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<From:wolf@motimoti.jp
Sub:やっぱ、おっぱいでしょ!?>
[最新のメールの送信元アドレスと件名とを見ると、短く溜息を吐いて即削除し]
何や、ただの迷惑メールか。
こっちも……ん、あれ。違うか。
[次のメールも即削除しかけて、すんでのところで気が付いて止めた。確認画面までいっていた。
表示されているアドレスには見覚えが――少女は交友関係が広い割にアドレス帳を活用しない人間だ――あった。件名は迷惑メールにもありそうだったが]
ヨシアキやん。
いきなり何の用やろう?
[ぽつりとその名を口にする。メールの送り主であるヨシアキは、同級生だった。クラスは違ったが、共通の友人づてに――彼女はヨシアキとは中学からの付き合いだという事だった――知り合い、友人になっていた。
彼も己程完全にでなくとも訛っている、いわば訛り仲間であるという点も、仲良くなった要因の一つだったか]
……書類整理、ねえ。
ばらやなあ、生徒会さんは。
[本文を確認すると、いかにも他人事のように零しつつ、ぽちぽちと返事を打った]
<Sub:暇やけど>
<ある意味暇やないんよ。
今日、オカルト部のリウ先輩主催で、七不思議検証してく肝試しがあれんて。
遅くなりそうなら、終わったらそのまま参加しまっし。
待ち合わせ場所は校門、来た時におらんかったらまたメールでもしてな。>
[そんな、断りつつ勧誘する薄情で強引な返信をし]
さて、と。
魔法少女かあ。ケンもなかなかマニアやじ?
……ほら、言われるやろ!
なーん、可愛げがあって平和でいいと思うじ。
[タカハルには笑いながら言う。と、此方に近付いてくる人影があった。その人物はは走っているのか疑わしいようなゆるい走りをしていて]
あ、兄貴! こんねー。
やっとこさいに来たなあ。
ゆっくりしていきまっし……って、肝試しの集いで言うのもおかしな話やけど。
[その人物――アンに向け、大きく手を振って声をかける。先程の飴をアンにも一つ渡し]
ほら、これが噂の兄貴やよ。
[タカハルにアンを示して言う。二人が互いに挨拶を始めでもすれば、それを眺めていた*だろう*]
[こんな状態になるまで、書類を放置しておいた奴が、そもそも悪いんだ
誰だ、この生徒会の書記は
あ、俺か、元々俺のせいか]
しゃーねぇの・・・っと、ん?
[ぽつりと呟いた時、携帯のバイブがメールの受信を知らせる
開いてみると、マシロからのメール
中学の頃から知り合いな女の子が、友人だと紹介した奴だ
こいつにも地方訛があり、妙な親近感を感じた事を覚えている]
って、手伝う気ないんか
んで、更に勧誘するて、どんなん
[かといって、誘われたり、頼まれたりした事を断るのは、なかなかに難しい
これは、性分なのだから仕方ない]
い、言われますけど・・・違うんですよ・・・
[マシロと話しているとアンという少女が到着した。
さっそく、マシロから紹介されるが]
あ、どうも・・・えと・・・一年の結城といいます。よろしくお願いします。
[今日だけで何回目の自己紹介だろう。だんだんと慣れてくる。
しかし、挨拶をしたはいいが先が続かない。
タカハルは助けてほしそうに周りに視線を送った]
[メールを放置すれば良いのだろうが、そう言った事も薄情な気がして出来ない
相手が薄情なのだから構わないと、毎回頭の中の悪魔が囁く
だがすぐに大量の天使軍団がやって来て、仁義は大事にしなさいと、悪魔をリンチしてしまうのだ
だから結局、メールを返信しておく事にした]
宛先:マシロ
件名:どっちじゃ
内容:肝試しや? ガキみたいな事、しとるの 肝試しが始まるまでに、書類整理が終わったら考えちゃるわ
[そんなメールを送ったのだが、俺の事をある程度知っている人間なら、どうしようもない事情がない限り、校門に現れるだろうと推測する事が出来るだろう
そのくらい、俺は人の誘いや、頼み事を断らないのだ]
さくっと、終わらせなな
[そう呟いた後、再び書類整理を*始めた*]
―― 校門前 ――
[校門へ歩を寄せる間に、他者の背に紛れる
素振りを見せた下級生を一瞥するゴロウマル。]
…
[何か言う前にテンションの高い声に迎えられ、
声の主たる女生徒――マシロへと視線は移る。]
…もう、来た
[彼女の言う「こんねー」は、訛りに慣れねば
それは「来んねー(おいでよ)」の意にとれて、
仏頂面の不良の口からはちぐはぐな返答が落ちた。]
[やはり下級生らしいマシロからの丁寧な挨拶。]
んん
[ゴロウマルが少し間を置き親指で示したのは、
『V』のピンバッジと『栫』の刺繍がある名札。]
ん
[賄賂(まいない)めいて飴など差し出すマシロを、
しばし眺め――その手のひらから飴を摘んで曰く、]
そっくり
[頭を下げた彼女にでなく目は刹那級友のリウに向く。
今一人の級友、ケンへ目を細め肩を竦めてみせた。]
[マシロに言われて初めて犬を振り返るゴロウマル。]
…犬?
