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[炊事場に行く前に交わしたタカハルとの会話(>>135)では]
そっか、なら良かった。それだけがちょっと気になってたんだ。
[そうして、おそるおそる炊事場を覗く。
昨日散っていた血の色に、分かりたくないのに
無意識に惨劇の痕を探してしまって、どこか足の置き場がない]
[そんな折、夕食の準備だとビセやフユキが炊事場に入ってきた。あまりここが舞台であったと気にしていなそうな雰囲気に目を丸くして]
………なんか、すげぇ。俺、まだまだだ。
[ここに足を踏み入れるだけでビクビクしていた自分にしょんぼりしながら渡されるままに食器を洗い、2人の邪魔にならないよう小さく身をこごませて、2人の会話を聞いていた]
ねえチェロ.....
神社に行ってみようか.....
[私は胸でモゾモゾしている兎に話しかけてみた、しかし返事はない]
おいでおいでって言ってくれたところもきっとそこだよね.......
そこならまたチェロはおしゃべりしてくれるのかな....?
[休んでいたところで思いは募るばかり何もしないことよりは何かしていたほうが楽と感じ私は神社へ行ってみる決意をした]
うん......いこう.......
行かなきゃいけない気がする......
これから煮炊きしないわけにもいきませんでな。
一人で運べるならそうしたのですがねぇ。
[そう返しながら茶を飲み干し、立ち上がる。]
木を墓石代わりに…は構いやしませんが。
花水木の下に埋められるのだけはごめんですなぁ。
[湯飲みを手に、堂禅の後から炊事場へ。]
[食器をあらかた洗い終えると、
シンクをぴかぴかに磨きあげてからごみをまとめ]
あ、ごめんなさい。俺、これ捨ててきます。お先に。
夕飯、よろしくお願いします。
[炊事場にいるフユキやビセ、ドウゼンに会釈をすると
ゴミ袋持って炊事場から出てきた。
一度、周囲を見渡してタカハルがいないことに気が付くと]
あれ、雨園君、もう帰っちゃったのかな。
具体的に、俺、何を手伝えば良いのか聞けばよかった。
[そんな風に首をかしげて、管理棟から出て行った]
[改めてシャツと上着とを着ると家屋を出た。やはりゆっくりと村を歩いていく。ふと、昨日から変わらず、むしろ一層鮮やかに咲き誇っているハナミズキを見やり]
不気味ですが、綺麗ですね。
それこそ……獲物を誘う食虫花のように。
[その花びらに指先で触れ、離し]
[靴を履き管理棟を出て雪の残る道を進み神社を目指す。記憶が完全ではないけれど不思議と足はまっすぐ迷わずに神社へと向かってるようだ。何が目的でもない。ただいけば今唯一の支えになっている兎からの声が聞こえるかもしれない。一縷の期待に足は進む]
備前さん、風雪センセ。
もう手伝える事はありませんかなぁ?
と、獏。湯飲みも頼むわ。
[獏に湯飲みを手渡しながら、炊事場から漏れ聞こえた神社に関してのあれこれについて思案しようとしていたところで声を掛けられた。
若干嫌そうに顔を顰める。]
あんな狂い咲くような花の下に埋められるのなんざ、気持ち悪いだろうに。
それだけだが、何か?
……あれ?
[ゴミを捨て終わって、手をぱんぱんとはたけば、
遠くに兎を抱えた女の子の姿が見えた。
ふと、思い出した昨日の泣声]
……独りで、大丈夫かな。や、俺が行っても何も出来ないけど。
[ぽつりと呟いて、少し離れて後を追ってみた]
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