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なんだか、ここにいると懐かしい気持ちになりますね。
[ネギヤの言っていた「懐かしいもの」とは、これの事なのだろうか?なんて。
そんな幻想めいた事を思ってみたりもして]
分かりました。
では、僕は庭園の方に行ってみますね。
モミジさんは、どうします?
[穏やかな笑みを浮かべ、彼女の動向をうかがった]
[そうして庭園に出てみれば、ガモンが外に出て来ていて。
大福のようなネギヤの傍に、小さな女の子がいるのが見えた。
近くで見れば、植えられた木々はあの頃を思い出すような若い枝ぶりで、まだ新しい子供用の遊具もあった。
懐かしい。
どれもこれも、懐かしい。
自然と、目が細くなっていく]
おネギさん、これシリアルナンバー一緒じゃない?
[開いた壁時計の蓋の裏を見て首を傾げる*]
そういえば、細いほうのおネギさんもここにいるのかしら。
[庭園に、やわらかふっくらボディを確認し、安心したような悲しそうなため息ひとつ]
ネギヤくん。
……ううん。ネギヤお兄ちゃん。
『懐かしいもの』を見せて、満足した?
[右手には太雪を塵のように弄ぶ]
[ソラを探して屋敷をうろうろ。
しかしいつしか屋敷に違和感を感じる。
どうもさっきまでいた屋敷より、新しくなっているような。]
おーい、ソラやーい。
[名を呼んでも返事はなかった。]
[庭の方へ向かえば見知った顔がたくさんいる。
そこには消えたはずのネギヤもいた。]
おや?
ネギヤ坊ちゃま、それに皆さんも。
ここにおりましたか。
今までどこにいらっしゃったんでしょう?
随分と探しましたよ。
[そして庭のあちこちを見る。
おかしさは屋敷内にいた時よりも大きくなった。
金木犀は小さく、石榴の実がなっていない。
見えるのは先ほどまでいたネギヤ家の秋の庭ではなかった。]
[それから暫くして、猫はウミの足元に姿を見せる。]
おうおうソラや、お前はどこに行ってたんだい?
随分と探したのに姿が見えなくて、
外に行っちまったと思っていたよ。
まあこうして皆も無事に見つかったことだしのぉ…。
あ、いや。
弁護士さんがおらなんだな。
[視線を廻らせる途中、ネギヤの傍には小さい女の子。
はて。あの子は一体誰だったか。**]
……あ、おこった顔だ。ネギちゃんいたずらすると、すぐその顔したもん。 したよーしてるよー だってないしょだったんだもん。 ……。 だって先生たちが言ってるの、きいちゃったんだもん。 うそ、つこうって。
[だんだん尻つぼみに、声は小さくなり。ネギヤの問いかけに、不満げに唇をとがらせて、そっぽうを向いた]
……だって、ヒナ、しんじゃったんだもん。
キクちゃんにおねがいしたの。しせつでるときにね、ネギちゃんにおわかれしたげてって。ヒナ、ネギちゃんにおわかれ言うじかん、なかったからおねがいねって。ちゃんとおわかれ、した?
[少女はネギヤを見上げて首を傾げる]
あ、だれかきた!
あああどうしよどうしよ!
[庭には続々と人が増えている。
少女は慌てて、無駄にくるくる回った**]
ボタンさん、もしかしてちょっと若くなってない?
[庭の木々や遊具の若々しさにつられて錯覚。
00分になりカチッと音がした壁時計は、なるほど時を告げない。
告げないどころか、針は逆向きに進み、そのスピードを増していく]
あなただぁれ?
[庭でくるくる回る少女に気づいて瞬いた。
壁時計の長針が一周した瞬間、響いたのは学校のチャイムのような*鐘の音*]
[『おこった顔』をしていたらしいネギヤは、こちらを振り向いたときにはいつものもちもちな笑顔を浮かべている。
くるくる回る少女に、それはそのまま向けられた]
なあ、ネギっち。この家と庭って……。
[柄にもなく浮かんだファンタジーな発想を、口にする]
その子に会うために、作ったのか。
[ネギヤは、首を縦にも横にも振らない。
けれど、あんこたっぷりの大福のように満ち足りた笑顔は、彼の望みが叶ったことを表しているように思えてならない]
場所を作っただけじゃ、だめで。
時計の針を逆に回すには……懐かしい思い出を持ってるみんなの力が、必要だった。
なんて、思ったりしたんだけどな。
[小さな少女の姿は、ネギヤの丸い体の陰にすっかり収まっている]
うん、ミステリーではなくファンタジーですね。
まったく、あなたという人は。
[ 満ち足りたネギヤの顔を見れば、巻き込まれたことに対しての怒りや不満は出てこなかったが……]
[ 小さな少女には、あの時庭園で出会った女の危険な香りはしなかった。
時とともに失われていくものを持ったままの小さな少女が、ネギヤの前にいる]
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