情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[頭を抑え、顔は俯け、表情はきっと、周りからは見えない。通行人に心配をされるなら儲け物だ。
その内で、『僕』はひっそりと、微笑んだ。]
『おーにごっこすーるひーと
こーのゆーびとーまれ』
[神隠しは 来年も 確実に *終わらない*]
そう…ですか。
では、私が見たのは、貴方を「おに」にしているものなのですね。
私は…嘘なんて、ついていません。
真実を見るために、ンガムラさんが、私を護って下さった。
皆を隠した鬼は…シンヤさん、貴方です。
[触れるのは、唇の紅。昨年の記憶**]
『えっ あたしとムカイの未来?』
[アン―片足のみ赤靴、イカの姿焼きを両手に持った格好―が通りしな、ンガムラとオトハの間へ首をつっこみ]
『…うちの畑周りの蝶々は、害虫だから。
芋虫でいる間に潰しておくようにしてるの!』
[笑って立ち去った]
[驚くべき跳躍を見せた彼から代金を受け取ると]
誘った代償?
[反芻して、首を傾げる。自分は何に導かれたというのだろう。遠くで子供の声が聞こえる*]
…この指とーまれ。
懐かしいですね。
シンヤ、若先生。
ソラさんも、ここにいたの。
ね…シンヤ。
うそよね?シンヤが、みんなを神隠しに合わせた、なんて。
ムカイもアンも、ミナツも。
友達、だもの。
………シンヤが隠したなんて。うそ、よね?
鬼……?
そうだとしたら神隠しじゃなくて鬼隠し、
とかそんなのどうでもよくて!
[一度に処理すべき情報量があまりに多すぎて混乱する]
だとしたら……なんであんなこと。
どうして"鬼"が。
[うまく言葉にできない]
害虫、ですか。
[イカの香ばしい残り香を嗅ぎ]
いや、昔話ですのでなんとも。
ただ、戯れにしてはあまりにも、と思いまして。
…上手く、言葉に出来ないのですが――
[無邪気な声が、何処からともなく聞こえて。
交錯する思考は、*霧に霞む*]
『この指とーまれ』
?!
…ミナツ…?
[片方素足の少女を、遠目に捉える]
ミナツも、ここに…。
[呟きとため息が落ちる。
少々荒れた手つきで取りあげたモノは、傍の的屋の射的用の銃]
つかまえる、ね。
もはや鬼が誰だか分からないけど……
逃げた時点で疑わざるを得ないね。
違うんなら逃げる必要、ないんだからさ。
[シンヤを追ってソラもまた走り出す**]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了