36 終幕への村
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ペケレ…
ほんとうに。プレーチェたちを…。
[伝えられたその事を
にわかには信じられなかった風で]
[しかし。
『食べられてくれないかしら』
その一言は、決定的にした]
どうして。
それが、必要だったのですか?
お腹が、すくからですか?
(21) 2008/11/27(木) 01:34:43[墓碑群]
食べたいのかね?
ルリと、私を。
[聞き返す声は平坦に]
私なら構いはしないさ。……思い出したから、ね。
私が誰かも、知り合いの顔も。
彼女の事も……
全てを、思い出した。
元々死のうとしていた事、だって。
私は、狂っていた。
[淡々と言葉を重ね、笑う。自嘲するように、寂しそうに、――愉しそうに]
(22) 2008/11/27(木) 01:45:48[墓碑群]
Ten little Injuns standing in a line.
最後の一人は……
幸せだったか、不幸せだったか?
[謎かけのよう。左の掌を天に向けて掲げ、目を細める。そしてまた、低くも高らかな笑い声を*響かせて*]
(23) 2008/11/27(木) 01:49:15[墓碑群]
長身 ライデンが接続メモを更新しました。(11/27 01:49)
[影の世界からの、響音]
楽園。
…。…。…。わかりませ、ん。
――ライデン?
[様子のおかしいライデン。
彼の方へ伸ばしかけた手が、続いてその笑みに戸惑い 彷徨う――]
狂っていた?
そうは、みえませんが…。
(24) 2008/11/27(木) 01:51:37[墓碑群]
――ライデンは、楽園を信じますか?
[そうひとつだけ、問を投げた*]
(25) 2008/11/27(木) 01:52:14[墓碑群]
鍵っ子 ルリが接続メモを更新しました。(11/27 01:55)
そう見えなくとも、狂っていたのだよ。
今だってそうだ。
ああ、覚えているとも。苦い薬の味を。白い部屋を。
身動きできない窮屈さを。今だって。
[ルリの問いには、笑みを穏やかな微笑に変じ]
少なくとも、この世にはないものだ。
「This loathsome gargoyle who burns in hell But secretly yearns for heaven」
[半分の否定の後に続けた台詞は、独り言の*ように*]
(26) 2008/11/27(木) 02:12:18[墓碑群]
>>26
獏と同じようなこと言うですね。
ルリはライデンの事は…よくわかりません。または忘れたままです。
[少し可笑しそうに。寂しそうに]
思い出した事というのが、そんな顔をさせるですね。
取り戻さないまま、目覚めないまま――
そのままだったら。しあわせになれたでしょうか。
[そして台詞>>26と、どこかでかさなる波紋。
"I pray for the dream to." ]
(27) 2008/11/27(木) 10:24:14[墓碑群]
…――
獏…獏。
…世界の歌は聞こえるですか。
せかいは…このせかいはうつくしいと、
教えてくれたあの獏は…偽だったのでしょうか。
そしてライデンにとってここは、
捨てようとしていた、いろのない――せかい。
ほんとうは、そうなのですか。
でも――
(28) 2008/11/27(木) 10:28:26[墓碑群]
[蒼白な手を胸で組みおいた後、
惜しむように伸べて怪人の袖を、握りしめる――]
[告げる声は初めての揺れを含んでいた]
それでもルリは、
ライデンのこと、思い出したいのですよ。
(29) 2008/11/27(木) 10:32:04[墓碑群]
――カナメ。まだ言うですか?
ペケレは…しっぱいさく。
[一音、一音、噛みしめ]
まるで物に対する言い方です。
聞きたいのです。
どうして皆、目覚めたですか?
ペケレに食べられる為、ですか?
[カナメは、違う、とこたえる]
[博士はそれを望んでいないなどと、さらにつごうとしていたが――]
(30) 2008/11/27(木) 10:33:08[墓碑群]
[ポケットの中のカギを探る。
その温度は全てを受け入れ、自ら変わることはない]
[何を、とは付けず、
おしえて。たすけて。と求めていた*]
(31) 2008/11/27(木) 10:38:10[墓碑群]
鍵っ子 ルリが接続メモを更新しました。(11/27 10:38)
眠り姫 ペケレが接続メモを更新しました。(11/27 19:41)
眠り姫 ペケレは、静かな眼差しで2人を見上げている。
2008/11/27(木) 20:56:30
[>>15 ルリにかすかに頷く]
ユウキが前に言っていたけれど。
獏には夢が必要だった。
ミナツ一緒に、幸せな夢の中に居るのかしら。
[ルリがかつてミナツと獏と一緒にここ(墓碑群)に居たことを思い出し、情景を収めたカメラに触れる]
(32) 2008/11/27(木) 21:06:51[墓碑群]
私がひとを喰らう、理由?
[>>21 ルリの質問に、奇妙な角度で首を傾げる。
そして事務的な口調で語り始めた]
私は蘇った死体になる筈だった。
死体──津島要──脳からデータを吸い上げ、活性化した脳と補助メモリに書き込む。
私は、津島要の記憶を持っているわ。
でも、津島要は──ひとは、にんげんを食べない。
私の身体は、ひとを喰らう必然性を持たない。
けれど、私の心は、ひとを喰らうことを欲する。
にんげんを食べると、心が満たされる。
温かくなる。
[喉に両手を置き、うっとりと夢見るように]
(33) 2008/11/27(木) 21:07:26[墓碑群]
私のダーリン──カナメは、津島要の記憶。
死んでしまった津島要。
彼女が最後に見た、空の青さが、私の最初の記憶。
[つと、空を見上げる]
ライデンさんのカナメは自分?
ルリちゃんのカナメは何者なのかしら。
(34) 2008/11/27(木) 21:16:11[墓碑群]
>>27
私は、君を撫でた時の事を思い出したよ。
[墓碑群の並ぶ白い扉を遠く、見るともなく見て]
どうだろうね。
もしかしたら、幸せになれていたかもしれない。
あるいは空虚にやられ結局壊れていたかもしれない。
何度考えても仮定に過ぎないがね。
わからない。
開かない箱に入れられた猫の生死のように。
最後に残った一人の行く末のように。
[バクに話しかけるようなルリの様子を眺め]
(35) 2008/11/27(木) 21:55:19[墓碑群]
……、
[それでも袖を握り締められた時には、少しだけ瞬いてから、ふ、と目を細めた。眠る前のいつか、したように。少女の頭上に軽く手を置いて撫でやる]
私の事など、思い出さなくてもいい。
だが……有難う。
[返した声は、優しい響きを持って]
(36) 2008/11/27(木) 21:55:33[墓碑群]
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