情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[目を開けるのが怖かった。見えないはずの人が見えるのが怖い。見えていたはずの人が消えるのが、怖い。おそらくそれは、理解してしまったからだった]
キョウコちゃんは、ここに居るよね。
[繋いだ先のぬくもりを確かめながら、ゆっくり目を開ける]
―翌朝―
[一晩眠っても、昨日感じた不安が消えなくて]
やだやだ。おかーさん。
今日はお仕事お休みしてよ。
[思い切って我儘を言ってみたけれど、自分を宥める母親の困った表情を見ると、口を噤んでしまう]
うん。わかった。いってらっしゃい。
[家に一人でいるのも寂しくて、喫茶店へ向かう。村の中は、ちっとも普段と変わらない様に見えていた。ふと、道の向こうに傘を差した人影を見つける]
あ、と。えと。タカハルくんだ。
キョウコちゃんたちと同じ学校の。
[そして、その隣には]
リウちゃんだ!良かった。
おーい!おっはよー!
[見知った顔にホッとして、勢い良く駆け寄っていく]
[自分の声が届いているのか、それとも聞こえていないのだろうか?二人は何事か話続けている]
あれ?
[近づくうちに、ふと違和感を感じて立ち止まる]
……浮いてる?
[よく見れば、二人の足元は地面から10cmばかり離れているのだ]
なんで、なんで。
[どうしても、そのまま近付いていく勇気がなくて、踵を返すと喫茶店へ向かって走っていった*]
[さっきまで、目の前で話していたタカハルの姿が忽然と消えた。]
・・・タカハル?
どこ行った????
え?????
あいつ、帰った!???
[マスターに、尋ねたが不思議な顔をされる。皆が帰って行くなか、自由帳をもう一度開いてみた。]
あ・・・あいつの名前と・・・
こっちは龍崎、か?
[滲んで消えてしまったタカハルの名前を指でなぞる]
訳わかんねぇけど・・・何も言わずに行くなよ・・・お前。何か知ってるなら俺に、教えて欲しかったのに・・・
[マスターに水を一杯貰うと、一気に飲み干して、結局何も注文しないで店を出る]
名前が塗りつぶされていた龍崎も、
消えているんだろうか・・・。
[また頭痛がする。タカハルに似た声が、聞こえた気がした]
俺の棲みかって・・・
何処のことなんだよ???
[足は自然に再び神社の方へと向かっていた*]
やっぱり……。
[自由帳を開くと、そこには滲んだ名前と赤くなった名前が増えていた]
リウって名前が消えてるよ。
[読めない字が多かったけれど、それだけはわかって]
うえぅぇ。リウちゃん。
[何かを堪えるように、ぐっと下腹に力を入れる]
[アンがいなくなってから、喫茶店に行ってあの自由帳の謎を考えるのが習慣になってしまっていた。マスターに対しても、話しかけることは少なくなっていた]
……また、誰か消えてるのかな。
[もう夏本番だというのに、不思議と空気が湿っている気がした。何となく気配を感じて振り向くと]
いる……。
[消えたはずの人たちが座っているのが、薄ぼんやりと見える。何故だかちっとも怖い感じはなくって。だからなのか、この状況を受け入れ始めていた。試しに手を振ってみる]
[リウが、いつもの様に『お腹空いた』って顔でいるのが可笑しくてホッとして]
飲む?
[自分が注文したマンゴーフロートジュースを差し出した]
―翌朝・未明―
[ヒョー、ヒョー。どこからか、トラツグミのか細い泣き声がする。
また、誰かが消えた。
消えてゆく日常。消えてゆく人。
部屋の中で一人、悲しげな泣き声を聞いていた]
[ナオに声をかけられると]
な、ナオちゃん。
いるんだよ。みんなそこに居るの。
でも、なんか変なの……。
声は聞こえないし、もやってしてるし。
これって、ゆ……ゆーれいじゃないよね?ね?
元に戻るんだよね?いつか。
[思いを吐き出すように一気に言葉にして、ふと我にかえる]
う……嘘ついてないんだよ。
ホントなんだよ。
[信じて貰えるのだろうか?自分でも信じ難いくらいなのに……と不安になる]
―朝―
[蝉の鳴き声が頭を揺らす。
真夏の日差しの中を、喫茶店へと向かう]
…ひとりは…さみしい…
[うわごとのようにつぶやいて、歩き続ける。
程なくして喫茶店にたどり着いた。
ドアをあければ、いつものベルの音が出迎える]
[喫茶店の中に入れば、ルリがナオと話している姿が目に入った。
ルリの目の前には、自由帳]
また名前が消えてるのね…今度は、誰?
[ゆっくりと、そちらに近づいてみた]
[ルリの話は、簡単に信じられるものではなかった。少なくとも、ナオにはそこにいる≠ニいう人間の姿は見えない。だけど、ルリの必死な様子にどうにかして安心できる言葉を作ろうとする]
戻るよ。
ほら、幽体離脱って知ってる?
生きたまま魂が体から抜け出すって。
きっと、みんな魂だけここに来てるんじゃないかな。
だから……全部終わったら、戻ってくるよ。
[言ったようになれば、と思いを込めて]
―夜―
[湖の岸で水面を見つめていたヤスナリは、周りに誰も居ないことを確認して少し体を動かすと、服を脱いで水着になった。]
ここに何があるって訳じゃ、ないんだろーけどー・・・
[何故か消えた人間に会えそうな気がして、湖の中へ入る]
居たって、水死体だぜ?
[苦笑すると、水中に潜っていった]
[1] [2] [3] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了