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─駐車場─
ばん!
[あまり手入れをされていない軽自動車の扉を勢いよく閉めた]
うー寒い寒い。老体には寒の戻りは厳しいぜ。
まったくあのネギが薬なんぞを忘れるからこんなことになるんだ。
[駐車場から細く伸びる山道を見上げて、おおげさにため息をつく]
まったく、こんな道を歩かせるタァ敬老精神のない若者だぜ。
[サンダル履きに白衣のまま、しかし寒さに縮こまることもなく堂々とした足取りで、管理棟に向かって歩いていく]
[帰ってきたのは、意外と落ち着いた反応。こちらを見据える青年の前に立つと、緩い風が冷気を運んでくる]
……ひいっ?
わっ、わしは何も見とらん。見とらんのじゃあ。
[差し向けられた傘にいやいやをするように首を左右に振り、ぺたりと尻餅をつく]
ほあ?冗談かの。年寄りを驚かせるものじゃないわ。心の臓が止まるかと思ったわい。
[立ち上がると、体についた雪を払う。彼に近づく前にかけ直したサングラスを少しずらして顔を覗き込み]
わしは月……いや、星野と申す。
して、彼らとは一体何ですか……いや、何じゃな?
すみません。
此方も驚きましたから、おあいこ、という事で一つ。
[尻餅をついた様子には、そんな事を。表情はほとんど変わらないが、冗談らしく]
星野さん……ですか?
[別の名前を言いかけたのにはやや首を傾げるも、追求はせず。彼らについて聞かれると]
彼らは、彼らです。
あの空の向こうに……はるか宇宙に存在し。
僕達人類を、動物を、植物を……
観察し、それと知られずに攻撃してきている。
隙さえあれば蹂躙してやろうと目論んでいるんです。
それと知られずに。そう、僕がそれに気が付いたのも、単に運がよかったからなのかもしれません。
知った者の使命として、僕は事実を喧伝し……そして「救済」を求めていかなければならないんです。
これはそれの一環です。
[饒舌に語っては今し方測っていた地面を定規の先で示す。瞳は至極真剣に]
[口を尖らせ、文句を1つ。
父親との関係を聞かれれば、皮肉気に片眉上げて]
あぁ、こっちのオッサン? 家じゃ死んだ事になってる幽霊サン。足がある幽霊って珍しいでしょ。サインでも貰うことをお勧めするね。
[口元に乗せたわずかな笑みも、続く言葉にみるみる歪む]
………別に。俺、義姉さんじゃないしね。
ガッコ行くのやめただけだし、元気なんじゃねぇの?
[義父の連れ子だった人の死は、奇妙に現実感がなく。
握手を求められても、気恥ずかしさと両手に抱えている
押し付けられたチョコの行方を考え、一瞬戸惑って]
はっはっは。
このテレやさんめ。まぁ元気そうで何よりだ。
[きょろきょろと辺りを見回し。]
ここにいるだろうと思ったんだがなぁ。
何処に逃げたんだか、風雪センセは。
…………。
……………ばっかじゃねぇの
[ただ、それだけだったのに。
自分にか、言った相手にか。顔をしかめて吐き捨てる。
記帳している彼の背中に甘い匂いの包みを1つ押し付けて]
……先行ってるから。それ、持ってきといてよ。
食べたら、あのオッサンに恨まれると思うけど。
[ちょっと肩をいからせてバッグを抱え直せば
人の少なくなった管理棟の扉をキィと開けて出て行った。
出際にちょっと強面の爺さんとすれ違い、軽く会釈をしたりして]
―― 管理棟 → どこかの廃屋 ――
おあいこか。こりゃ、一本取られたわい。ふぉふぉふぉ。
……空の向こうに、ですか。
なかなかに興味深い話ですね。地球は狙われていると。
[孝治と名乗った青年の説明を真剣な顔で聞き、思わず言葉が素に戻る。これは次の作品に使えるかもしれませんね、と小さく漏らし]
しかし、それは……ただの定規に見えますが。それで、救われるのですか?
[不思議そうに地面の先と定規を見つめていた]
ちょっと、原稿回収ついでにチョコの配送も兼ねていてねぇ。
風雪センセあてのチョコはどうしようかねぇ。
行方をくらましたままなら没収かなぁ。別の作家センセに渡してしまおうかふふふふふ。
[と、不気味に笑っていたが。
ふと気配を感じ、カウンターの方を見た。見覚えのある横顔。]
おおっと、ペケレセンセじゃないですかー?
奇遇ですなぁ。センセの“目”もお元気ですかねぇ?
[つれない態度の獏をさらりと見送った後、笑顔で清水に声を掛ける。
“目”というのはカメラのことらしい。]
ああ……そうか。お客さん。
そんな話を村長に聞いたような気もするなァ……。
[どこかばつが悪そうにひげの三つ編みを弄ぶ]
やァ皆さんコンバンハ。
オレはこのネギ大福の主治医で、こいつが薬を忘れたから持ってきたんですよ。
[打って変わってさわやかな笑顔になり、挨拶と簡単な自己紹介]
[突然現れた老人の一喝には少し驚いたが、ほどなくいつもの暑苦しい笑顔で挨拶を返す。]
やぁ、元気そうなおじいさん。
なかなか素敵なお声ですなぁ。惚れ惚れしますよ。
私、栗田と申します。しがない編集者でして。
ちょいと、とある作家センセを探し求めて三千里。
弱い二十歳少し過ぎで、眼鏡をかけた色男なんですがねぇ。
どーこいったんだか。
[清水が記帳していた宿帳を覗き込む。]
………記帳はなし、か。
とはいえ気配はさっきまであった気がしたんだがなぁ。
―― 管理棟 → どこかの家屋入り口 ――
[管理棟を出て、自分の足と気分に任せて村の中を進む。
うっすら積もった雪をがっしがっし蹴りながら歩くことしばし。
今は住民がいないだろう家屋の1つに着けば]
………あー。しくった。
テンマのオッサンに、俺たちの泊まる家聞くの忘れた。
[管理棟に戻る気にもならず入り口のたたきに荷物と共に腰下ろし、
しばしのんびりすることにした]
……これ、何の木だろ………
[目に入るのは家屋の庭先に生えている1本の木。
まだ花をつけないその木を、ぼうっと眺めている**]
ええ。この雪も……
彼らの侵略の一環なんです。天候が悪い時ほど彼らの力は高まりますから……
そうでない時も絶え間なくされる攻撃を防ぐため、僕は常にこの黒い傘を持っているんです。
[曇天を一度見上げてから、星野だと言った人物の問いに頷き]
間接的に、ですがね。さっきは……家屋と家屋との距離を測っていました。
我がオカルト部……まあ、部員は僕だけですが……による調査の結果、この地が「救済」に適しているという事がわかり、出向いてきたんです。
測定は、儀式を行うために必要不可欠な……
と……
あまりこうして喋っていると、彼らに聞き付けられてしまうかもしれませんね。
[ふと、声を潜め]
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