189 あおいろ幻歌
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[歌が聴こえる。
声が聞こえる。
海で出会った素敵なおじいさんおばあさんが観客になってくれて、
波の音を伴奏に、幼い自分と、──…二人でつくった、歌声が]
…聴こえるはず、ないのに…!
[無意識、叫んだ声は誰かに届いただろうか**]
(30) 2016/07/20(水) 21:18:06[海辺の街角ふらふら]
合唱部員 イマリが接続メモを更新しました。(07/20 21:18)
[兎が消え、展望台には再びウミのみが残る。
しばし海岸線を眺めていたが、深く息を吐いた後、ゆっくりと腰を上げた]
海守の言葉から察するに…誰かが持っていると考えるのが妥当かのぅ。
ここで根を張っとる場合じゃあなさそうじゃな。
[一度背筋を伸ばした後、後ろ腰に手を添えた体勢で展望台の外へ。
海岸への階段を下りるのは辛いため、そちらへは向かわず。
緩やかな坂になっている通りへと歩みを進めた。
どこに誰が居るかなどの当てなどないが、ただじっとしているよりは誰かに会える可能性があるとみてのこと。
ただ、歩みがとてもゆっくりであるのは、如何ともしがたいところだった。
しばらくは休みながら通りを歩いて行く*]
(31) 2016/07/20(水) 21:19:18[展望台→街の通り]
灯台守 ウミが接続メモを更新しました。(07/20 21:19)
[暑さが気にならないわけではないが、夏向きの仕立ての着流しのお陰で救われている部分は少なからずある。
ともあれ、示された影を見極める方に意識を向けていたから、初音の様子>>21にもすぐには気づけずに]
……て、お?
[は、と気付いた時には、その姿は離れ始めていて。>>25]
ちょ、ちょっと!?
一体どしたのっ!?
[呼びかける声は、届いていないのか。
突然の事への戸惑いが先に立ち、すぐには動けなかった]
(32) 2016/07/20(水) 21:32:52[海辺の街中]
……さてさて。
こりゃ、どーしたものか。
[初音の事も気になるが、聞こえてきた叫び>>30の方も気にかかる。
パオリンはどうしていたか。
いずれにせよ、動き出す前に彼女に投げるのは]
……ところで。
俺、ここに来てからずーっと誰かが歌ってんのが聴こえてるんだけど。
君も、きこえてたりする?
[ここに来てから、ちょっと気になっていた事を問う言葉。*]
(33) 2016/07/20(水) 21:33:08[海辺の街中]
若旦那 ゼンジは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 21:35:12
[それは傍目、老人の散歩のよう。
それもそのはず、目的はあれど当てはなく、散策しているも同然だ。
時折塀の上などに視線が向くのは、飼い猫の姿を探すため]
……うん?
[遠い耳に聞こえた叫び声>>30。
距離までは測れないが、方向は掴めそうだ。
ゆっくりとした足取りで声が聞こえた方へと歩み寄る]
(34) 2016/07/20(水) 21:37:51[街の通り]
どうしたね、お嬢さん。
[それらしい姿を見つけた時、明るい色の髪をした少女はどうしていたか。
ひとまず声をかけてみる。
特徴的なその髪色、以前もどこかで見たことがあるような気がした*]
(35) 2016/07/20(水) 21:37:58[街の通り]
灯台守 ウミは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 21:39:31
『―――…蒼井…、』
[耳の奥に、“彼”の声が響いた気がした。
ふわり、漂う風に乗って
はらはらと思い出の破片が降り積もるようだった。
海に見蕩れて、暫く。
ここは違う場所。懐かしさを覚えたって、違う街。
取り敢えずは今のことを、何がどうなってるのか解らなくちゃ
本当に帰れなければ困ってしまう。]
引き返して、また道を。
少しだけ違う道を選べば、繋がる先は本当に知らない場所だった。
取り敢えずは街並みが広がっていて、それは穏やかで。
あまりに静かだった。]
(36) 2016/07/20(水) 22:10:28[児童公園]
…誰も、いないみたい
[耳を澄ましたって車の音も、子どもの声も聞こえなくて。
静寂に飲まれたそれは、時が止まっているようにさえ感じられた。
本当にどこ、と辺りを見回しながら
ほんのり安堵の息をついたのは、漸く見つけた人の姿に
見慣れた着流しを見つけては、まだ遠いうちに声を上げて。>>32>>33]
ゼンちゃん!
[小走りに駆け寄る。
見知らぬ姿が近くにいたなら自己紹介を。
何がどうなってるの、と頭は疑問符でいっぱいで。*]
(37) 2016/07/20(水) 22:11:16[児童公園]
翻訳家 モミジは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 22:13:28
……はぃ?
