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そうか。ちかは庄屋さんにお婿さんを紹介してもらうのか。
[ここに居ては、そんな未来など来ないことを告げるべきなのか躊躇った。
ちかが"お婿さん"と告げたときに幸せな笑顔ではないことに気づいているのかどうか]
うん。嬉しくて泣いたんだよ。
[全然嬉しくなさそうな笑顔で答えた]
あ、じーちゃん。
おいら、手巻き作っておいたからたくさん食べてね。
か、かけおち!? 誰がそんなこと言ったんだ……。
ネギにーちゃんとじゃないよな?
[思わず浮かんだ映像を首を振ってかき消した。]
ちかは……ここにずっと居たい?
お嫁にいきたい?
[にこにこ笑う頭を撫でつつ、瞳を覗き込んだ。
釣り気味の目が細まる。
と、背後からタイマーの音。]
じーちゃん……ご飯ならさっき食べたばかりだろう。
[手巻寿司をパクつくベックに、ボケ老人ブラフをはってみた。]
ねーちゃん。
婿って……おいら、ねーちゃんやちかが嫁に行かないと安心して婿になんか行けないよ。
スグルにーちゃんの腕力にかなうかーさんみたいな強い人が居るかも心配だし。
[軽い口調で話しながらも表情は曇っている]
・・・ちいあにさま、怒ってる?
わたし、なにかいけないこと、言った?
[スイの表情に、僅かに睫毛を伏せる]
あのね、確かに庄屋さまはだんなさまに会わせてくれると言ったけれど、でもわたし、見ず知らずのだんなさまより、ちいあにさまにお料理習いながら、ととさまやかかさまたちとずっと一緒にいるほうが、楽しいと・・・。
[最後のほうは、消え入るような細い声に]
あ!
ちか全然悪くないよ!!!!
悪いのおいらだから……うん。おいらだ。
ごめんねちか。おいらが変なこと言ったから。
[ゆっくりと深呼吸をした]
おいらね。ちかがお嫁に行きたくないなら、ずっと家に居ればいいよ。
行かなきゃ行けなくても、どこかにいっても、いつでも帰っておいで。
おいら。待ってるから。
家族思いって言うか……のこしたものが、たくさんあるから。
[後半は小さくなっていく]
にーちゃんは、やり残したことがあるの?
おいらに出来ることってある?
いきはよいよいーかえりはこわいー
[細い声で唄いながら、4つの小さな手巻き寿司を仏壇へ供えた。
静かに手を合わせ居間に戻ると、皆の食事風景をにこにこと眺める]
たくさん食べなさいねぇ。
いくべきものはいけば良いし。
そうでないものは戻るが良いです。
いずれはみんな行くのだから。
[歌うように口にする]
ようやくいけますね。
長かったです。
[誰に言うともなく呟くと、腕の中の赤ん坊をあやすように揺すった]
ちいあにさま、何だか、つらそう・・・。だいじょうぶ?
[昨日のように、そっとスイを抱きしめる]
あのね、わたしがお嫁に行きたかったのは、家族が欲しかったからなの。
へんだよね、ととさまもかかさまもじいじも、あにさまたちやねえやたち、いっぱいいるのに。それなのになぜか、家族が欲しかったの。
わたし、よくばりだったのかな・・・?
今はこんなに家族がいるの。
お嫁に行かなくても、家族がいるの。
だから、どこにも行かないよ。
ちいあにさま、悲しまないで。ね?
[ちかは、自分が嫁に行くと言うからスイやスグルが悲しむのだと思ったらしい]
スイは――。
[一連の会話を聞き、茶を一口すすり、口を開く]
自分の我侭をあんまり言わないんだなあ。
[スイだけでもないが、と困ったように笑う]
そうそう。
拳で殴りあうたびに、子供が増えていくのよねぇ。
みーんな、ぎゃーぎゃー泣いてばっかりで、最初は子育てなんてと思っていたのに、人生ってなんとかなっちゃうものよ。
あえ、と。
ちかはわがままじゃないよ!
おいらも、おいらも……家族欲しかったんだ。ずっと一緒に居られる人たちが。
でも、ええと……あの……。
[上手く言葉がでない。
酷くもどかしそうに続ける]
大人になると、家を出るよね。
でも、家族だからいつでも帰ってこれるんだ。
おいら、そういう家になりたかったんだ。
おいらね、家を出ても離れても、ここのみんなとずっと家族だと思うんだ。
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