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──宿一階──
[集められた五人はそれぞれに、離れた席に座って過ごしている。その視線はお互いを見張るように。]
……僕は部屋にいますよ。いいでしょう、別に逃げられるはずもないんだから。
[そう言って、誰が何を言おうとも聞かず、部屋に戻る。
……自分の行動をきっかけに、皆がばらけてくれればいいと思いながら。]
(睡眠薬でもあればよかったんだけど。無理か。僕の手が触れたものをあの人達が食べるとも思えない。)
[眠るつもりなどもちろんない。ナイフを握りしめながら、外の様子をうかがい、時に床に耳をぴったりつけて一階の様子をうかがって。
自分が助かるための方法を考えながら、少年は落ち着きなく過ごしている。**]
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