが、名乗り出れば人狼は君を襲撃したいだろう。私が代わる、のはどうだろうか、と思っていた。
私もルールは詳しくない。
どうなるのか全くわからないが。