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でも、……なにかのきっかけを作ったのは、私、なのかしらね。
[何か。ゆるりと首を振る。
おそろいで、と顔を見せたウミに、微笑んだ**]
よく聞こえなかったけど、たぶんそういう話だったみたい。
[ウミに大げさに頷いたところで、ハッと重大なことを思い出した]
そう、これを渡したかったの。
ギンスイさん、あなた営業職なんでしょう?
売り出して欲しいのよこれ。ねっ、ねっ!
[差し出したのはミニミニ砂時計]
[ウミに声をかける間もなく、足元を猫がすりぬけた。]
かりんとうネギヤについて知りたい、
じゃあ、弁護士さんは殺人や拉致はしてない…て主張ですよね。
…きっかけ。
[戸惑いを浮かべた時、ミニミニ砂時計が手の中に]
あなた若いのに、笑顔が寂しいわよ。
何か悩みがあるなら言ってみなさい。
書き取りしてあげるから。
[ヒナの表情がうつったかのような顔で、八の字眉になった]
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