清海 ナオは、スカートのポケットからアポロチョコを取り出した。

清海 ナオは、食べる？とヨシアキに示して、食べ歩いていく。

学生 ギンスイは、そっと民家の外に出る。片手にハンガー。

学生 シンヤは、わんわん。ぱたぱた。

学生 シンヤは、よしあきの姿を探すように視線をずらす。

学生 ヨシアキは、清海 ナオからアポロチョコを受け取ると、口に放る。

学生 ヨシアキは、学生 シンヤを見上げると、反射的にナオの前に出る。

学生 シンヤは、なおをかばう義明に、眩しそうに。

学生 ヨシアキは、学生 シンヤに「0人だよ」と短く答えた。視線は外さない。

学生 ヨシアキは、清海 ナオに「逃げた方がいい」と小さく告げた。

学生 シンヤは、学生 ギンスイ失敬な。わんわん。

学生 シンヤは、なぜギンスイ。まあよし。どんまいシンシン。

学生 ギンスイは、物音を聞いた気がして足を止めた。ついでに呼ばれた気もした。