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誰かの視界にも別の地図があったの。
教誨所と湯治場、二宮尊徳像と火の見櫓。
[日記帳と誰かの巻物、それぞれに描かれていた場所を宙に打つ]
ノギさんも、赤い水にやられてしまうよね?
[『像』の下にあった梯子のような記号のことは口にせずに、道なき斜面を滑り降りる**]
/*
これは没だなあ。
― 御湯治場方面へ続く道 ―
アンちゃん…俺は、あの時アンちゃんが『助けて』と言った言葉は本心からのものだと思ってる。
一人になんて、出来やしない。
俺に理由を、言ってくれないか?
ミヅホちゃんに…何か、関係が……?
[言い募ろうとした。問いかけようとした。]
告げ人 アンは、ここまで読んだ。[栞]
― 御湯治場方面へ続く道 ―
アンちゃん…俺は、あの時アンちゃんが『助けて』と言った言葉は本心からのものだと思ってる。
一人になんて、出来やしない。
俺に理由を、言ってくれないか?
ミヅホちゃんに…何か、関係が……?
[言い募ろうとした。問いかけようとした。]
/*
墓下に念話内容流せばいいのかな?
村ルール【陣営の抱える謎】関連を
囁いてくれるとお互い安心できる気がするけど…
ズイハラさんがC狂さんなら、流しても活かせるか。
むむん
ええ、まったくです。ただの観光客にこのような仕打ちとは。
[徐々に落ち着きを取り戻してきたのか、声音はいつもの無機質な調子を帯び始める]
私はあいにくと、「ないよりはまし」程度のものはなるべく持たない主義でして。
[男性につられるように肩を竦めた。
雑誌に関する追求はなく、次の質問。
顔を上げ、眼鏡の奥から淡々と男性を見据える]
あれは確かに化け物ですが、かつては―― どうしました?
そもそも存在しない村に、
学校なんて有る訳が無いのに。
なぜ、携帯電話の中継塔の話が、
湧き上がったのだろうね?
[ひとの足だけで踏み作られた悪路を進む。
轍に足を取られないように。]
――?
[そして奇妙な動きをする、
屍人と呼ばれるらしき姿を見かけた。]
「ノギさんも、赤い水にやられてしまうよね?」
[言われた意味が分からず、沈黙で問うた。]
アンちゃん…!
[追えば、追いつけただろう。だけども、]
……!
[拳を作り握り締める。
アンは、手分けをしようと言っている。少なくともノギはそう判断した。]
瞳を、かして?
[呟くと同時に、右の視界が反転する。
草むらに隠そうとするものを覗き込む。]
――日記?
[村の誰かが綴ったのであろう。
古ぼけた表紙を捲ると、記憶が蘇る。]
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