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プレーチェが書きましたか。ちがいますか。
ワンピースについてます、ワンピースがプレーチェなのでしょうか。ちがいますか。
このファスナー半分開いてます。
または半分閉じてます。
閉じるのにファスナーは使われます。
おさめておくように。零れないように。暖かいように。
…とじますか。とじませんか。
[女性の背のファスナーへと、手が伸びて行く*]
あたたかい?
[大人しく枝に腰掛けて、ファスナーが上げられるのを待つ。
背中に顔を向けるとそのまま半回転しそうになって、幹へとしがみついた]
[指された方を視線が辿り。小文字のoを象る口]
ありは、動いてるです。
ありは、いつ眠るんでしょう。
彼らの寝顔は、どんなでしょう。
[ひとりごち。
ファスナーの摘みをあげる。すると、
ちち、ぢ、ぢじーっ、
緩やかに速度を増し、音をたて閉じていった]
できました。プレーチェ。
[そう静かな声*]
[落ちたルリのブランケットを拾い上げ、傍の大きな丸岩の上に畳んで置いておく。
ルリやプレーチェ、獏の様子をしばらく眺めていたが、思いついたように]
私は少し散歩をしてこよう。
此処の詳しい様子も知りたいし……
他にも人がいるかわからない。
[遠い円周を見据える。部屋を出る時に確認した、点々と並ぶ扉は、此処からではよく見えなかったが]
では少年少女達よ、また会おう!
[正義の味方を気取ったような挨拶をし、三人に向けひらりと手を振った。コートを揺らして踵を返す。ビオトープを離れ、歩いていき]
[仰いで見えるのは、天井のガラス越しの空。それより少しく下には二階部分が見え、上るためらしい螺旋階段もあったが、ひとまずはドームの壁際を歩いていく事にした]
君。
私かこの状況について、何か一つでも教えてはくれないのかね?
[時折は「声」に話しかけつつ。教えてくれないかというその問いには、「声」はいかにも棒読みで「貴方はヒーローですよ、多分」と返し]
……まあ、教える気がないらしいというのはわかった。
しかし何だね、こうしていると何かゲームに参加してでもいるような心持ちになる。
記憶を取り戻せば私の勝ち、取り戻せなければ君の勝ちという……
実際そのような話であったりはしないかね?
[これには返事がなかった。肩を竦め]
では、代わりといっても何だが。
部屋に戻ろうという気になった時には……
……私がいた部屋がどこだったか、教えてくれるね?
[緩やかな歩みは止めないまま、そう*問いかけた*]
箱入り娘 プレーチェは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
[ルリの視線に気付いて目線を合わせる。
ぱちぱちとゆっくり二回瞬いてから、ライデンを見た]
また会おう?
[スチャッと敬礼で見送り]
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