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[エビコとふたり調理場へと向かう。しばらくして居間を覗き見た彼女に続いて後ろから覗き込む。]
…冬樹さん?
[僅かに緩んだ扉がカタカタと音を立て、隙間から入り込む風が鳴る。そこはかとない不安を覚えて窓の外を見たあと、エビコを見上げた]
その、冬樹さんって人が戻ってきたら一緒にパン作ってくれないかしらね。
結構力がいるのよ?捏ねるのってねぇ。
[にこにこと、出来るだけ笑顔を作りながら、お握りとビスケットという異色の組み合わせを皿に盛る]
これは飲み物はコーヒーにするべきか、お茶にするべきか一瞬迷うわ。
……お茶かしら。
男性のどなたかは手伝ってくださるんじゃないでしょうか。
[幾人かいた男性陣を思い浮かべながら、誰が料理が得意そうだろうかと考える]
ん。紅茶、緑茶…玄米茶…?
いろいろありますねー。
[棚から色々な葉を見つけて首を捻る。気に入った葉が見つかると、それを入れて、エビコとつかの間の団らんを*楽しんだ*]
[結局わたしは食器を片付けた後、管理棟で夜を過ごした。
そして朝。なれない姿勢で眠った為か少しだけ痛む身体を引き摺りながら囲炉裏のある場所へと向かう。
そこにはお茶を飲みながら談笑するロッカさんとエビコさんの姿が。]
おはようござま…ぁふぁ…ってすみません、はしたなくて。
[挨拶しようとした最中に欠伸が出てしまい、わたしは慌てて二人に頭を下げた。]
[二人が談笑しているのをちらりと視界に入れながら辺りを見渡すと、入り口付近にある棚に本が並んであるのを見つける。]
あ…これレポートの資料にならないかなぁ?
[背表紙に書かれた文字に誘われるように、わたしは一冊の本を手に取る。]
[ナオが目覚めたのに気付き、こっちへおいで、と手を振った]
ふあぁあ。あら。私もだわ、ごめんなさい。
[欠伸がうつったようで、思わず口を手で覆う。そういえば、昨夜はほとんど寝ていないのだ。どっと眠気が襲ってきた]
ごめんね、ロッカちゃん。ちょっとお腹が膨れたら私……眠くて……。
去年のクリスマスもそういえば雪降ってたんだっけ.....
積もりもしない雪なのにすごい感動したりして..
...。
[耽っている自分に気がつき]
だめだめ忘れなきゃ!
今は今
過去はもう封印よ!ふっきらなきゃ
ちょっとだけ。ちょっとだけ寝かせてね。
ごめんね。
[ふと、ナオの手にした本が視界のすみに入った]
あれは……。
[けれども、彼女に声をかける前に、眠りに*落ちていった*]
[掛けてあるレインコートと長靴を借りて]
さてと
怖いけど荷物とってこないとね......
あの日も近いし閉じ込められちゃったら余計困るもの..
[寝ているエビコには]
風邪ひいてしまわないのでしょうか…。
[飛び出していったホズミには]
飛ばされてしまわないんでしょうか…。
[チャレンジャーな国民性だと思っている]
[居間の隅に凭れるように座って眠っていた男がいつのまにか片目を開けていた。心なしほんのりと眠たげな表情のまま、居合わせた皆にぽつり挨拶する]
おはよう。
管理人は未だ戻ってきていない……ようだな。
[ふむ、と軽く思案しながら立ち上がる]
[ヌイの言葉を聞いて、眠る時に勝手に拝借していた膝かけをエビコにかけ、目をこしこしとこすりながら続ける]
取り越し苦労覚悟で最寄の町の警察に事情を話してみる、というのも良いかもしれないな。
悪天候の中、山道を超えて行くのは少し大変かもしれないが。
何だろう。皆が思い思いにばらばらに探すと、二次遭難しそうでね。
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