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抵抗しないで....
お願い.....一緒に死んで.....
[兎の、花達の気が狂いそうになる位の激しい声が頭に響く。
必死に私は我慢し兎の首を絞め続ける
風がまわりを次々に破壊していく。
兎は仲間に助力を求めた。]
チカラガホシイ.....チカラヲササゲテ....
ニキノイシニマケル......
チカラヲ.....
チカラヲボクニ....
ちょ、えっ?!
待って待って待って、待ってくださいよ!
[掴みかかられてあたふた。]
此処は、まあ平たく言えば死後の世界ってヤツですな。
私達はあの男に殺されたんですよ。
[殺し損ねた、あの男へ視線を向けて。]
[背後を振り返る]
[黒い風に行く手を塞がれているタカハルを見て、焦りの色を強くする]
…………姉さん。助けてよ。
[ぽつりと呼びかけるのは、姉の名。
ハナミズキの名を持った、義理の姉。
濃密な花の香りが沸き起こり、
ゆっくりと一片の花びらがタカハルの元へと降り積もる]
雨園君、絶対、絶対助けるから。安心していて。
しご…?ころされた…?
[掴みかかった手を離すと、わかりやすく頭を抱える]
ちょっと待ってください。
[しばらくそのまま固まって、やがて栗田の視線を追った。そこには、あの男と呼ばれたものの姿]
天馬さん?
[納得できないといった様子で眉を寄せた]
ええ、殺されたんですよ。
納得いかないのもわかります。
私にも、何故ペケレセンセが殺されたのかはわかりませんでね。
何しろ、バケモノに人の論理なんかが通用するわけありませんからな。
[吐き捨てるように。]
[傍でドウゼンがいて何か話してるのが聞こえる。
しかし手を緩めれば確実に私はハナミズキにに取り込まれる。正念場だった。風の吹き荒れる中、手を離すことはもうできない。]
……僕は、……僕は……
嘘では、ありません。……嘘なら、……
[闇の、風のせいか。普段表情のない少年の顔に、何かを恐れるような、どこか泣きそうにも見える色が、僅かに浮かび]
……ごめんなさい。ごめんなさい、許して下さい。僕が……悪いんです、……
[この状況に対してとも違った、謝罪の言葉を紡ぐ。幼い子供のように]
……ごめんなさい……だから、……
[お父さん、と零した声は掠れて。バクの声や、ハナミズキの香りは、届いたか、届かなかったか]
[穏(オン)とどこかで獣が鳴く。
タカハルを包む黒い風の中にうっすらと銀の毛並みが見え隠れして
少しは拘束が緩まるだろうか]
………っ
[と、少し気を抜いた途端、体が義兄に投げ出された。
ぐっと地面を握り締め、狂気に犯された姿を眺めていた]
オッサン………。
もう、やめようよ。やめてくれよ。
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