情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
>>260[ミハイルは約束すると言う。
嘘をつくこともできるだろうが、今は信じるしかない。
彼は覚悟を決めた。]
悪いね。
お前に救われた命を、こんな形で終わらせてしまうのは、本当に残念だ。
でも、これでやっと恩返しができる。
新しい主人のもとで、幸せに暮らすんだよ。
[そう言って、相棒を離そうとするが、しっかりと絡みついたその身体は、ピクリとも動かなかった。
仕方なく、そのまま、両腕を広げ、]
きちんと、急所を狙ってくださいね。
相棒には当たらないように。
ミハイルに、そう告げた。]
[ごぷり、]
[刃は胸部から背面へと突き抜け、
身に纏った白いブラウスを汚し、血の斑点を刻む。
確かな手応えを感じ取りながら、
トゥーリッキの耳元で一度、誰にも聞こえぬ小声で囁いた。]
………死ぬのも悪くはねぇと思うぜ。
一度死んだ俺が謂うんだから、間違いない。
[そうして、事切れるのを待たずに刃を引き抜く。
白い雪面にも、朱肉のように朱い、あかい斑点。
彼の喉元に居る蛇には、手を出す事はせず――]
朝起きて、野郎が隣で寝てたら気分は最悪だろうよ
[イェンニの背中を押す聲には、げんなりと眉を寄せた。]
遅かったな、そりゃ。
[すでに汚れた後。]
[スローに雪の上へと倒れこむ旅人から視線を離す。
下衣のポケットから煙草を出し、一本咥え込む。
血の飛び散った片目を伏せ、オイルライターで火を灯し。]
いィ、――火加減だ。
[しんしんと積り続ける雪の中、一本の紫煙が上がる。
其れは一度だけ魂を送る狼煙となって上昇し――、
そして、風に流されて、消える*]
[少女を招く聲は、人のものにあらず。]
[おいで、おいで―――死の淵へと。]
[おいで、おいで、おいで―――お嬢さん。]
[湖へと招く歌を奏でるオクタヴィストの聲は、
イルマの脳へと、響き渡り―――*]
あら。
それなら私が添い寝しようかしら。
[無論冗談だ。
そしてミハイルにしろ、…にしろ朝起きてまず最初に
黒い靄を見る事になるクレストの心中を今は察することが出来ない。
…はしばらく沈黙してから]
………見てたわ。
[実際はそういう意味で言ったわけではなかったけども。
窓辺に立つ…の姿はそちらから見えただろうか。]
彼も、幸せになれるかしら。
[引き込むことと、殺すことは違う。
ナッキとして殺される事になった彼に、
ほんの少しの同情と罪悪感で胸が痛んだ。]
>>264
「ニェーボへ行けますように。」
[それが、彼がまともに聞いた最後の言葉だった。
ニェーボとは、何なのだろう。
理解する間もなく、元軍人だというミハイルは、宣言通りまっすぐに自分の心臓をめがけてサーベルをつき刺す。
そして耳元で何かをささやき、刃を引き抜くとトゥーリッキはそのまま、倒れ込んだ。
白い雪原が赤く染まって行く。
きちんと急所を狙ってくれたのだろう。
そのままたいして苦しむこともなく、永遠の眠りに就いた。]
[そうしてミハイルは無言でその場を辞す。
湯浴みを済ませ、クレストの部屋へと向かう。
背中を押された上での、選択**]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了