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わたしは、大丈夫。
[ヴァルテリに名を出されれば、ふると首を横に振る>>77
既に親切にも手伝って貰ったのだとも言うに言えず。
ただやはり、ユノラフに向ける視線は、
物言いたげな困ったようなものになってしまった]
はい、その、…ヴァルテリ、様。
わたくし…――
その、ドロテアが…
大事、なのに。
死んでほしくないのに…――
ひどく、その、……
[それはきっと長老が供儀となる少女にかけた、
星詠みを始めとする不思議な力なのだろう。
彼女の白い肌が目に焼き付いて
思い出すのは酩酊そうな程の――甘い匂い]
狼とは、そういうもの――なのでしょうか。
人影が映らない?
[そんな風になるようになんて、さっき受け取った時は見えなかったと、首を傾げて]
やましい事なんて、ないと思います。
でも、人狼がどういうものだかわからない。
人間を食べるとかそういう話は聞いたことがあるけど。
もし、本当にいるなら、僕がそうだったら嫌だなって思ったから。
[そんな理由で言ったのだと、少し言い訳めいた言葉。
決めればいいというのに、苦笑する。思うままに口にするのは好ましいし、そういうところが常日頃から心配なのだ]
誰か、見てみるんですか?
しっかり力、つけて。
僕はそれまで、サポートするから。
[食べないというイェンニに、こちらも小さく微笑みを向けた。
人狼たちの、習性についての会話には、交ざらない。
ただ、しっかりと聞いていた]
[若い狼の、戸惑いを含んだ問いかけに、しばし口を閉ざす。
それから、ゆるりと瞬き一つ]
そうさな――
それは、人それぞれ、だからの……
[星読みの不思議な力はわからない。
ただ、大切な人ほど、食べたくなる。
そんな習性を持つものも、いたのはたしかだ]
大事だからこそ、食べたくなる。
そういうことも、あるのだろうて。
ありがたいが、レイヨも無理をするのではないぞ。
[狂える人はコエを聞く。
それを知っているから、伝わる人の子へと軽い言葉を返す。
狂える人は狂っているからこそ。
どちらへも、天秤の振り子は揺れるのだと、思っている**]
見破る者…。…何だか本当に、人狼がいるみたいだわ。
[話が進むにつれ、女の顔は次第に曇る。
ちらと視線が上の方、ドロテアの部屋へと向いた。
ユノラフと彼の周囲で進む話に、顔は徐々に下を向く]
ええ。
細かなことなら、私にだって出来るもの。
[ヴァルテリの笑顔にほっとして、顔を上げる。
そうして釣られたように少し微笑み、頷き返した]
…ありがとう。
大事だからこそ、食べたい…?
そんな、では。
狼は、狼同士でなくては
生きていけない…という事、に
なってしまいませんか?
[ヴァルテリの言葉に俯いた。
表情を変えてしまうのが気付かれないように]
…大事だから、食べてしまう。
血肉に…――、
[落とす呟きは小さく高く低く 重なる]
ふうん?
[どんな風になるのか、想像がつかない。
だからユノラフの言葉に、あいまいに頷いて]
……わかりました。
[知り合いなら。
その言葉に、気持ちは伝わったと言葉で返した。
真剣な表情はほんの少しだったけれど、もうそれ以上自分を、ということはない]
護る人が、護ってくれるんじゃないかって思いますけど。
[いるのかいないのかもわからない、先程聞いた名称を出す。
それから、人の話を聞いていた**]
[ニルスの話(>>53)を聞き終えた彼は、マティアスを探す為に居間を出た]
………。
[ぺこりと頭を下げ、果物をいくつか、マティアスの為に失敬して]
[その後も重要な会話が続いていた事は知らず、ユノラフの告白(>>64)も聞いていない。
ウルスラともすれ違ったまま]
[2階に、炊事場、風呂場にトイレ……呼びかけの出来ない彼は、ひとつひとつ地道に探していく]
………。
[マティ、マティと胸の内で名前を呼びながら]
[マティアスを探す内に何度か居間を出入りしていれば、居間にいる人たちの会話も断片的に耳に入ってくる]
……?
[彼はふと、足を止めた。人狼を見破れる力?]
[どういう事だろうか……と頭の隅で考えながら玄関に続く扉を開け――]
ッ!?
[絨毯にくるまり、倒れ伏しているマティアス(>>31)を見つけ、息を飲んだ]
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