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ウチの学校に来れば見られると思うよ。
もうしばらく先の話かな?
[お腹の虫が活発になってきたルリには、笑いを堪えながら話す。一方フユキの真剣な様子には少し驚きながらも]
ううーん……どうなんだろうな。
単純に絵が下手なだけのような気もするんだけどね。
もっとちゃんと書いてくれれば、何なのか一発なんだけど。
ああっ、サヨのせいでこの絵がたいやきにしか
見えなくなってきたじゃないかっ!
……いっそ買ってきたいけど、さすがにここで食べるのは問題だしなあ。
[たいやきとマナーの間で煩悶する]
[カレーと、タカハルのオムライスを一口食べ終え、満足していると皆が自由帳を見てざわざわ、としているので、皆の後ろからノートを覗く]
どしたんだ??自由帳がどうかしたのか??
[ノートに自分の名前を見つける。]
ん・・・俺の・・・名前・・・
書いたっけ???
青い魚・・・。
[じっと見つめると、水音がきこえるようだ。]
[分からないというタカハルとヤスナリの「青い魚」という言葉に、再び唸って]
しっかし、本当に何のつもりで描いたんだろ、これ。
アタシがカバって言ったのも、割と無理やりひねり出した感じだし……。
[自由帳を陽にすかしてみる。だからと言って何が見えるというわけでもなく]
―外―
ふっくらブラウス私に合ってる
リッチな母ちゃんルビーせしめてフランスへ
[相変わらず諳んじながら、アイスの棒をふと見つめて]
当たった。
[---目の前で何かが弾けて、一瞬、水の底へと落ちるような感覚---
ゴボゴボと細かい泡が上昇していく
何だか苦しくなってはっと目を覚ます]
ぶはあっっ!!
[息苦しくなって、鼓動が早くなる。落ち着こうと、何度も深呼吸した。]
な・・・何この絵。何か…気分悪・・・
[絵から目をそらし、元居たソファにぐったりと腰かけた。]
どうしようかな。
[当たりのアイスを手にしたまま、元来た道を辿って喫茶店へ]
ルリちゃんまだいる?
宿題ちゃんとやったらご褒美にこれあげるよ。
[タイヤキが求められていることも知らず、扉を開いた]
え、ちょっと大丈夫?
[突然、体調を崩したヤスナリに驚いて]
マスター、おしぼり1つちょうだい。
[おしぼりを受け取ると、ヤスナリの額に乗せる。効果があるかは微妙だが]
サミシイ・・・ サミシイ・・・
ダレカヲ・・・
ダレカ・・・
ココハサミシイ・・・
ヒトリハ サミシイ・・・
[耳を塞いでも聞こえてくる、甲高いような声に吐き気がした。]
[マスターが「オムライスで良いな?」と頭を撫でてくれるので]
やった!じゃあ、ケチャップ大盛りで!
[勢い良く返事をしたところで、サヨが戻ってくる]
あああ。キョウコちゃん。
えとえと。宿題は……まだ。
[広げたままの、真っ白なノートを背中で庇いながら、おへそを押さえた]
ウチの学校は、そんなに試験は難しくはないけど
普段から勉強してないと行けないからね?
頑張んなよ。
[ルリを励ますも、ヤスナリを見て小首をかしげる様には]
何か急に体の調子が悪くなったみたいでさ。
絵がどうの、とかは言ってたんだけど……。
[分かることも少なく、そこで言葉が途切れる]
[ヤスナリが礼を返せば、それに答えて]
どーいたしまして。急に何事かと思ったよ。
絵が何だとか言ってたけど……もしかして、さ。
あの絵が原因とか、言う?
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