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[>>52 >>53 目の前の光景をただ、黙って見ていた。]
……バカ……
[残された家族にどうやって伝えればいいというのか。
夫と娘を失ったジェーン
父と姉妹を失ったリック
この現実を…あの二人は…どう受け止めるのだろう]
だから…殺人から平和なんて生まれないのに…。
[溢れる涙をおさえることができず…その場に立ち尽くした**]
─?からの手紙─
白い紙のところどころに、黒い煤のようなものがついている。一部のインクがにじみ、紙がごわついている。
綺麗でも丁寧でもない、さっと書かれた文字たち。
「これをよむ あなたへ
あなたが、ビンセント先生ではなかったら、そしてもし村が平和だったら、全部燃やして、書かれていることは、すべて忘れてください。
もし、ビンセント先生だったら、あれが身の潔白の助けになればいいんですが……私は同居していたので、逆効果かもしれません」
医師の名前の綴りに、誤りがあった。
「遺すのがいいのかと、いまでも悩みます。燃やしてしまおうかと思いました。私■■■」
続く文字は、そこだけ丹念に、強い力で真っ黒に塗り潰される。
「のことは忘れてください」
そっけない言葉の後に続く文字はなく、手紙は終りを告げる。署名はなかった。
─回想─
「ヴィンセント」
「びんせんとせんせぇ」
まだ、医院に来て間もない頃。幾度目のやりとりか。
「すいません……はつおんが、むつかしいです」
ニーナがため息をついた。
しばら考え込んでいたが、急に笑顔になり、ヴィンセントを見上げた。
「せんせぇって呼んでもいいですか?」
それの呼びかけすら、発音が怪しい。けれど、そういうことになった**
―― 墓地 ――
忘れろと言うのなら、忘れる方法を教えていきなさい。
[薄青い花の咲いたルリマツリの枝を、墓石に置いた。
迷ったけれど、赤い花は置かない**]
暑いなぁ。
!?
[シャーロットがへの一撃は予測していた。
けれど、ヒューバートの最後の行動は、予想外で]
いけません! せんせぇ……!
[ウェンディが傍らに居たからなのか、彼自身に鋭い声を投げかけた後に、反射的に*医師の元へ*]
……。
[何かを意識した。
音、ぬくもり、そんなもの]
……『それじゃ、みんなによろしく』
[>>62最初に見えたのは、光のしずく。
立ちつくしたままの、ローズマリーの姿。
そっとのばした手で、彼女の肩を叩く。
触れることはできぬけれど、その、形を作った]
[医師の元に行きかけていた足を止め、振り返る。
>>69 ローズマリーの肩に触れる手。淡い影]
──…。
[親子が、互いに触れられるところにたどり着いたところを認識する。
ゆらりと頭を下げ、動きはじめる]
─墓地─
[>>67 暑いという声が聞こえる。
空を見上げれば、太陽が大地を照らしているのは分かるけれど、見下ろしても足元に影は無い。
なのに、ルリマツリが光に反射するのをまぶしく感じるのは何故だろう]
また帽子を忘れて。日射病で倒れてますよ。おいしゃさんなのに。
[常日頃ならば、そう言ったに違いない声は、光に溶け込んでしまう]
[>>70この世とあの世の世界が折り重なってなる景色は、見慣れた村の景色だけれど、どことなく頼りなくも思えた]
……。
[ゆるりと見回せば視界の隅で、青い髪が、ゆらりと揺れた]
― 酒場 ―
いらっしゃい。今日は何にするの?
[いつも通りに店に出る。
この村で突如起こった惨劇…村人たちに少なからず影響はあったが、表向きはすぐに平静さを取り戻す。]
今日は新しいお酒が入ったのよ。
[どんな惨劇があったとしても、時は流れ、人の営みは変わることなく続く]
― 自宅 ―
[女はこの惨劇を心の奥底にしまい込む。
彼女の先祖がそうしてきたように。
そして…割れたはずの鏡は…その呪いはまだ効力をたもっているらしく、いつの間にか元に戻っていた。]
いつか…呪いが解ける日がくるのかしら…?
[場違いな感想をつぶやく。
母が自分に伝えたように、自分もまたわが子にこの鏡を託す時が来るのだろうか。]
できれば私の子がこれを使う日が来ないことを…願うしかないわね。
[女は窓辺に行き、空を仰ぐ。
目の前で亡くなった人々を思う]
惨劇が繰り返さないように…見守ってね。
[誰にともなく呟き、*微笑んだ*]
[眩しくて軽く目を伏せる。
ヴィンセントの影を見ながら、彼が手帳を見ていた時>>65>>66を思い出すように話し掛ける]
意味が分かりませんよね。
ええ……私にも分からなかったんです。酷い話です。
[自分の声に医師が反応を返さないのを、悲しそうなほっとしたような表情で続ける]
忘れる方法は知りません。知らなくてよかった。
私のことを忘れないで。あなたのそばにいた、うそつきのことを覚えていてください。
[視線をついと墓前に添えられた、ルリマツリの花のところまで上げる。
今は瑞々しいけれど、暑さでいつかはしおれるであろう花。でも、もしかしたら、見る人が驚くほど旺盛な生命力を保ち、いつまでも咲いているかもしれない]
忘れてたら悲しいけど。でもしょうがありません。
こちら側を選んだのは私だから。
[悲しそうに、でもどこか、ふっきれたような表情でヴィンセントを見つめた。
どこからか、涼しい風が吹き抜けた]
[3人を追い、やがてたどり着いた青い髪の少女の家]
パパ…。
シャロおねえちゃん。
[戸惑いながら差し述べられた手に近づいた]
これが。狼さんの、あなたたちの望んだことなの?
パパ…だめだよ。
そんなの嫌いだって言ってたじゃない。
『それじゃ、みんなによろしく』
やっ、パパ…!だめ…!
[倒れこむ、父の体に駆け寄って。しかし支えられる肉体はすでにない]
なんっで。
…やだぁ。
[現れたのは光。ふわり影が横を通り過ぎた]
―むかしむかし、そんなことがあったのです。
[木陰で本のページをめくる一人の少年]
本は嫌いだって言ってたのに。
ねぇ?
[小首を傾げて、見上げた*]
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