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世界が歌う歌なら知りえようもないが、……
……、And I know that it's a wonderful world
But I can't feel it right now
Well I thought that I was doing well
But I just want to cry now
[間をおいて紡いだのは、すばらしい世界、と歌う歌]
Well I know that it's a wonderful world
From the sky down to the sea
But I can only see it when you're here, here with me.
[レンの声>>+70に振り向いて、小首を傾げた]
写真も、記憶を留める為に撮るのかな。
[独りごちる様に言いながら、近寄るのはユウキの元。
背伸びをして、右手をそっと彼の頬へ伸ばす]
せんせい。
[伸ばされる、少女の手。
肌に触れる感触はもう無いけれど、肌に触れた記憶は今も胸の中にある。]
そうだね、残しておきたいからなのかな?
瞬間と瞬間を無数に積み重ねたものが、記憶。
それの一番上に重なったものが現在さ。
[少し身をかがめて、目を細める。]
[ こつ こつ こつ 後手に、公孫樹の幹をknock。
ばささ、何を感じてか枝間からコノハズクが飛び立つ。
緩やかに舞い落ちる葉の金色――やわらかなそよ風。]
喰らい尽くしたあとを、渇いて生きる。
[墨色に透ける亡霊が、ペケレの笑みを見詰め呟く。
己の裡から響いた声…喰らった「カナメ」との約束。]
『さあテンマ、まずは喰らう練習をしましょう。
――――煩わしいワタシから、喰いなさい。』
[食い千切ったのは、さて何処だったか。それが始まり。
…「さいごのひとり」が、また生まれるのだろうか。
ペケレは生を以って何に抗うのか。亡霊は瞑目する*]
真理(サフィーャ)か…
>>+72
居ますよ、ここに。
例えせんせいがどんな存在でも。
[かつて医師にそうされたように、彼の頬を手のひらで包み込む。
同じように目を細めて、白衣の首元へ両腕を回す]
せんせいは今ここに在る。
それだけじゃ、足りませんか?
>>+76
Good morning honey.
[聞けなかった父母からの“おはよう”を、ユウキの耳元でささやく。
そこにはぬくもりも何もないはずだったけれど、くすぐったそうに笑んで、腕を緩めた]
ここに在るせんせいに、おはよう。
[黒い瞳が涙で潤み、そっと目をそらした]
……なぜ。私はこのまま、あなたを喰らわないんだろう。
アンもプレーチェも……死にたくはなかったのに。
あなたは、死を望んでいるのに。
[小さな声で続ける]
──ごめんなさい。
あぁ、おはよう…プレーチェ。
[覚えている。麻酔から醒めてゆっくりと開いた少女の黒い瞳。
耳元に届いた、かすかな声。
それが真実か、願望かはわからないけれど。]
今日も…良い日になるといい。
死にたく、なかったのかな。
[聞こえるペケレの声>>47。
俯いて呟いても、カナメの声は戻ることはない]
うん。
[顔を上げて微笑を浮かべる。
ぺちぺちと音がしそうな動きでユウキの頬を二度叩いて、一歩退いた]
死んだことに気付かないのは、もしかしたらしあわせだったのかもしれないね。
[ペケレに睨まれると、ふっと笑ってみせ]
――馬鹿だとも。
私は愚かで狂った、惨めな……
しかし同情の寄せようもないような男だ。
滅亡しか、望めない。
私は……
彼女がいたなら、それで良かった。……
[鳩尾辺りを掴まれて、その顔を見下ろし返しながら。落ちた写真を一瞥して]
どうして謝るのだね。
喰らう気がなくなったというのなら……
代わりにルリを逃してやりたまえ。
[涙を見せるペケレに返すのは、困ったような笑み]
ルリは私とは、違うのだからね。
……食らうのは勝手、だろうけど。
でも、それで……食いつくしたら。
いったい……どうするつもりなんだろ。
……私は、ひとりは嫌だな。寂しすぎるもん。
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