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…軽率な行動を取ってしまったみたいねぇ。改めてごめんなさい。
[と、すまなさそうに頭を下げてから]
諸々の提案は聞いたわぁ。反対する気はないとだけ。
あとは、そうねぇ…。
先生は受け身に見える人が気になってしまうの。
出された意見にさっと乗りはするけれど、自分からの考えはあまり出さないタイプね。
だから、調べたり隣の車両に向かってもらうのはそんな人の中から選ぶつもり。
それとは別に、寺崎君の提案は気になるの。
意見を伏せて指差す提案の件よ。
あまりわたしたちにとって利のあるものに思えないから判断に困るの。
誰の正体を知りたいか、誰に隣の車両へ行ってもらうかはもう少し考えるわねぇ。
[いつもと同じように間延びした声でそう言った後、須藤の座る席へ]
お腹は膨らまないかもしれないけれど、あげる。
ちょっとしかないから、これを持ってるのは内緒よぅ?
[ひっそりと耳元で囁いてから、菫の花の砂糖漬けを一つ。
須藤の手の平に落とした。**]
[須藤の手は暖かくで彼女に安心を与えた。少しの勇気ももらったのか彼女は口を開く。恐怖は感じていたこの一言でもしかしたら大変な失敗をおかしてしまうんではないかと。しかし、今の彼女にはこれ以上に思い浮かぶ人がいなかった。勢いよく立ち上がると下を見つめながら声を少しハリ話す]
りぅ、頭よくないから変なこと言ってるかもしれないけど決めたよ。
隣の車両に行ってもらいたい人。
櫻木先輩かな。
櫻木先輩の意見はりぅも同じで見える人先はいいと思うけど、波風立てないようにフォローもしてるのが気になったの。
どの意見で悩んでるって感じよりもこれがいいけど、それもいい、でも、やっぱりこれがいいって感じに聞こえてそれってなんか言う必要あったのかなって。
[他には鷹野の顔も一瞬浮かびはしたが、それはさすがになんだか妬いている気がして言い出せなかった。誰の顔も見れないまま椅子にどしりと崩れるように座った]
[クッキーやら内緒の砂糖漬けやらを口に含む。
甘党は隠していたつもりだが、もしかして透けていたのだろうか?なんて思いながら、喉の調子が回復していくのを自覚する]
成瀬、大丈夫か?
[意見を述べた後で、深く沈み込む成瀬の頭をもう一度ぽんと叩く]
ずっと声が聞けなくて心配したけど、よく頑張ったな。
先生な、お前が自分だったらこう探す、と言った辺りの所、よく考えているなって感心したんだ。
[あとは勇気を振り絞って最初に希望を口にするのも、あまりらしくないな、とちょっと思う]
[手を下ろし、周囲をもう一度ゆっくりと見回す]
ざっと振り返って、印象に残りにくいかな、と思ったのは椎名、櫻木、鷹野…かな。
あとは、寺崎の思い思いに投票するという提案が気になったかな。
鬼なら悪目立ちする、とは思うものの放置もしておけない気がする。
長澤は言ってる事が一番わかりやすくて、小鳥遊先生もご自身なりの提案をされているな、と
…隣の車両に移る者と見てほしい者は、先の四名から選ぶよ
[とは言ったものの、普段から顔を合わせている教え子たちの中から選べるかどうかは苦渋の選択で。
重い溜息を吐いた後、何度も繰り返したボイスレコーダーを再び頭から再生する]
ああ、そうだ、椎名。
[彼の方を見て問いかける]
まとめを弓槻に頼む件、弓槻が仮に鬼だったり補佐する者だったら困るといっているが、その辺りのリスクはどう回避しようとしていた?
