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ドロテアが……ッ?
そんな、何故――!!
[村長の星詠み。
選び出された供儀。
告げられた言葉に弾かれたようにあげた顔は
入り口に居た身体の大きな男が歩み寄り
更に告げられる言葉によって更に驚きに彩られた]
わたくしも?
供儀…え、そうではなく。
――人狼の可能性がある、と…?
[容疑者。
という言葉に柳眉を寄せてから目を伏せて。
準備をしてきます、と告げて少しの荷物を取ってから
屋敷への道のりを *大きな男と共に歩き出した*]
[アイノという名を持つ娘は、半年前の両親の離婚を期に、母親の実家のあるこの村に連れて来られた。
母親にとっては慣れ親しんだ故郷であるこの村が、正直なところアイノは好きではない。
遠くの潮騒の音が聞こえるほど、静かすぎる環境が嫌だった。
別段刺激を求めているわけではなくとも、代わり映えのしない退屈な毎日が嫌だった。
何かあればその都度村を縛る、時代遅れの慣習が嫌だった。
というような愚痴を溢す相手が居ないことが、一番嫌だった]
……折角期待してたのに。
[だからこそ、収穫祭に向けての準備で村が活気づくに連れ、一時的にせよ退屈な日々がどうにかなるかもしれないという期待も少しずつだが高まっていた。
そして突如もたらされた知らせにより、そんな気分は一気にどん底へと突き落とされた]
何が伝承だ。星詠みだ。
馬鹿にしてるにも程がある。
[警備の男が去った後、碌に顔を見たこともない長老を呪いながら、半ばやけくそのように荷物を詰め込んだ。
丁度不在だった母親や祖母に宛て、普段の何倍も雑な字で書き置きを残した]
[風が吹く。その冷たさに、少し身体が震えた。
帽子のつばを押さえて、風をやり過ごす]
…急ぐのでしょう?
[迎え人にかユノラフにか。
その場の人々へと声を掛けて、杖をつき再び歩き始める。
かみさま。と、かの人を真似るように囁く声は未だ*遠くて*]
― 屋敷 居間 ―
[ここで待て、といわれたから、言われるままにソファにこしかけた。簡素な服に包帯だらけの男は、おそるおそるといったありさまだった。沈み込む柔らかさのソファが怖いのだろうか。
今も腕の縄は結ばれたまま。
目を隠す頭も包帯も取れず、瞼も強く閉じたまま。光は戻るのかそれすらも男にはよくわからない。こんな手では瞼に触れることすらままならない
落ち着かない]
―― ……ろして、くれれば、いいの、に
[星読みなどまどろっこしいことなどせず。
そう人のいない居間で呟いた。
遠くで、誰かが風呂を使っている。タイルが水に叩かれる音がいやに*響いた*]
[屋敷の中に入ると、既に見知った顔がいくつか。彼はこれから起こる事を憂い、目を伏せた]
[この村に移り住んでから10年ほどになるだろうか――。声の無い自分を奇異な目で見る人もほとんどおらず、良くしてくれた。故に、伝達手段の乏しさに歯がゆい思いもしたものだが]
………っ。
[その村に、人狼が現れると言うのだ。嘘だ、と叫ぶ事が出来たらどんなに良いだろう]
……ッ!
[ほとんど同時に屋敷に辿り着いた包帯だらけの男(>>39)を見て、彼は息を飲んだ]
………ガ……ッ……?
[マティアス?と声をかけるが、しかし喉の奥から漏れたのは声にならない声だった]
[マティアスとは歳も近く、村に来たばかりの頃はよく遊んだりもした間柄だった]
[数日前に酷い怪我をして帰って来た、という話は聞いたが、それ以来その姿を見る事は無く、ずっと心配していたのだが――…]
[まさか、まさか、こんなにも酷い有様だったとは]
[彼はマティアスに手を伸ばしかけ――かぶりを振った。
目を塞がれ、拘束され、酷く怯えている彼に、声を失った自分が何が出来るだろうか]
[悔しげに、悲しげに、顔をゆがめ――彼はそっとマティアスの傍から離れた。喉の奥から漏れる自分のうめき声は、きっと、余計に怖がらせてしまうだろうから]**
[そして自分が居間に通された直後に、誰かが来る気配]
[声ならぬ音を耳にする。聞き慣れている。
つい、よく見知った彼が出すその音を>>41]
クレス、ト?
[会うのは数日ぶりになるだろうか。
目が見えない。距離感が解らない。だから、手を伸ばされていても、まるで無頓着に反応できやしない]
ごめ、ん…… ごめん……
なんで…、お前が、 …… ごめ、ん……
[こうなる前だったら、Moi!と声をかけ、ふざけた時侯の挨拶などもしたが、今はまるで、何かにおびえるように背中を丸めてソファで小さくなる。
その謝罪の声も、やがて小さく、クシャクシャになっていった]
[屋敷の中にはいったころには、まだクレストやマティアスはおらず。
先に来ているニルスと顔をあわせ]
もい。星詠みで、おまえさんもか。
[供儀も来ているとしれば、吐息を零し]
部屋はいくつかあるだろ。
[そういって一部屋、自室としておいた。
荷物を置いたあとは居間へとやってきて――]
こらまた、面倒なやつらばっかり……
[声をなくしたクレストが居間を出て行くのと入れ違いに入り。
小さく呟くマティアスをみながらやれやれと肩をすくめた]
[小さく縮こまっていると、誰かの声が聞こえた]
ヴァル…… じい?
[ガラガラの喉が音を紡ぐ]
[村生まれの男にとっては、馴染みの声だった。
一体何故自分以外が選ばれたのかわからない。
呼びかける声には、困惑の感情が混じる]
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