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[両手で握られると、またほんのり赤くなる。
美しい花嫁さんにされたら誰でもなるはずだ。妙齢の女性と触れ合う機会が皆無なせいばかりでなく。
さておき]
優しい?
俺は…良く分からなかっただけで。
[見つけても自分から何が出来たわけではない。分からないまま突きつけて、ツキハナを、彼女の近くにあった藤を怖がらせただけ]
それに、逃げたようには見えませんでしたよ?
何かやるべきことがあるんだろうなって。
藤にも頼られてるみたいだったし。
[最初に「視えた」時、綺麗だと、似合っているとも思った。その理由を考え添えて。
握られた手を軽く握り返した*]
頼られてるっていうか、ほんとに同調しちゃってたのよね。
[咲きたくて でも 怖くて]
でも、今までは気付いてなくて...気付けたのはお弁当屋さんのおかげもあるから。
[鍵と言われた その時に だから]
ありがとうございました。
[にこり 微笑んで お礼を言って]
何かお礼したいんだけど...あ、お弁当!
今のロケ弁、あんまり美味しくなくて、不評なのよー。
レンさんが通ってるお弁当屋さんなら、間違い無く美味しいわよね。
[友人は 良い物を見分ける 感性を持ってるから]
監督に頼んでみるから、戻ったら見本のお弁当お願い出来るかしら?
[一石二鳥 私って 天才、かも?**]
あらら。
[美味しくないお弁当は切ない。
自分の作るものに絶対の自信なんかはないけれど、喜んでもらえるものを作るのは幸せ]
いいですよ。
予算と大きさはどのくらいでしょう。
おかずも何かご希望があればそれメインにしますし。
[レンの方をチラリと窺いつつ。
やっぱりオススメしてくれるのは唐揚げだろうか。女優さんが多いならヘルシーメニューも必要だろうか。新作もレンに好評だったら入れてみようか、などなど思考は広がってゆく。
外からは、少しボヤッとなったように見えただろうか*]
此処に来て、色々な事があったおかげ、かも。
そうじゃなかったら… きっと私、向き合うの…怖いままだったと思う。
[彼の横に腰をおろしたまま、見上げればそこには花房の無い枝。
この空間に迷い込んで以来、ずっと聞こえていた声の主に、ふわり微笑んで]
あの、ね。
じゃあ… あの時の事、覚えてる?
[発作が治まってきた様子に少し安堵すれば、そっと立ち上がる。
一歩前へと進んで、小さな背を向けたまま問いかけた。]
……あの時って。
[思い当たるまではそう、難しくない。
しまい込んでいただけで、忘れたわけではないから]
……多分、忘れてない、と思う、よ。
[周囲に揺れる藤の花房を軽く見やってこう返す。
物言いを曖昧にするのは生まれつきの気質のなせる業]
えっとね。
華お姉ちゃん、覚えてる?
三人で…裏山に行った時…。
[口にしながら、徐々に鮮明になっていく記憶に目を閉じて]
私、あの頃から…鈍かったから。
二人に置いていかれるんじゃないかって、ちょっと寂しくなってね。
走ったら、見事に転んじゃった。
[つい先程の事と重なるようで、一人苦笑がこみあげる。]
寂しかったのと。
痛かったのと。
それに、藤を傷つけちゃった気がして…。
[倒れた横に落ちていた花房は、別段自分がつまづいた事と関係無い物だったのかもしれないけれど]
だから、すごい勢いで泣いちゃって、さ。
[ちらりと視線だけを向ける。
彼はどんな表情で聞いているのだろう。]
[背を向けたまま、綴られる言葉は拾い上げた記憶のそれと重なって。
やっぱり、と思いながら、話を聞く]
……あー、うん、覚えてる。
[相槌を打って、思い出す。
少しだけ気が急いていて、先を急いで。
転ぶ音と、泣き声に慌てて駆け戻って。
……女の子が泣いてる時にどうすればいいか、なんて……まあ、今でもちゃんとわかってはいないわけだが、それはそれとして。
横に落ちてた藤の花房の事も気にしてたみたいだから、とそれを拾って]
……思えば、当時の俺って、怖いもの知らずだったなぁ。
[ぽつ、と呟く表情はやや苦笑気味]
『みんな一緒なら、寂しくないよね』って言って。
掬ちゃんの髪に落ちてた藤挿して、一緒に行こう、って言ったんだっけ、確か。
……今だったら、絶対できないなぁ……。
[主に気恥ずかしくて無理だろう、というのは予想に容易い。
でも、『一緒なら寂しくない』というのは、当時の自分の本音で──だから、素直に言えたんだろう、と思う]
……でも、うん。
あの頃、ほんとに楽しかったんだよ、な。
それが、俺の身体のあれこれで壊れた気がして、それがきつかったんだよ、なぁ……。
[拾い上げた記憶の隅で絡まっていたもの。
大人しく治療を受ける気になれない理由がほどけて、零れる。
生まれついての重疾患。
それが簡単に治るモノではないのはわかっているけれど。
少しだけ、もどかしいものが浮かんで、消えた]
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