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あ・・・
[つながった。が、予想通り誰も出なかったので留守電にメッセージを入れ戻ろうとした所]
・・・
[ピンク色の結界が張られている気がした]
もう少し・・・ここにいようかな
三日前くらいから……?
三日坊主ならぬ、三日芸人ってやつで。
んー? あたったら喜ぶじ?
私は素直やがいね。
まあ、神様の方は困るやろうけど。
新世界の神になるレベルの話やもんな。
おー、あんやとなー。
[と、先んじた礼を言っておき]
折角オマケしたんに、ごたむきなさんなま。
[正しい文句には理不尽に返したりしつつ]
んぁ? そ、そうけ?
……本当、律儀な奴やわあ。
[真面目に紡がれる言葉には少々まごついたように返し、少しだけ視線を泳がせたりした]
三日で終わるから、三日坊主なんやろ
それやったら、もう終わっとるやんけ
喜ぶんかい
少しは遠慮せんかい、ダイヤやぞ
死神のノートは、プレゼントせんけど
図書カードくらいは、気にせんでええよ
[紡がれる礼には、軽く返しておいたけれど]
いらんおまけほど、邪魔なもんはないわ
[あきれたように、そう呟いておいた]
そら、そうやろ
ほっときゃせんて、普通に
[マシロの言葉が詰まったような感覚を、多少感じたし、泳ぐ視線を不思議に思ったけれど
律儀だと言われると、なんだか違う気もした]
言われてみたらほうやな。
流石生徒会書記、はしかいわあ。
何言うとるん、ダイヤやぞ?
お宮も目が眩む金剛石や。遠慮したらおとましいやろ。
そも、貰えるもんは貰っとけって言うやろいね。
死神のノートも、あたったら困るなあ。
嫌だーっ、死にたくないーっ!
なんて叫んで死にたないし。というか死にたないし。
おいね、気にせんと受け取っとくわ。
十一月もあるし?
[にかりと笑い、先に言った話題に重ねるように]
何や、正義のヒーローみたいな事言うじ?
困っとる人をほっぽってはおけん、みたいな。
[僅かばかりぶれた反応を誤魔化すように、またからかうような調子で言った]
書記は関係なかろうに
・・・ほんま、ええ性格しとるの
そんなんじゃ、ほんまもんの金剛石、くれる相手おりそうにないわ
オカルト好きとしちゃ、死んでも幽霊になったらええやん、って所ちゃうの?
まぁ、皆幽霊になれるわけやないけど
おう、十一月は期待しとくわ
何くれるんやろなー
[まぁ、別にプレゼントが欲しいわけではないけれども]
そんなんやないわ
目の前で知らん奴が倒れても、無視じゃ
誰でも助けるんちゃうし、何でもするわけやないけどな、頼まれりゃ出来る事はしたいやんけ
[少なくとも、見捨てたくない相手の頼みなら
見事に誤魔化されたようだけど、気にしない]
せやなあ。引く手あまた過ぎて、悩んでなかなか嫁に行かれんかもしれんなあ。
かぐや姫式に選定せんならんかもな。
[わざとずらした答えを返し]
だら、そんなわけないやろ。
オカルトは好きやけど、そんな捨て鉢にはなれんわ。
まあ、死んだなら幽霊になってみたいとは思うけどー。
もしなったらまずヨシアキんとこに化けて出てやるげん。
友人のよしみってやつや。
あ、逆やったら化けてきても構わんよ?
[今日という日には相応しいような冗談を言っては、どろりと幽霊の手をしてみせ]
おいね、期待しときまっし。
吃驚するようなもん考えとくわ。
どの口が言うねん、引く手数多て
そんなもてるとは、知らなんだなぁ?
[はいはい、とあしらって見たけれど
本当にもてるのかどうかは、知らない
色恋の話は、あまり興味をもって聞かないし]
まぁ、幽霊にはなってみたいわな
どんな感じなんやろ、幽霊っての
なんや、俺の所に出るんかい
出てきたら、線香くらいあげたるで
俺がお化けんなったら、お前の後ろん立って
恨めしやー言いながら、見とったるわ
[せっかくの肝試しだもの
少しくらい、気分を出した方が良いし]
期待しとく、驚愕してみたいしやな
ほーかほーか。
やっぱりヨシアキはいい奴ながや。
友人で良かったわ。
なんて、思わず釣られて真面目な事言ってしまったじ?
私はいつでも真面目やけどな。
誰がいい奴やねん
いつも真面目て、どの口が言うねん
お前の真面目な顔なんか、よーみらん
たまには、真面目なとこみせてみぃ
そしたら、褒めたるのに
[冗談と真面目な話が、混ざり合っているから
たまに混ぜる本心を、読み取る力が必要で
俺には、そう言った能力があまりない]
それはもう、一たび街を歩けば百人に声をかけられるってレベルやじ?
