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[目がぱちりと開いた]
[15秒に、ゆっくりとまばたきをする]
[唇が小さく揺れる]
──テンマ・プレーチェ・ライデン・レン・ユウキ・ミナツ・ルリ・バク──。
[プリンを食べながら、うとうととしながら、聞いた名前を紡ぎ出す]
[ゆるりと上体を起こす]
[滑り落ちる黒い上着]
テンマさん?
[畳んでおいたはずの上着が掛けられていたことに、不思議そうな目を向ける]
[ライデンが掛けたことを聞けば]
ありがとう。
[ここには居ない彼に感謝の言葉]
あら?
[見慣れぬ人が増えていることに気付いた]
グッモーニン眠り姫。
始めまして、あたくしははペケレよ。
よろしくね。
[笑顔で挨拶をした]
スリーピングビューティー。眠り姫ね。
食べ終わってからでもいいのよ。
おかわりもたくさんあるから。
[バクが一生懸命にカレーを食べる様がおかしくて、くすくすと笑う]
[椅子の背に落ちた上着を拾い上げ、畳みかけようとした時に、眠るレンに気付く]
テンマさん。借りるわね。
[レンの背中にテンマの上着をそっと掛けた]
ゆっくりと、おやすみなさい。
[こっそりとミナツのスケッチブックを覗き込む]
綺麗なお花。
Requiescat in Pace。やらかにねむれ。
[眠っているレンに視線をやる]
さて。
みんなも居ることだし、何か作るかしら。
[キッチンでてきぱきと野菜を刻む]
[漂ってくる香りは、ポトフのように見える、*おでん*]
ううん。
[カナメの問いに首を振りながら、カーテンを閉める]
おはよー?
[起き出したペケレを見て、プレーチェの足はまた外へ向かい出す]
橙色?
[泉に浮かぶ花の色は、投げ入れたときと変わっているように見えた]
おはよう。
時間。
[ふわりとなびく髪の様子が、娘の歩く早さを物語る]
オナガ?
[墓碑群の近く、騒がしい鳥の鳴き声が響いている。
見上げ、辺りを探す]
なんで?
[ぼんやりと立ち尽くしたまま、じっと見つめるのは*数刻前と変わらぬ墓碑の花*]
せか…い……?
せかい……
[浅い眠りの中で耳に入ってきた言葉をぼうっと反復する。
煮込み料理の匂いが鼻をくすぐり、意識は眠りの世界から呼び戻され。]
……ん……?
[ゆっくりと瞼を開く。
ぼやけて定まらない視界がだんだん輪郭を取り戻してゆく。]
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