[不意に聞こえた、馴染んだ呼び名。>>37
思わず惚けた声が出たのは許されろ、という所]
……ありゃま、モミちゃん。
ここにいる、って事は、君も兎被害者?
[その言い方自体はどうか、と思わなくもないが、ここまで来るとそう言っても許されるんじゃなかろうか。
そんな気分で問いを投げつつ、同時、これで六人、と脳内カウントを増やす。*]
(38) 2016/07/20(水) 22:18:02[海辺の街中]
[叫びに含むのは、取返しのつかない想い。
なんで、どうして。
気持ちが抑えられなくて、溢れ出して。
自分のそれを遮ったのは、てんてん、と跳ねる音]
………、…え…
おち…た…?
[>>#1軽い口調とは裏腹、非常事態が更に輪をかけて転がっているらしい、と。
気が付いた時にはやはり、既に兎は跳ねて彼方に消えていた]
(39) 2016/07/20(水) 22:21:16[海辺の街角ふらふら]
え…だれか、って、ちょ…え……え…
……ってか、それ、大丈夫なの…!?
[狭間というのは何処なのか、他にも疑問はあるけれど。
零れ落ちたという人は無事なのか、空間が揺らいだってどういうことなのか。
問うた所で返る答えは無いと解っていながら、声に出さなければ不安で押し潰されそうで。
歩くペースは徐々に遅くなって、立ち止まった所でふと、足音に気付き。
つい先刻までの自分の所業を思い返して慌てる間も無く、>>35呼びかける声に顔を上げた]
……っ、ご、ごめんなさい、大丈……
…あれ?
(40) 2016/07/20(水) 22:21:50[海辺の街角ふらふら]
[きっとさっき叫んだ声を聞き心配して来てくれたのだろう、申し訳無い気持ちで大丈夫と返しかけて。
近づくその顔を見たら、ふ、と微かな潮の香りと共に懐かしい何かが過っていった。
自分の知るよりも、幾らか皺が多く、深くなってはいるものの]
おじー、ちゃん?
[何時かの海、いつも夫婦仲良さげに自分達の歌を聴いてくれていたその人ではないか。
そう問いかけるこちらの表情にも、十に満たない程の幼い面影を見出すことは出来ようか*]
(41) 2016/07/20(水) 22:22:40[海辺の街角ふらふら]
合唱部員 イマリが接続メモを更新しました。(07/20 22:23)
[声をかけたことで見えていなかった少女の顔が覗く>>40。
「おじー、ちゃん?」と呼ぶ声>>41。
髪色と同じく聞き覚えがあるような無いような]
……んむ?
[記憶を呼び起こそうとする間は他よりも長い。
ウミには子も孫も居らず、そのように呼んでくれるのは灯台守をしていた時に遊びに来てくれた子達ぐらい。
記憶の靄奥にある少女の面影を引き寄せた時、記憶から消えかけた歌声が脳裏を過ぎった]
(42) 2016/07/20(水) 22:50:53[街の通り]
──…おぉ、もしや。
君は歌を歌ってくれた、……あぁ、すまぬ、名前が思い出せぬのじゃ。
[件の日、名前も聞いているはずなのに、どうしても思い出せなくて。
申し訳なさそうにしながら少女に歩み寄った*]
(43) 2016/07/20(水) 22:51:00[街の通り]
[>>42こちらを見る顔は、何かを思い返す様。
ゆっくりと時間が過ぎて、その表情が変わっていくのを見]
やっぱり。
そうだよ、アタシ達皆で歌聴いてもらってた。
覚えててくれたんだ、おじーちゃん。
[>>43歌を、という言葉で確信に変わり、なつかしさに破顔した後。
名前を問われて、あぁ、と頷き]
アタシもう随分海行ってないもん、仕方ないよ。
(44) 2016/07/20(水) 23:05:44[海辺の街角ふらふら]
[海岸に人気は無い。シオマネキがのこのこ歩いてるだけだ。
砂浜に打ち寄せる波の音だけが静かに...えーと、静かに?]
あっちから、聞こえてくんだよなあ...
[知っているようで知らない歌、どこかで聞いたような歌声は、海の方から響いてくるのだと、俺はどこかで確信していた]
(45) 2016/07/20(水) 23:08:07[海岸の方]
伊万里。イマリだよ、おじーちゃん。
ほら、あの子といっつも一緒だった──
[そう言いかけて、ふ、と声が詰まった。
あの子。そうだ、いつも一緒だった。
イマリちゃんって呼ばれて、アタシも名前を呼んで返して。
お嫁さんにしてねって、そんな約束もしていた──あの子は、──]
…おじーちゃんも、あのウサギに頼まれたの?
[何かを振り払うように頭を振った後、ウミに向ける笑顔は微か、強張っていた**]
(46) 2016/07/20(水) 23:08:34[海辺の街角ふらふら]
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