何と言うか……、個性的な趣味をお持ちで。
[どうにか吐き出さずに食べ切った後、それでも少しばかり安らいだ自分の喉に人体の神秘を感じる。とはいえ、この後味をどうにかしたくてコハルのクッキーに手を伸ばした]
うん、美味しい。手作りなのか? 凄いな。俺、料理は全くできないからな。
あ、そうそう。成瀬の案にちょっと訂正
俺は弓槻には皆の意見を汲んだ上で占い先を決め、誰を占うかは明言しないで欲しいな。
万が一、占い先が鬼でなかった場合、鬼火に囲まれる可能性があるんじゃないかって思うんだ。
[須藤に叩かれた頭に手を持っていきなんだが、恐怖心がとれたように感じる。須藤の訂正に少し慌てて、付け加える]
りぅも見ようとしてる先は明言してもうらうつもりはなかったよ。
一応、見ようとする人を探す方法として一意見として参考にしてほしいなってだけ。
[近藤が食べているクッキーを見て、彼女も手を伸ばしながら、言う。言ったのが先か手を伸ばしたのが先か…]
りぅにもクッキーくださぁい!
[いくつかクッキーを食べ終えたころ、リウの意見が耳に入る]
ふむ。俺も隔離するのは櫻木さんかな、と思っていた。
さっきも言ったように、俺は占い師を失いたくない。その点、――皆の告白を途中で止めた俺が言うのは狡いかもしれないが、彼女は占い師ではないと自分で言ったからな。
小鳥遊先生とロッカちゃんもそうだが、この3人の中で選ぶなら、一番意見のはっきりしない彼女だと思った。
[そこまで言うと、ちらりとリウに目をやって付け加える。]
……君が喋ってくれていなければ、君だと言うつもりだったんだけどね。
占い師に見てもらいたいのは椎名君だ。君は俺と同様、あの事件については他の人より詳しいはずなのに、いまいち有用な意見が出てこない気がしてね。
次点で成瀬さん。話し出せるようになるまでに時間がかかってしまったのは仕方ないけれど、彼女らしい意見というのがまだ掴めていない。
あぁ、まとめ役についての意見が出ていたが、長澤君に全面的に同意しておく。皆、鞄の中にノートと筆記用具くらい入っているだろう。大事だと思うことは個人で書き留めておくように。
[言ってから、こういうのは職業病か、と独りごちる]
それから、全員に伝えたいことについては、俺のスケッチブックに書き残してくれても構わん。
[クッキーをパクリと食べて、首を傾げる]
違うよー。
発表するのは今日隣の車両に行ってもらう人の名前だよ!
[甘いものもちょっと安心できる。クッキーはパクリパクリと食べる]
はい、お菓子を作るのも、好きで。
……お口に合ったなら、よかったです。
[頬を薄く染めて、近藤に微笑んだ。
須藤の提案に、あ、と小さく声をあげて]
明言しない方法を取るのでしたら、弓槻くんにも、調べる先を投票用紙に記入して欲しいです。
弓槻くんからお返事、まだ貰っていないですけど、一気に全員を調べるのは無理なんですよね?……たぶん。
……あの、もし。
弓槻くんが嘘を付いているのだとしたら、状況に合わせて、調べる先を好きに変えられてしまったらこわいなって、思うので。
投票について寺崎の意見に違和感を持った人が多いみたいだが、俺はそこまででもない。俺も組織票がどうのと言ったが、どちらかというと力を持つ者の告白に投票を利用したかったから票を揃えたかった、というのが大きい。
ただ、本当にバラバラに投票する気があるならもっとメリットを説明して欲しかったとは思うがな。
[コハルの遠慮がちな声に気づいて微笑みを返し]
うん。とても美味しかったよ。ありがとう。
[できればこんな物騒な場所じゃなくいつもの塾で食べたかった、という言葉は咄嗟に飲み込んで続ける]
あぁ、確かに、弓槻君も投票は調べる先にしてほしい。三枝の言うとおりだ。
隔離する人は発表する、という成瀬さんの意見にも賛成する。
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