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ただいまー!
[久しぶりの我が家に帰宅すると、母親に思いっきり怒られた挙げ句、泣かれた。一体どこに行っていたの、と]
え、いやちょっと、遊んでたら迷子に……
[「迷子になるような村じゃないでしょう!」と母親に怒鳴られ、何と言い訳しようか途方に暮れた]
別にいいじゃん、どこ行ってたって俺の勝手じゃん!
[逆切れして自分の部屋へと駆け込んだが、母親とのやり取りに懐かしさを感じ、平凡な世界に帰って来れたという実感がわいて、声もなく*泣いた*]
[近づく気配。ふわりと香る、柔らかな匂い。
視線を上げた先に、両手を広げた少女の姿。
何か言おうとして。
なにも言えず。
頼りなく感じる指先を、彼女の首筋へ伸ばす。
自分が残した痕を確かめるように。
その行為を完遂しようとでもいうように。
その時、反対側の手の中で、
ぱきり、と乾いた音がした。]
―――……、…
[目が丸く見開かれ、唇が紡ぐのは、名前。
伸ばした手が、少女に、おず、と触れ、
躊躇いがちに、やがては強く、その体を抱きしめる。]
…すまない。
君を、死なせてしまって、
すまない ……―――――
[小さな、小さな声で紡がれる言葉。
その、最後の五文字は、音にすらならず。
しばらくの後、ようやく少女を解放する。]
……すまなかった。
ああ。君の言うことが、正しいのだろう。
私は……
[一瞬宙を見上げ、視線を横へ逸らす。]
……他の骨は、警察署だろう?
それも、一緒に。……頼む。
[それだけをぽつりと言って、
ゆっくり、背を向けた。]
─30日 自宅アパート─
んー……取りあえず、こんな感じ、かな。
[呟きと共に、ころりと転がすのは万年筆。
蒼のインクで構想をメモした原稿用紙を、しばし目を細めて、見て]
……色々あったけど、ま、静かになった……かねぇ。
[のんびりと呟いて、机を離れ。
煙草を出しつつ、窓の向こうを見る。
冬の空、澄んだ蒼。
その色に、ふと、目を細めて]
……いーい天気だなあ。
一段落したし、ちょっと、散歩でも行くかあ。
[呑気な口調で呟いてジャケットを羽織り。
かんかん、と音を立てて、階下へと降りる。
そこには相変わらず、大家と階下の住人の姿]
やー、どーも。
なんか、面白い話でもありますかー?
[ひら、と手を振りながら問いかける。
その肩に、どこからか舞い落ちてきた白い花弁がふわりと落ちた**]
[二人を見る。
ずっと遠くを見るようだった]
……。
[いつも通りの無愛想さで、
近場の棚にねるねるねるねを置いた]
いや、こんなものしかないんだが。
食えば。
―― 駐在所 ――
[ノギ巡査、いつもの駐在所で新聞を捲る。]
いなくなったって記事は載ったのに
…見つかった って記事は載らないんだな。
[ぱらり 目を通す、地方欄の 裏おもて。
骨に纏わる怪異の真相は公にはならない。
興味本位の憶測を、新聞や雑誌が書き立て
なかったことにノギ巡査はすこし驚いた。]
[何か…やさしくてまるいものが、
この事件を呑み込んだかのよう。]
しかられるべきひとが、
しかるべきひとにしかられるなら。
おまわりさんは それでいいよ。
[尾石荘で見つけたデンゴに、
そしてクルミにかけた台詞を、
「いつもの駐在さん」は口の中で繰り返す。]
[ぱらり ノギ巡査、いつもの新聞を捲る。
何気なく吹く口笛は
旋律も無くぴうぴうと鳴る。
かわいいくまの落書きがされた机の
抽斗の奥には――ノギ巡査部長の業務日誌。
報告書に綴るべき、辻褄合わせの虚構は
白髪頭の警部殿がたぶんなんとか*捻り出す*]
[聞こえない、こんなに近いのに。
抱き寄せられる、その腕の強さもあやふやで]
――。
[何を言おうとしたのか、わからない。
自分が何を見ているのかも、あやふやで。
ただ自分が唇を震わせたときだけ、聞こえた気がした――優しい女性の声]
[ゆるりと腕の力がゆるむと、音が戻ってくる。
静かな男の声は聞こえるけれど、ああこの声とさっき聞こえた声が並んでいたのかなんて思っていたら、意味を理解しそびれた]
[それから――
モミジの周囲の変化はごく僅かだった。
顔なじみの駐在員の代わりに来ていた
左道使いの存在は知らない。
ただ、彼から来ていた贈り物がひとつ]
……誕生日プレゼントですか?
まだ半年以上も先の話なんですけどねー。
[返す相手は既に村を離れ、行き場がない。
戻ってきたノギ巡査には覚えがないという。
そんなわけでつぐみ亭のカウンター横には
炭細工のフクロウが鎮座している]
―― 30日 編集部→寫眞館――
電話出ないんで、フユキ先生のところ行って来ます。
[そう言って編集部を出ると、先に寫眞館へ足を向けた]
ご購読ありがとうございます。
こちらはお礼のアイス券です。
今なら半年間購読申し込みで、更にもう一枚差し上げますがいかがですか?
[受付に座っているツキハナ母の曖昧な笑顔。
それにつられるように、栗田もにへら、と笑った**]
[男の背中にかける言葉なんか思い浮かばなかったから。
困って困って、困った顔で相棒を振り返ったら]
……。
[あんまり見ない不満そうな顔がねるねるねるねをすすめてきた]
食べる。
あと……ごめんね?
[長靴てくてく近寄って、相棒を見上げた]
[しかし、あれ以来ゼンジとクルミの姿を
見る事はなかった。
客としてではなく、通りで会うことさえない。
他の客が相変わらず色々な噂話をしてきたが
モミジはそれらを出来るだけ聞き流した]
不思議ですよね……って
はい、鯖の生クリーム丼できましたよ。どうぞ。
[彼女が弁当と代金のやり取りをしている裏で
優しく勇気ある少女と飄々としているが芯の強い会社員、
そして失われたひとを思い続ける骨董屋の主人が
「だいじなもの」のやり取りをしていたなど
知る由もない]
[噂話を聞きながら思う。
一応は丸く収まったように見えても
実際はそうじゃないんじゃないかと。
客の波が引いたところで
そんな思考を巡らせていると奥から声がかかる]
「そろそろ配達行ってもらっていいか?」
分かりましたー。
[二つ返事で自転車に乗りこみ、
配達先の駐在所へと*向かった*]
― 28日 ―
[夜が明けた翌日。
夢美堂から、店主の姿は忽然と消えていた。
同日朝、派出所のポストには、
差出人不明の紙が投げ込まれていた。
それは、行方不明の2人がいる場所を仄めかすもの。
もっとも、それが発見される以前に、
彼らは解放されていたわけだが。]
[夢美堂では、変わらず白猫が日向で丸くなり、
タケさんがこっくりと居眠りをしている。
消えたのは、店主と、人形と、
届けられた写真だけ。
店主の失踪は、少しの間噂になるだろう。
でも、結局それっきりで。
ただ。時折、夢美堂の軒先に、
花束が届けられた…かもしれない**]
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