……まあ、実際問題、モテるといったら兄貴がかなりなんやけどな。
つやつや黒髪ロングの天然美少女。
モテ要素が一言分にぎゅっとや。
毎度、それと気付かんでフっとるみたいやけど。
全くもって、罪な女や。
[アンの方を一瞥しつつ話す。アンは視線に気付いて此方を見たが、んー? と首を傾げるとすぐに元向いていた方を向いてしまった]
やよな? 気になるわ。
幽霊、見た事なら何度もあれんけどな。
この学校に来てから。
行ったら一緒に写真でも撮りまっし。
しっかり心霊写真にしてやるさけ。
そっちがなったら撮ってやるげん。
え、ほんなら、悪い奴なんけ?
おっとろしいわあ。
[はっと大仰に身を引いてみせ]
私は真面目で大人しい文学少女やよ。
オカルト好きはオプションや。
真面目やなく見えるなら、心の眼鏡のレンズが曇っとるんやないけ?
[くい、と中指で眼鏡を押し上げる真似をし]
ん、もてるんや、アンは
気付かず振るー?
うわ、つよ、むしろつよ
でもあれや、女は見た目やなくて
どんだけ、一緒にいておもろいかやろ
[天然少女と一緒に、なんて思うと
むしろ疲れそうであるが、それもいいのか]
お、幽霊みたんか
どこ、何処におんの
みたいわー、幽霊
心霊写真、やばそうやんけ
でもまぁ、撮ったるよ
そういや、写真、撮った事ないな
悪い奴やーゆうとるんちゃうけど
おそろしいて、マシロがそんなタマかい
噛んだろか、ほんま
[大袈裟に身を引くようすに
がおーっと、子供みたいに脅かしてみた]
やけ、何処が真面目なん
心のレンズは、まっさらや
お前にはかかっとるかもな、色眼鏡
[肩を軽く、すくめてみせる
本気ではない、と言うアピールであるが]
天然って、おとろしいもんやなあ……
[腕を組み、しみじみと頷き]
おもろいかとは、流石は三日芸人経験者やわ。
まあ、私も外見より中身派やけど。
美形でもだめんずってやつやったら困るし。
かなりあちこちで見てん。
多いのは図書室ねんけど。私がようおるから。
あ、そうそう、丁度昨日初めて撮ってんよ。
[心霊写真。と、携帯で撮った例の写真――顔とオーブが映り込んだもの――を見せ]
宜しく頼むじ。と……確かにそうやな。
ほんなら、折角やから後で撮らんけ?
今日はデジカメ持ってきてんよ。
心霊写真が撮れたらアレやし、でなくても夜の校内やら集合写真やら色々撮れるさかい。
きゃあー、悪い狼さんやあー!
[両手の指を組み合わせ、大根な悲鳴をあげてみせて]
えー? 此処とか、其処とか、あそことか?
[胸元や腕や膝を触って示したりし]
私の眼鏡は水色眼鏡やよ。
青いお空を飛んだから。
飛ーんだーかーらー。
[歌っては、現状もう青くはない空を仰いだ]
やなぁ、天然は怖いなぁ
[鰻も天然が良いって言うしなって、違うか]
ダメンズねぇ、最近多いらしいけど
ダメな女も、結構おるとおもうんやけど
ほう、図書館のぉ
文字は結界になると言うけど、嘘なんやな
[携帯の写真を、見せて貰った
確かに、オーブなる物が見えるけれど]
すご、めずらし
ん、写真か? ええよ、普通に
でも、初めての写真が心霊写真って、嫌やな
デジカメて、準備ええやん
喰っちまうぞー・・・て
変態や想われたら困るやんな
[知らない奴も、混ざってる事だし]
そこと、ここと・・・って
何処も真面目には見えんのやけど
[じぃーっとみてみた、じぃーっと]
水色って、やっぱ曇っとるやんけ
んで、トンボの眼鏡やってんやな
道理で、くるくるしとると思った
…――――
空、青くないで
そうやろうなあ。
だめんずに惚れ込んでしまうっていうのも、ある意味駄目やしな。
本が好きな幽霊もおるやろうしな。
私みたいなタイプの。
私の初化け出勤先は別に決まったけどな。
[表示されている時刻を確認してから携帯をしまい]
じゃ、後で。
忘れられん一枚にはなりそうやじ?
折角の肝試しやさけ、準備は完璧やよ。
予備込み懐中電灯は基本として、[聴診器]とか、[ダーツセット]とか、[コルト社357マグナムリボルバー]とか……
[所持品を並べ語っていく。一部、フィクションも含まれていたかもしれないが]
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