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[ナイフを血に染めたカウコの戻り道には、
今度は煤煙の匂いも件の視線もありはせず。
姿見せずの当人は、かつてのランドマークを
後にしてひとり。砂塵の街で傷の黒を舐める。]
… しろい 翼の――
[舌に粘つく苦さと呟きを、口腔へねとり玩ぶ。]
供儀がアレなら、面白かったかも な
[ざらついた声と共に漏れるどす黒い煤煙は、
砂塵混じりの渇いた風に細く流されていった。]
[男の背からゆっくりと刀を引き抜くと
滴り落ちる紅を拭いながら、女は無線機の釦を押して
何処ぞに向けて喋りかけた]
―――…仕事、終わたネ。
金と食糧は、いつも通り裏路地で受け取ることにするデスヨ。
[返答を聞けば、拭い終えた刃を鞘へとしまい
トボトボと歩みを進めて行った]
[ざわめき…遠く、近く、曖昧、明瞭、塊としての熱さ・生き物の発する熱、酷く乾いた匂いをベースにした都市の匂い。
身体に絡みつく糸が簡単に断ち切れるように、つぷつぷと種々の感覚は身体に纏いついては消えてゆく。
安全な路を、―心地良い感覚を辿る事によって―歩いてゆく。]
[硝煙やら泥やらの混ざった臭いの漂う
小汚い裏路地。
雇い主の従者であろう男から物を受け取れば
一言二言、言葉を交わして帰路につく]
[荒廃した世界では、人の命は金より軽い]
――…あら、少し多いネ。
手間賃として貰ておくデスヨ。
[予定より多かった報酬に微笑んだ]
[地の匂いにむせる路地の一角で、壁に背を預けて女は立っていた。
背後からこちらへと向かってくる足音の方へと顔を向けて]
はぁい。
久し振りに、遊んで行かない?
[紅で濡れる唇で弧を描いて。
仕事を終えたばかりの女へと声を掛ける]
[不意に聞こえた声に警戒するも、
見慣れた相手からと察すればそれを解いた]
……アンタんとこ、ぼったくりネ。
定価で遊ばせてくれるなら付き合って
やる、良いデスヨ。
[笑いながらそう応えれば、ウルスラへと近付いた]
ぼったくりだなんて、酷いわ。
それだけのモノは、ちゃんと提供しているはずよ。
[近づいてくる女へと腕を絡ませて、嗤う。
紅を思わせる赤い舌をちろりと出して、舌舐めずりするように唇を舐めて]
最近あがったりなのよ。
お得意様を誰かさんが磨り潰してくれるから。
……どうしてくれようかしら?
[上目遣いで見上げて、それから腰の日本刃へと視線を移す。
まだ血の匂いがするそれをうっとりと見詰めた]
[唇を舐める舌が目に止まる。
汚れ役を人に押しつけつつ、甘い汁を啜る
そんな蛇のような女だと思い、苦笑いを浮かべた]
……今日の仕事のおかげで、アンタの懐も
だいぶん潤う、違うカ?
[絡んだ腕を振りほどくことはせずに。
細い指先を女の太股へと這わせ、そう呟いた]
[内股をなぞる指の動きに、熱い溜息を耳元に零すと、
柔らかな耳朶を甘く唇で食みながら]
……それは、んッ。否定しない、けれど。
[女の言葉に頷く様に笑う]
でもそれは……ギブアンドテイクでしょう?
貴女も私も。美味しい蜜は訳合わなくちゃ。
[ね?と吐息交じりに囁くと、
細い指がサーディの唇を撫でて]
……もう一つ、私のお願い。
聞いてくれる、かしら?
その通りネ。
アンタは私の上客、それはYESヨ。
…でも…そっちの啜る蜜の方が、甘く見えるね。
[指先をゆっくりと付け根へと這わせるが
続く言葉が聞こえれば、動きを止めた]
……聞くだけ、なら。
[そう言葉を返せば、場所を変えるよう提案した]
蝮は美食家なの。
[ふわりと笑んで、身体を離す]
……この近くに私のヤサがあるの。
詳しくはそこで。
[こっちよ、と誘い背を向ける。
黒い髪と帽子に結んだ飾り紐をひらりと靡かせながら、何処か据えた匂いとそれを隠すかのように焚かれた甘い香の香りがする部屋へと、サーディを招くだろう]
其処、シャワーちゃんとあるカ?
さっき殺ったロメオの血、落としたいネ。
[招かれた場所は荒んだ街に似つかわしくない程
小奇麗な部屋であり。
身体を洗い流した後、今回の依頼の内容を待った]
私の仕事、知っているでしょ?
ちゃんとお湯も出るわ。
[サービスにしておいてあげると笑う。
まだ濡れた髪の侭、バスルームから出てくる女へとタオルを一つ放り]
……ある人をやって欲しいの。
期限は明後日までに。
お願いできて?
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