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誰が、いつ、あの場所に。
骨を埋めたのでしょうね?
[母親にも重ねられたであろう、問いかけに。
眉を下げて、重ね返した*]
……領主ご乱心の犠牲者を弔うのに、
あそこに社を建てたのだそうだよ。
骨なんか、掘ればいくらでも出てきそうだね。
[地域史の史料を広げて、白猫に声を掛ける。
もちろん、白猫は知らない顔。]
それが、今や開発の波に押されて…だからなぁ。
古い物を敬う心が――― あぁ、そうだ。
[思い出したように立ち上がって、受話器を手に取る。
電話の先は、弁当屋さん]
明日、うちに弁当届けてもらえます?
海苔弁と鮭弁と…
…じゃあそのフルーツカルビ弁当で。
あ、留守にしていたら、
店先に置いておいてもらえればいいので。
ええ、よろしくお願いします。
[電話に出た店主に注文して、*電話を切った*]
/*
第一発見者を襲うの方針。
ただ、これだと良く動いてくれる人から食べてしまうことになるから、再考の必要性はあり。
今のところ、仮セットの段階だね。
― いつか、どこかで ―
[真っ白な骨を手に、ひとけのない道を歩いていた。
滑らかな骨の質感は、古くもなく、新しくもなく。
途中で誰かに見られても、
如才なく誤魔化す程度は出来るけれど、
全てを話してしまいたい欲求も、
ほんの少し、胸の裡に巡っている。]
/*
赤で話したいよ、というお誘いです。
赤窓あるのにお話ししないと、
寂しくて死んでしまう種族なのです。
でも、強引に話しかけてもいいか悩んだので、
非常に微妙なお誘いに…。
いろいろ動きづらくさせていたなら、
本当に申し訳ないです……
・社は領主の犠牲鎮魂のために造られた。
だよね。そう収束させるのが良いかなと僕も思った。
そして狼は誰だろう。
なるべく殺さないようにしたいんだけれど。
― 25日 深夜 空き地 ―
あはは。昼間は騒がしかったね。
これが冥界と現実の狭間。
[有刺鉄線を弾いて、ぷすり。指の腹に出来た傷から朱色の珠が生まれた。それを空き地の中へと飛ばす]
生贄の儀式、には程遠いけれど。
[静まり返った空き地の中へと足を踏み入れ、月からのスポットライトを浴びながら、踊る。踊る。くるくるり**]
― XX県立高校 ―
[午前は自習と聞いて喜ぶクラスメイト。ぽつりと空いた机がひとつ。
しばらく静かにしていたが、やがて立ち上がる]
……あ、うん。トイレ。
あはは、長くなるかも。
[友人の問いにお腹を抑えて片目をつぶり、教室を抜け出して向かう先は――]
[その後、尋ねられた問いには、
知る限りの答えを返し。]
あ、そうそう。グリタさん、
今日の二月生まれの運勢って、如何でしたか?
[見送る背に、尋ねる占い欄の記事。]
[『親愛なるすみれへ』
幾度となく目にしてきた筆跡は、
まるで彼女の性格を映し出しているように、躍る。]
今度はどんなお話かしら?
[期待交じりで畳まれた書簡箋をひらくも、
その眼差しが、ゆっくりと曇り始めた。]
ねぇ、おとうさん。この辺りを写した昔の写真、ある?
[心逸る気持ちを抑え、尋ねる。
探し物は、さほど時間も掛からず手渡された。]
おとうさん、わたし雑貨屋さんに行ってくる。
節分のお豆の注文、最終的な数を報告しなきゃ…。
え? お弁当? ごめん、お弁当は電話で頼んで。
うん、フルーツカルビ弁当も美味しかったから。
[封書と古い写真を手に、せわしなく雑貨屋へ*]
さて、と。散歩にでも行こうかな。
留守番頼むよ、ハナシロ。
[遅めの昼食を済ませて、のんびり立ち上がる。
白猫に声を掛けた視線が、つ、と上がった。
猫が寝ている棚の上には、素朴な木の人形。
なぜだか、頭と手足が黒く染まっていて…]
……明日はやっぱり、背骨辺りかなぁ。
ひと繋がりの背骨、綺麗だよね。
肋骨の綺麗なカーブも捨てがたいけど。
[なんて言いながら、からりころりと*空き地へ*]
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