[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
――→集会場――
[しばらくしてのち鞄2つを手に集会場へと戻り、マシロへと会釈するように頭を下げた]
ごめん、お母さん出かけてたわ。
途中で会った人にも聞いてみたけど、知らないって。
でも、探してくれるって、言ってたから。
[たたきに立ったまま、室内を眺める。
泳いだ視線を自分の足元に落とし、*呟き声を零した*]
私がやりましたって村長さんに言ったら、それで終わるかなぁ?
双葉さんが?
……そう。楽しんでくれてたなら、良かった。
[ぽつりと呟く声に、感情は籠もらない]
…………。
[若葉の指摘に、差し出した手がぴくりと僅かに動く]
そうですか。
それを理由に、僕を犯人だと告発すると?
[怒る風でもなく、若葉の顔をじっと見て問うた]
[ンガムラの言葉を耳に挟み]
アンは若いから殺された…?
じゃ、栂村さんよりずっと年取ってるばーちゃんは無事かな…。
ねえ、栂村さんは村で人が殺される話は知ってる?
こういうときって、犯人って誰なのかな。
[昔、いくつも話をせがんだ時のように、軽い調子で声を掛けた]
ははは、栂村だって。まだ十分若いですよ。
[集会場を出て行く人たちを見送りつつ、栂村に声を掛ける。]
お帰りなさい。ほずみさん。
ん?ほずみさん。何か言いました?
[かえって来たほずみに声を掛けつつも、何か呟いたのは分かったが、上手く聞こえずに聞いてみる**]
[上からの視線を感じ、手は握ったまま見上げる。]
告発してるなら、さっきとっくにしてるよ。
[清治の目を、まっすぐに見上げて言葉を返す。
ぼさぼさの髪が顔の横で風に揺れる。]
アンちゃんの手、まだ村長さんの家にあるよ。
そこは残しておいてって 言ってあるから…
[ぎゅうと清治の手を握る手に力が籠る。]
犯人じゃないって言うなら
一緒に来て…、確かめさせて。
[帰ってきたホズミに微笑むと]
ありがとうございます。
本当に、助かります。
[零れた言葉が一部耳に届き、首をかしげた]
………。
若いから。……
そういう理由だという可能性も、なくはないでしょうね。
無事である事を祈りましょう。
出来るなら、これ以上被害を出さないように。
[マシロに柔らかい声色で返す。全く普段通りではなかっただろうが、出来る限りそうなるように。ダンケには、ほんの微かに笑ってみせて]
ええ、知っていますよ。
村で人が死に、その犯人捜しが始まるという話は、たくさんあります。
有名なものでは、人に化ける人狼という怪物の話がありますね。遠い何処かに伝わる話で。人狼は架空の存在でしょうけれど……状況は、良く似ています。
そういう時は、大抵、怪しくない人間程容疑者であるものですけれど……
この状況では、誰が怪しいとも言い難いですからね。
……そういえば、この村にも、そういった話が残っていました。確か……
[まっすぐにこちらを見上げる視線]
……ありがとうございます、と言うべきなのかな。
[思わず目を逸らしながら呟いた]
わかった。一緒に行きます。
[手首の少し上に、真新しい傷痕があった。
改めて見れば、爪痕とも見えるそれをちらと見遣りながら、若葉に頷いた]
[そこで一旦言葉を止め、三和土の方を見やった]
ホズミさん。お帰りなさい。
……どうかしましたか?
[呟きはよく聞き取れなかったが、その様子に首を傾げた。また同じような言葉が聞こえたならば、困惑したように眉を下げただろう]
じゃあ、どういたしまして かな?
[目を逸らす清治を見上げればほにゃりといつもの笑みを向けて、握る手の上にうっすらと見える赤を視界に入れつつ]
ねぇ、清治くん。
私が死ぬ時がきたら
…ダンちゃん悲しんでくれるかな。
…それとも、喜ぶのかな。
[日影をなるべく通るようにしながら村長の家へと歩みを進める。地面に並ぶ影は短い。]
私はどんな形であれ、人が死ぬ事は
悲しくて ここが締め付けられるんだ。
[座り込んで顔を覆って]
…わたし、もうだめだと思ってた。
だから腐る前に探し出して食べなきゃって。早くしなきゃって。
ずっと、そんなことばかり考えてた。
…そっか、そうだよね。無事かもしれない…。
[顔をあげて、ンガムラとダンケの目を見て微笑んだ]
栂村さん…ダンケさんも、ありがとう。
[ンガムラの話を真剣に聞いていたが、ホズミが帰ってきて話が途切れると]
じゃ、また続きを聞かせてくださいね。
…私、ちょっと探しに行ってみます。
[集会所を出て行った**]
[若葉の問いに、瞬いて彼女を見る]
……別れは、辛いよ。誰だって。
生まれ変わりを信じていたって、何年先の誰なのかなんてわからないんだから。
[若葉の半歩後ろで、前髪に顔を隠すようにして俯いた]
僕も、母さんが死んだ時は、……悲しかった。
…、ん。
家族が…いなくなる時は、ひと際だよね。
私も、母さんいないから…
[じゃり、と熱い地面に転がる小石を踏み、熱を持つ地面の上を足を運びながら]
ダンちゃんは知らないんだ。
ううん、私しか知らないんだ。
双葉のパパが、ダンちゃんだって…
…… 変だね、清治くんにこんな話してもどうしようもないのに。
[白い白衣は太陽の光を反射して背の清治を照らすよう]
ただ、ずっと 誰かに 知ってほしかったんだとは思うんだ。
…あ
[やがて村長の家が見えれば足早になりつつも顔だけ斜め後ろ上へと向けて]
でもさ、清治くん。
清治くんのお母さんの生まれ変わりが
この村にいるって考えてみたら嬉しい事だよー。
そうは …思えない?
[前髪で隠れた顔を小さな背ならば覗けるかなと視線を向けた。**]
そっか。若葉さんのお母さんは――
[儀式の生贄として、祭壇で死んでいった彼女の事を思い出す。
と、双葉の父親の話に目を円くして]
え、ダンケさんが?
……そっか。そうだったんだね。
[口元だけに笑みを浮かべる]
家族、か……。
村の外では、「お父さん」も、家で一緒に暮らすんだってね。
[白衣の照り返しに目を細めながら、若葉の背中を見て、問い掛ける]
若葉さんは……ダンケさんの子供を生めて、良かった?
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