[と、立ち止まっていた犬も、校舎のほうを振り返る。
長いこと聞こえていたキコキコが途絶えたからだが、
端目にはタイミングよくそっぽを向いたともとれる。]
… かわいくねえ
[ゴロウマルがどう解釈したかはともかく、面白くも
なさそうな面持ちで口にしたのは、そんな台詞だった。]
[話しているうちにまたひとり、兄貴と呼ばれる
下級生が加わった。面々を見渡すゴロウマル。]
あのさ、マサキ
[ふと何かに気づいた様子で、リウを姓で呼ぶ声。
ポケットに手を突っ込んだままの長身が、やおら
きたん、と傾いて――タカハルのほうを覗き込む。]
…こいつのことだけど よお
[染めていない眉が胡乱気に寄る。低くなる、声。
隠れがちな一年生の肩へ、ゴロウマルの手が伸びた。]
[……
遠いキコキコが人の耳に届いていたかは定かでなくも、
再開する気配もなければ犬の興味はナオへと向いて、
遠巻きに足踏みをしながら彼女の様子を*窺っている*]
[ゴロウマルの手は、少し松脂の匂いがする硬い手。
誰かの肩越し、怯えた様子で居るタカハルを掴む。]
ちゃんと 家に 連絡してあんだろうな?
[見上げくる涙目と視線を合わせながら、言った。]
―― 生徒会室 ――
[書類整理をしながら、想う
そう言えば、この学校の七不思議ってなんだろう
どこの学校にもそれなりの怪談話は存在していて、だいたいは似たり寄ったりの内容だ
だからこそ、あまり七不思議の類は信用していない
だが、オカルト…幽霊や神、仏や妖怪を信じないのかと言うと、そうではない
見た事がないから、科学的でないから、有り得ない、などとは思わない
200年前には、飛行機や車だって非科学的な存在であった
今は実証されていない様々な事も、将来実証され、科学の枠組みの中に加わるかもしれない
だから俺は、オカルトと呼ばれるもの自体、結構好きなのだ]
七不思議の話、詳しく調べとこ
職員室とか 生徒会室とか
まだ灯りついてんぞ
「うちの子が帰ってきません」なんて
電話一本でオオゴトになったら、困んのおまえだろ
[主催のリウへも釘を刺す態で声は向けられ]
強引に連れてこられたんだろうけど
その辺 きちっとしとけよ
[長身を曲げて覗き込んだ先は、
タカハルの左胸――の、名札。]
…えーと 『結城』
[控えめに繰り返された自己紹介は、
不良めく男の耳に届いていなくて]
声 小せえよ、おまえ
[低く些細な難癖をつけながら、
手はタカハルの肩から*離れる*]
[タカハルの視線に気が付けば、がんば、とでもいうようにぐっと拳を握ってみせた。後、間もなく届いたヨシアキからの返信メールを見て]
ヨシアキ一人追加、っと。
[携帯をしまいつつそう口にした。
書かれた文章自体はつっけんどんといってもいいようなものだったが、少女は彼の御人好しな性質をよく知っている故に。仕事が片付きさえすれば、急用でもない限り参加しに来てくれる事だろうと予想して]
ん…――――?
[書類整理が、殆ど片付いた頃
古い、ノートを見つけた
どうやら、昔の生徒会の者が書いた物らしい]
七不思議
[そう、書いてあったから
ぱらぱらと、めくってみたけれど
どう見ても、6つしか書いてない]
7やないやんけ、6やんけ
[小さく、ノートに突っ込みをいれた]
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