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あのっ……
[動揺のあまり声が出てこない]
アンさんに聞いてみませんか?
[本人なりに大きな声で叫ぶと、下のほうを指差ししている。大広間のことらしい]
[ポケットにしまっていたバレッタを取り出して、手ぐしで髪をまとめ直した。
同じように取り出した花はテーブルの花瓶に挿した]
月が赤い?
[アンの言葉を受けて窓辺に近づく。
赤い月と、高い塔と、そこに向かう紫が遠く見えた]
[ふと、暗くなった空を見上げて]
……あれ?
いつの間にか、日が暮れちゃったのかな?
戻ろうか?
[連れの二人と、新しく訪れたゾウサクの顔を眺める]
…
[ぽかんと開けられたムカイの口に、スコーンの残りを放り入れたところで、キクコ>>7の声。
こくり頷いて、手の中の花をそっと握りしめ、キクコが指差した部屋を目指す]
[スコーン放り込まれて反射的に口を閉じ目を白黒。
自分で結んでない少女のリボンが塔の内で羽ばたく。
力の主が外にいる為無効化されなかったか単なるノーコンか不明。]
……むぐ。何するんだギンスイ君。
オレはヒナじゃない。ヒナさんの事でもないぞ。
[先に突っ込んでから、戻ろうという声に同意。]
そうだな、戻るか。なーんかむずむずするし。
…。
[じぃ。と、思わずゾウサクの帽子を見てみたり>>11]
…、?
[戻ると、窓辺に佇む2人の姿。
近づいて外を見れば、先程は気づかなかった、あかいろの月]
…?
[窺うように、アンを見れば、説明がなされるだろうか]
─大広間─
あああああアンさん!
分化会って……[乾飯を見つけた]り、[ピチピチになった]り、もしや[気がついたときにはキノコを手にしていた]あと、さらに[まゆげコアラを発見した]りするんじゃなかったんですか?
まっくらでまっかなお月様が出てます!
[扉を開けて叫んだ後、中にヒナの姿を見つけて、反射的に怯える]
こ……こんばんはです。ヒナ先生。
どういうカラクリですか?
[不可思議な景色に顔を顰めてアンに尋ねるが、彼女は不敵な笑みを浮かべただけだった]
あたしそんなに寝てたの?
[視線を月から外して、いつの間にか隣に居たギンスイに漸く気付いた]
あれ……ヘイケさんは……? あと、板前さん……じゃなくてガモンさんは?
[大広間ががらんと感じられるのは、人がいないせいだと気づく]
『どうやら黒の魔法使いが紛れ込んでいるようね。数年に一度生まれる突然変異の……』
『その証拠に、ほら、月が赤い。奴らが居る限り夜が明けないのよ』
[アンの言葉に不思議そうに首を傾げる]
これ、分化会じゃないんですか……?
たっだいまー。
お菓子まだありますか?
[元気に大広間に戻ってくる]
あれ?
どうしたの?
[難しい顔をして水晶玉を眺めるアンと、不安そうなキクコ、ヒナの姿を認めて首を傾げた]
ヘイケさんと、ガモンさんも、いないし。
帰っちゃったのかな?
…??
[まくしたてるキクコ>>15にきょとんとしながら自分の眉を擦っていたが、ヒナがこちらへ気づいたよう>>16なので、ぺたり額に手を当てて、首をかしげた。
頭痛は大丈夫かと問いたいらしい]
よ、ただいま。なんか増えたぞ。
[それだけでゲンゾウの説明を切り上げ席に座った。
アンの説明を聞きながら落ち着かな気に膝を揺する。
不安定に瓶のリボン達が結んでないのに羽ばたいた。青い蝶々だけが飛んでいる。]
まゆげコアラ、それは確かに尋常じゃないな。
[キクコの叫びに重々しく頷く。
顔は真面目だが頭の中は蝶々が飛んでるぽい。]
[>>15キクコに会釈]
コアラのお菓子なら鞄に入ってるけど……。
[神妙な顔で水晶玉を覗くアンの言葉に小さく訊ねる]
黒の魔法使い?
魔法使いって普通黒い服着てるんじゃないですか…。
セーラー服とか、スーツとか、板前の格好とかイメージと違います。
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