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まぁ…お仕事に身が入らないって大変ですねぇ。
締め切りとか、あるんでしょう?
[世間一般に知られている情報を重ねて、
心配そうに尋ね]
あら、担当さん? って、確かあの――
[関わると馬に蹴られそうになるひと、とは言わず]
えっと、栗田さんでしたっけ? 大変ですわね。
あのひと宛にお弁当、大量に届いたんでしょう?
[ふらりと出かけた帰り道、
小雪の降る中を、空き地へ立ち寄る。
空き地の周りには、真新しい植木達。
有刺鉄線に結ばれた、いくつかの白い紙。]
……流れが変わっている、かな。
まだ、―――もう少し…
[暫し、思案の顔。]
[無事狼煙を入手して店を出る]
……誰だか分からないけど、
需要があるのは確かってことか。
[狼煙をポケットに入れて次に向かうのは――]
いらねえのですね、はいはい。
持ち主さんから後日、お礼の電話がくるかも
しれません、無視らないであげてくださいね。
[つっこまれたりツモられたりしつつ職務完了。]
捜査要員は来ていますから、ご心配なく。
本官は通常業務の合間に世間話でもして、
ぐうぜん情報が拾えれば上へ上げる程度です。
そう、作家さんって気が休まる時は無さそうね?
[常に追いかけられている様を想像して。
小さく苦笑して見せた。(>>55)]
まぁ、ご本人さんが不在だったなら、
他のひとも大変だったんでしょうねぇ…
[てっきり不在は一時的なものだと聞き流すも、
その後に続いた言葉に引っかかるものを感じ、]
今、起きている騒動?
え? お仕事で不在とかでは無いんですか?
あー
ついでに言うと、…困りませんよ。
駐在所にいるノギがどのノギだろうと、
出席を取る上司は困りません。
[乾いた生真面目さでそう付け加える。
ノギ巡査部長、唇の端を少し引いて、]
警官でさえあれば、それで。
[骨董屋の店の前うろうろしていると、猫が出てきて見上げてきた]
猫、こんにちは。
骨董屋さんお留守なのね? 店番えらいね?
[猫は、言葉を聞いてもあくびをするばかり]
…あの子みたいに出来るか分からないけど、
試してみようか。
[おもむろに、有刺鉄線へ指先を伸ばす。
ぷつり、鉄の棘に刺さった指先に、
まあるく膨らむ朱の雫]
あの世と、この世が、近くなるように。
生贄、の、真似事。
[ちいさく振った指先から、赤い珠が弧を描き、
空き地へ、有刺鉄線へ、白い紙へと降りかかる。]
[こういう事に詳しそうな骨董屋の主人。
彼を訪ねて店まで来てみたものの、
やはり姿はなく]
……これで商売が成り立つのは
この町の七不思議のひとつに認定するべきよね、うん。
さて、と。
[真似事の真似事がどれほど効果あるのか、
特に深く考える様子もなく。
指先を軽く吸ってから、自分の店へ足を向けた。]
おじいちゃまは? お留守?
[中を覗くが人はいないようだ。
きょろきょろ中を覗いて、抜き足差し足でお店に侵入する。丸見えだが]
……うーん。
[手に持った写真と店の中を見比べる]
あの辺、かな?
[見上げるのは棚の上。ちらりと袋の端が覗いている]
確かに、好きで行う仕事の辛さは、
あんがい楽しかったりもしますものね。
[思い出すのは、憧れのひとのことば。
同情して。でも少しうらやましくて。(>>62)
しかし続く言葉には、さすがに眉をひそめ]
参考人…? 何故、あのひとが?
[問い返す声も囁くように。
こころからの疑問を投げ掛けた。]
[それでも何か関係がありそうなものはないかと
戸の向こう側からじ、と中を凝視する。
そして<<20>>分後]
……ギブ。
全部怪しく見えるわ。
あえていうなら――
[羊のぬいぐるみの首から白い花ばかりの花冠をとると、棚の前で背伸びする――届かない]
無理。
[言って、首を振った]
何か台ー
[台っぽい物はたくさんあるが、踏んだら壊れないか心配そうな様子の物ばかりに見える]
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