[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
ゲームオーバー
[平坦な口調で続ける]
[きっと唇を噛み締め]
……冗談じゃないわ。
でも、いまのままじゃ確かに、あなたのカナメの言う通りね。
[激していた感情が少しずつ冷やされていく]
[ルリの晴れやかな笑顔を見て]
鍵……。
とけた、鍵のことかしら。
初めてだわ、若いお嬢さんに「わたしを食べて」なんて誘惑されるなんて。
[冗談めかして軽く笑う]
いいわ。
美味しく頂くわ。
構わないかしら──ライデンさん?
そう、ゲームオーバーだ。
エンディングが良いものか悪いものかはわからないが。
[ペケレに頷き、ルリの方を見ると何か散っていくのが見えた。明るく笑い自分を食べろと言うルリを、言われたペケレを、順に見やり]
別に私は、止めもしない。
助け、見届ける事が、私の役目だった。
[構わないかというのには、短く答え。
空に写真をかざす。逆光で曖昧になる映った像]
ええ──。
私がルリちゃんを食べて。
そしてその時に、何が起きるか……は。
わからない。
[写真を空にかざすライデンを見上げる]
[ペケレにひとつ頷いた]
そのかわり…
ライデンを食べないで。
なんてお願いしても、良いですか。
[苦笑する。
きっと否と返されても苦笑する]
" パパ。
きょうも お仕事?
あそんでくれるって やくそく したじゃない
――うそつき "
[遠い、遠い光景。
未だおぼろげな、後ろ姿のキオク]
ルリ。
[少女の声に、其方を向き]
その願いが叶ったとしても……
[言いかけて、途切れさせる。
並ぶ扉の方に歩むと、花が供えられた中に、手のうちの写真をそっと*置いた*]
[かるい重みが溶け消えて、
からっぽになった手をみつめる]
空気を震わせぬ、足音はいつも、いつも]
やさしくて、やさしくて、
――やさしいくせに。
だから いぢわる。
もし、あなたが何か、
望みを抱いていたのなら…
[作り物の風が吹いてさらう、その先]
[ただもういちど逢いたい、
その願いは、ほんもので きっと――]
[――救いなんて信じてなかった
けれど、世界の歌は聞こえずとも、この耳の聞く
祈りの羊の奏でる音は]
教えてくれて、ありがとうでした…
プレーチェ。
[きちんと終われなかったから還らない、
還れない人々にも、何かをもたらせればいい]
――夢を奪い取り戻した、その先にも。
[扉へ手向けられた、絵と写真が揺れる。
ライデンが言いかけたのに気づいても返さない]
つくりものだから、わるいもの?
うばうのは、わるいこと?
……うん。
カナメ、ありがとう*
[>>68 一瞬だけきょとりとした後、子供に言い聞かせるような笑顔になる]
ライデンは己を喰らえ、ルリを助けてと言う。
ルリは己を喰らえ、ライデンを助けてと言う。
あなたがたは死を望む──過去からやってきた死に神の手を取る。
私を哀れんでくれるから、身を差し出す。
私が、寂しくないように、誰かを遺す。けれど、あなた自身は遺さない。
[すっと目を伏せる]
[かつて仲間で合った獏の上着が視界に入り、それを拾い上げ、無造作に羽織る]
やさしさは、難しいね。
山々に生える木々のように暖かい山吹色。
そこに、深く沈むような藍色を重ねたら──夕陽?
[墓碑に向かって黙礼をすると、2人に向き直る]
鐘が鳴り、あなた方の願いは叶うだろう。
だいじょうぶよ──痛くないわ。
[安心させるように微笑んで]
心配してくれてありがとう。
[小さくお礼を言うと、背中を向けて歩き出した]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