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どうして……どうして…?
あのこの光は綺麗だったわ。
絶対に人狼なんかじゃなかったわ。
心臓…なん、て……
そんなの、
[冷静なレイヨとは対照的に、女はまたぼろぼろと涙を零す。
視線は、彼から逸れることはなかったけれど]
─────…!
[ただ、続く彼の言葉>>107には鋭く息を吸い込んで、]
[これが現実なら――そう認めていたなら、違うと、人狼ではないと、声を上げたのかも知れない。
もしくは、先程の偽の告白を聞いていたならば]
わたし、が? ……。
[けれど、両掌を広げ、そこに視線を落として、アイノは]
…… そうか。
それも、あるね。夢だから。
[今のアイノには、自分の正体すら判別できなかった]
理由なんて、知らないよ。
今、彼女に触って、そう感じたんだ。
[遊戯室で、と、視線をそちらへとくれて]
――殺したくないのに、
自分は死にたくないとは、たいそうなご身分だね。
[泣くウルスラに、彼は笑う]
ねぇ、人狼さん
ドロテアさんと、マティアスさんは、おいしかった?
違うわ!!!!!
[大きく叫んだ。
己を拘束しているはずのクレストの温もりが、こんな時なのに温かい。
なのに動揺をしすぎていて、彼の痛みに気付かなかった。
───気付けなかった。
ただ、支えを求めた手指が無意識のうちに彼の腕を握る]
[レイヨの口調で、思い出す。マティアスの部屋で、打ちひしがれていた自分に語りかけた声――]
[その主が、誰であったかを]
[ウルスラが違うという。
そして、クレストにすがる。
目を細めて]
怪我してるでしょう、クレストさん。
手当てしないと。
一度、離したら。
[ウルスラに向ける視線も声も、冷たい]
[クレストの笑みからウルスラに視線を移し
レイヨへと顔を向ける]
…あの、
[発される棘の言葉の数々。
良い言葉も思いつかず、
彷徨わせる視線はニルスやヴァルテリへも留まる]
やめて……!
そんな、ひどい、
[ドロテアとマティアスの名に、頭を振った>>110
駄々をこねるように左右に首を振る。
周囲にどう映るかなど、頭にはなかった。
ニルスの問い>>108に応じる余裕も今はなく]
あなたがころしたの……?
[人が変わったようなレイヨへと問いかける]
[考えるまでも無い。どちらが本物なのか、など]
[だけど、声の無い自分に、伝える術は?]
………。
[……ああ、そうか。だから、自分を]
[そして告げられる隠し事(>>113)に、ウルスラを拘束する手が緩む]
ウルスラ、気をしっかり持てよ。
彼は君を、動揺させようとしている。
[>>110 ナイフの柄をしっかりと握りながら、ニルスの視線はレイヨへと向く。
叫ぶウルスラを焚きつけようとするかのような台詞に、その意味が分からずにニルスの表情に浮かぶのも渋いものだ。
ただ、分かることは一つだけ。]
……レイヨは人間だ。それは、恐らく間違いない。
ただ……それと、信用できるか否かは別だ。
レイヨ、君はどうしてそこまで取り乱さないでいられる?
君が仲良くしていたアイノが死んだんだぞ?
[昨日、2階でアイノとレイヨが話していた様子を見ている。
だからこその問い。]
殺したのは、君でしょう。
[淡々とした言葉を、音にする。
口調の違いも、本人はまったく気にしていなかった。
自覚はあっても]
――君の中では、犯人は僕になるだろうね。
まだるっこしい投票なんてしなくてもいいんじゃない。
僕かウルスラのどちらかを殺せばいいんだ。
[ほぼ同時に、掴む手の力が緩められる>>116
少し距離が開けば、彼の脇腹に血の滲むのは見て取れた]
……!
[鋭く息を飲み込んだ。
誰がつけた傷なのかなど、考えるまでもない。
咄嗟に手を伸ばして、その傷を強く押さえた]
ごめ……、なさ…、
[涙混じりに落ちるのは、微かな謝罪]
[ウルスラに問われ(>>117)]
………。
[小さく首を振り、大丈夫、と目で答える。しかし、無意識に患部に伸びた手が、レイヨの言葉が事実である事を告げていた]
手を汚したのは、ヴァルテリさんだけど。
そういうことじゃないよ。
[その言葉だけを付け加える]
僕は彼女を好ましいと思ってた。嫌いじゃなかった、助けてあげたいと思った。
人狼だったけどね。
そう思ってた人が冷静なんておかしいと思ってるのかもしれないけど。
取り乱してどうなるっていうの。
[押さえた傷口に、ウルスラの手が重なる]
[大丈夫。大丈夫。死ぬような傷じゃない]
[痛みこそあるものの、それは事実であったし、安心させるように、空いている手でウルスラの背を優しくあやす様に叩いた]
……っ、…
[レイヨの言葉にも、ニルスの忠告にも、最早返る言葉はない。
女は顔を伏せ、クレストの傷を手で押さえて首を振った。
長い髪が落ち掛かり、女の表情を覆い隠す。
ただ、啜り泣きのような音だけが微かに零れた]
誰に恨みをぶつけることもできないんだから、
冷静でいて、何が悪いって。
そこにアイノは人間だっていう人が居たなら、
その人が人狼でしょ。
――だったら、追い詰めなきゃ。
死んでもらわなくちゃね。
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