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[村はずれの屋敷は、古臭くて、大きい。
2階建てというだけで、この海辺の村には不似合いな感じがするほどだ。
二階には露台もあるが、窓は外から打ちつけられている。
今は開いている玄関も、全員そろったら外からうちつけられるのだろう。
それが、因習だ。
一つ、ため息をついて、屋敷の中へと足を踏み入れた**]
[家に帰れば簡単に荷物を纏め、肩掛け鞄にそれを詰め込んだ。
一度職場に戻れば仕事仲間達に「早く帰ってくる」と申し訳無さそうに告ると、足早に屋敷へ向かい始める。]
さて、俺以外には誰が来るのかねぇ。
[深刻な事態とは思ってはおらず、鼻歌まじりで屋敷に向かう。道中では顔見知りの誰かと会う事もあるだろうか**]
[イェンニの返信を見ることもかなわず、
杖つきながら村はずれの屋敷へと向かう道すがら。
鼻歌交じりの男>>28と行き会った。
使いに確認すれば、すぐに彼も屋敷に呼ばれたのだと知る]
あなたも呼ばれたの。…そう。
ええ、わたしも。
[ほんの少し、困った様子は滲んだか。
声大きく、いかにも職人然とした彼は少し苦手だ。
どう対応して良いのやら、分からない気分になる。
自然と視線は逸れて、横顔を彼へと向けた]
…気にしないでいいわ。
[女の足は遅い。
だから滅多に家の外へは出ないもの、用が用なら足は尚重い。
俯き加減で告げる声は小さく、女は密かに杖を握り締めた]
−屋敷の前−
[彼が連れて来られたのは、村はずれにある立派な屋敷だった]
[何かを思い出しているのか。屋敷を見上げると懐かしそうに目を細め――しかしすぐに表情を硬くする]
………。
[使いの者に目を遣り、頷くと。小さな荷物を抱え直してひとり、屋敷の中へ――]**
― →自宅 ―
[雑貨屋にこしらえものを収め
見るからに襤褸である自宅へと歩を進める。
教会のようでもあり寺のようでもある小さな平屋。
イェンニはそこで人の懺悔を聞くという
神父のまねごとのような仕事をしていた。
小さな頃に此処に流れ着いて以来育ててくれた男が
ここでそうしていたからそれを、継いだ。
近づいてくる、入り口に人だかり。
イェンニはいつも眩しそうに細めている目を眇める]
あの、何かありましたか?
[手近にいる老女に細い声で尋ねてから
返る言葉にその眸を大きく大きく見開いた]
ドロテアが……ッ?
そんな、何故――!!
[村長の星詠み。
選び出された供儀。
告げられた言葉に弾かれたようにあげた顔は
入り口に居た身体の大きな男が歩み寄り
更に告げられる言葉によって更に驚きに彩られた]
わたくしも?
供儀…え、そうではなく。
――人狼の可能性がある、と…?
[容疑者。
という言葉に柳眉を寄せてから目を伏せて。
準備をしてきます、と告げて少しの荷物を取ってから
屋敷への道のりを *大きな男と共に歩き出した*]
[アイノという名を持つ娘は、半年前の両親の離婚を期に、母親の実家のあるこの村に連れて来られた。
母親にとっては慣れ親しんだ故郷であるこの村が、正直なところアイノは好きではない。
遠くの潮騒の音が聞こえるほど、静かすぎる環境が嫌だった。
別段刺激を求めているわけではなくとも、代わり映えのしない退屈な毎日が嫌だった。
何かあればその都度村を縛る、時代遅れの慣習が嫌だった。
というような愚痴を溢す相手が居ないことが、一番嫌だった]
……折角期待してたのに。
[だからこそ、収穫祭に向けての準備で村が活気づくに連れ、一時的にせよ退屈な日々がどうにかなるかもしれないという期待も少しずつだが高まっていた。
そして突如もたらされた知らせにより、そんな気分は一気にどん底へと突き落とされた]
何が伝承だ。星詠みだ。
馬鹿にしてるにも程がある。
[警備の男が去った後、碌に顔を見たこともない長老を呪いながら、半ばやけくそのように荷物を詰め込んだ。
丁度不在だった母親や祖母に宛て、普段の何倍も雑な字で書き置きを残した]
[風が吹く。その冷たさに、少し身体が震えた。
帽子のつばを押さえて、風をやり過ごす]
…急ぐのでしょう?
[迎え人にかユノラフにか。
その場の人々へと声を掛けて、杖をつき再び歩き始める。
かみさま。と、かの人を真似るように囁く声は未だ*遠くて*]
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