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[結ぶものならば…力を放てば解るだろうと。見つめる先。
くるくると大きな目でこちらを見ている一人の女性〕
縁結び…結ぶ…
上目がちに覗き込む栗色の瞳
[もし同属ならば 風を当てたら何か判るだろう]
[近くにいた筈の、フユキとペケレの姿は目に入らない]
[沢山の血が流れる傷を、無我夢中で手で押さえる。
まだ、いける。だって、まだ、まだ暖かい]
起きろよ、親父。そういう悪い冗談やめろよ。流石に洒落にならねぇよ。だから、起きろ。起きろってばクソ親父。どうしてアンタがこんなになるんだよ。
バケモノ倒すって言ってたろ。
[無言でジャケット、インナー脱ぎ捨てて、アンダーシャツを口で裂く。足りない、足りない、まだ足りない。どんなに止血をしようとも、全然血が止まらない]
[纏った優しい風が鋭い刃に姿を変える
一瞬に目の前の女性に向かって刃が突き刺さる]
叫び声もなく音もなく…白い雪の中にゆっくり倒れる姿が目に映る。
あー、すまんな息子よ。
服が汚れるから、その辺にしといてもらえると。
…聞こえないか。
[ため息。]
ああ、倒す心算だったよ。その心算だったさ。
女が倒れた それと同時に。
栗田がこちらに向かって走り寄る。
手には鋭く光るペンを持ち。
喉笛磨けて突き立てようとする…
慌ててよろける。
と同時に
…護るように自分の体に纏う風が
一気に栗田の体を何千物針で切り刻んだ。
しかし、風雪センセにペケレセンセまで。
またわけのわからないことになってますなぁ。
[自身の死体への感慨は特になく。
ただ、血に濡れた手帳を名残惜しそうに眺めていた。**]
……、
[グリタに駆け寄り、声をかけながら止血をしようとするバクに、何も言わず、あるいは何も言えずに、少し離れたところからその光景を見て]
/*
ごめんね、オッサン。待てばよかったね。
先走ったね。ありがとう。
そして、何てマゾいんだ。マゾすぎポジションに笑う。
え、俺は、これ、今日オッサン殺さなきゃ駄目だよね。
でもね、手を下す瞬間は見てないんだよ。
[目の前の惨劇とチェロの不思議な行動さらに前日からの疲労からとてつもなくひどい頭痛が私を襲う
私はその場に頭を押さえてしゃがみこむ…]
痛い…痛い…
頭が痛い…頭が痛い…
せんせ、輸血の用意ある?
確か、俺と親父は同じ血液型だから。まだ、間に合うから。
[顔を上げず、近くにいる筈のドウゼンに声をかけた]
……ううん、やっぱ、いい。間に合わない。
自分で、やる。
[親父の手に握られた尖ったペンを手にとって、
思い切り自分の腕を傷つける。
誰かに止められるまで、腕を伝う血を親父の口元に必死で注ごうとしていた**]
/*
少し、スプラッター自重しよう。
ここら辺に関しては基準が甘くなっている気がするね。
まー、止めてもらわなかったら、好きに遊ぶんだぜ。
……半裸で。
ええ、半裸で。真冬に。
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